2012年04月30日

ライブ・自閉症の認知システム (19)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。
今回は、前回に引き続き、お父さんが、「プレイング・マネージャー」として、家庭の中でどういう仕事を受け持つことが考えられるか、というお話の続きです。



Slide 18 : プレイングマネージャーの役割とは?(再掲)

ここまでいくつか「お父さんが受け持てるような役割」についてお話ししてきましたが、プレイング・マネージャーの役割は、単に特定の役割を分担する、ということだけではありません。

現場のメンバーの仕事として、もう一つとても大事なことは、「チームに欠員ができたとき、その穴をきっちりと埋めること」です。

これは平たくいえば、「奥さんが家事をできないときは、自分がやる」ということです。
この場合は、その間の家事全般をぜんぶ自分でやらなきゃいけません。家事全般ができないと代わってあげられないことになってしまいますから、お父さんは、いざというときに、ひと通り、最低限の家事ができるように、普段から慣れておく必要があるわけですね。

ここで大切なことですが、この「家事をできない」というのには、病気とか法事とかそういうことだけじゃなくて、「ちょっと息抜きで外出」とかも当然に含まれます

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posted by そらパパ at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2012年04月23日

ライブ・自閉症の認知システム (18)

※このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 18 : プレイングマネージャーの役割とは?(再掲)

・・・さて、ここまでは、リーダーとしての役割についてお話ししてきましたが、今度は「プレイング・マネージャー」のもう1つの顔、つまり実際に療育の実務を担当する部分についてお話しします。

仮にリーダーが父親だと仮定した場合、その父親がどういった仕事を担当すればいいのかについては、もちろん決まった答えはありませんが、ここではあくまで一例として、一般にお父さんが担当しやすいと思われる仕事を簡単にまとめてみました。

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2012年04月16日

ライブ・自閉症の認知システム (17)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 20 : プロジェクトをとりまく環境(図)(再掲)

リーダーはまず何より、強いプロジェクトチームを編成しなければなりません。

具体的には、ビジョンにしたがって、家族全員で療育をやっていくんだ、という強いメッセージを出して、もちろん自分自身もその真ん中に入っていくこと、あとはいい療育施設を見つけてきたり、近所に住む親戚に事情を説明していろいろと協力してもらったりといった働きかけによって、「サポートリソース」や「サポートメンバー」を増やしていくこと。
こういった働きかけは、チームの力を質・量ともに高めていくものですから、全体として「チーム編成」と呼ぶことができます。

そして、そうやってできあがった「外」とのつながりをしっかり維持・強化していくこと、常に新しいつながりを広げていくこと、万が一、学校や行政機関、地域などと摩擦や問題ごとが起こったら、それをうまく解決すること、こういうのもリーダーの重要な仕事です。
そういった「外とのつながり」をコントロールしていくような取り組み、働きかけのことは、ここにあるように「リンケージ・マネジメント」と呼んでいます
リンケージというのは、「つながり、縁」のことですね。

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2012年04月09日

ライブ・自閉症の認知システム (16)

さて、1つ項目が飛びましたのでちょっと戻ります。

リーダーは療育のプロジェクトを任されるわけですから、当然、自閉症について学んでいく必要があります。
自閉症という障害そのものについての知識、さらには基本的なかかわり方、TEACCHやABA、絵カードなどの定評のある療育法の基本的な知識、そして逆に、「いかがわしい」療育法にだまされないような考えかたをマスターすることは、とても大切ですね。

ちなみに、最後の「だまされない考えかた」については、あとで「科学の目」という話題のところで改めてお話しします。

さて、先ほどお話しした「ビジョン」が決まったら、次に、自分たちがいまどういう状況におかれているのかを把握することが大切になってきます。

療育というのは、家庭のなかだけでは完結しません。社会とつながっています。
それは、支援をしてくれる人や組織が外部にも存在する、ということでもありますし、療育そのものの目的が、最終的に、社会に出ていって自立したり、外部のいろいろなサービスを自分で利用したりできるようになるというところにある、ということともつながっています。
残念なことですが、敵対的な外部の一部の人たちや勢力とは、戦わなければいけないことだってあるかもしれません。

では、一般的に療育プロジェクトというのはどんな状況、環境におかれているのか?
次のスライドでその辺りについて少し詳しく見ていきましょう。

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2012年04月02日

ライブ・自閉症の認知システム (15)

このシリーズ記事は、以前、石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 18 : プレイングマネージャーの役割とは?

それではさっそく、家庭での療育をすすめる中核となる「プレイング・マネージャー」の役割についてお話ししていこうと思いますが、そもそも、リーダーっていうのは何をする人なんでしょうか?
プロジェクトのリーダーの、究極の役割ってなんだと思いますか?

それはもちろん、「プロジェクトの目的、ゴールを達成すること」だと思います。
そのために、やるべきこととやらなくていいことを整理して、やるべきことをチームのなかで役割分担をして、切り盛りしていくわけです。それが、プロジェクトのリーダーの、第一の役割であり、責任です。

ですから、療育をプロジェクトだと考えるのなら、何よりもまず、そのプロジェクトの目的、ゴールを決めなければいけません。
子どもと家族にとって、どういう将来をこれから作りあげていくのか、家族にとって一番大切なものはなんなのか、そういう、療育をすすめていくときの軸になる考えかたを、家族で話し合って決めましょう。

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posted by そらパパ at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2012年04月01日

新ブログへの移行のおしらせ

当ブログにお越しくださっている皆さん、いつもありがとうございます。

さて、本日は重大なお知らせがあります。


このたび、Androidタブレット、デジタルカメラ、電子書籍といったテーマを取り扱う新しいブログ「ガジェット通信(ちょっと療育)」を開設することになりました。

それに伴いまして、こちらのブログは閉鎖させていただきます。

急なお知らせで申し訳ありませんが、当ブログに永らくお付き合いくださいましてありがとうございました。

今後は、「ガジェット通信(ちょっと療育)」ブログのほうをよろしくお願いいたします。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 10:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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