前回のエントリでは、「しない」(やりたくない)というコミュニケーションを教える際には、同時に「する」(やりたい)というコミュニケーションを教える必要があることから、これがABAでいうところの「分化強化学習」に該当する、という話題について書きました。
つまり、「○○をやる?」という刺激(問いかけ)に対して、「する(やりたい)」と「しない(やりたくない)」という2つの異なった反応を使い分けるという学習をしなければならない、ということです。
そして、分化強化学習としての「しない」のトレーニングの難しさの1つとして、子どもの「する(やりたい)」と「しない(やりたくない)」の2つの反応を分ける要因が、子どもの内面の「やりたい」「やりたくない」という動機付けにあることがあげられます。
つまり、子どもがいまその行為を「やりたい」のか「やりたくない」のかが、大人が外から見ても「見えない」わけです。
そういう状況だと、子どもが「する」と答えたらその行為をやらせる、あるいは「しない」と答えたらその行為をやらせない、という対応をしたとしても、必ずしもそれが強化になっていない可能性があるわけですね。
この問題を、どうやって解決していけばいいのでしょうか。
実は、この問題には、ある一面では非常にエレガントな解決の構造があります。
それは、
続きがあります・・・