2012年03月26日

「ライブ・自閉症の認知システム」の過去記事リンク

本日「第14回」の記事を公開したシリーズ記事、「ライブ・自閉症の認知システム」は、過去のエントリが既に約2年前というかなり古い記事になってしまいましたので、こちらで改めて、過去のエントリへのリンクを張らせていただきたいと思います。

第1回 …導入

第2回 …心理学の誤解を解く

第3回 …「こころ」をとらえなおす

第4回 …「こころ」をとらえなおす(続き)

第5回 …経験を「一般化」するということ

第6回 …一般化された経験と「ことば」

第7回 …「一般化」と「こころ」の関係

第8回 …自閉症=「一般化の障害」仮説

第9回 …環境との相互作用モデル

第10回 …相互作用モデル:自閉症の場合

第11回 …自閉症への働きかけモデル

第12回 …自閉症への働きかけモデル(続き)

第13回 …ここまでのおさらいクイズ


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ライブ・自閉症の認知システム (14)

このシリーズ記事は、以前、石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。

※前回の記事が、既に約2年前になってしまいました(^^;)。過去の記事は、左のタブの「ライブ・自閉症の認知システム」からご覧になれますので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

page17.gif
Slide 17 : プロジェクトとしての家庭療育

さて、時間ももうあまりありませんが、残りの時間を使って、心理学の話からは一旦離れて、家庭での療育について、思うところをお話ししたいと思います。

絵カードの作りかたといった具体的な療育法についてお話ししようかとも思ったのですが、限られた時間のなかで、私だからお話しできることを優先したほうがいいと思いましたので、今日は、そういったことではないお話をしようと思います。

自閉症のお子さんをお持ちのご家族にとって、家庭での療育というのは、家族全員を巻き込んで、さらには家庭の時間をまるごと巻き込んで、しかも何十年と続いていくような、非常に密度が濃くて息の長い取り組みになります

やることはいっぱいありますね。

最終ゴール、目標は、子どもと家族の幸せ、人生の幸せを実現することです。
もちろん、これとは違う目標をイメージされる親御さん、ご家族もいらっしゃると思います。どんな目標でもいいと思いますが、家族の中の誰かが犠牲を払うとか、重い負担に耐えるとか、そういった内容は「最終」ゴールにはならないはずですよね。
仮に途中のプロセスでそういう苦しい時期があったとしても、最終的には家族全員にとってハッピーな状況を目指す、そういったものが「最終ゴール」になるんじゃないかと思います。

続きがあります・・・
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2012年03月19日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(20)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の20回目です。

今回は、障害者論の金字塔とも言える「すごい本」をご紹介します。


障害者の経済学(増補改訂版)(レビュー記事

この本は、2007年ごろに一度読んで、それで「すごい本だなあ」と思って当ブログでレビューを書き、殿堂入りさせた本です。

その後、去年(2011年)の秋ごろに増補改訂版となり、同時に電子書籍がリリースされたようです。(上記リンクも「増補改訂版」へのリンクになっています)
私は先日、ソニーの電子書籍リーダー、「Sony Reader」を購入し、ストアで面白そうな本を物色していたところ、この「増補改訂版」を発見し、さっそく購入、ダウンロードして改めて読みました。


Sony Reader
(左の2つはコンパクトで読書特化型の5インチモデル。右の1つは多機能でWifiダウンロードやSDカードも使える6インチモデル。私は5インチモデルを買いました。)

増補前の本と、増補改訂版とを比較すると、冒頭「はしがき」と第9章「障害者就労の現状と課題」が新設されています

目次

はしがき
序章 なぜ『障害者の経済学』なのか
第1章 障害者問題がわかりにくい理由
第2章 「転ばぬ先の杖」というルール
第3章 親は唯一の理解者か
第4章 障害者差別を考える
第5章 施設は解体すべきか
第6章 養護学校はどこへ行く
第7章 障害者は働くべきか
第8章 障害者の暮らしを考える
第9章 障害者就労の現状と課題
終章 障害者は社会を映す鏡


それに加えて、既存の章についても加筆修正があるようです。
著者自身が「はしがき」で触れていますが、当初の版が出てから増補改訂版が出るまでの間に、障害者自立支援法の施行、その後の混乱という大きな状況の変化があったことを考えると、本書が増補改訂されたことは、本書が今後も長く読まれ続けるためにとても意義あることだったと思われます。

本書に対する印象は、当初のレビューから大きく変わっていません。
今読んでも新鮮な気持ちで読めますし、「転ばぬ先の杖」型社会から「案ずるより産むがやすし」型社会への転換を目指し、障害ある人の人生の選択肢を増やし「自ら人生を選べる」ことを目指すことこそが、「自立」なんだ、というメッセージの存在感は圧倒的です。

そんなわけで、今回は増補改訂版で新設された「第9章」について触れたいと思います。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 23:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2012年03月12日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(19)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の19回目です。

今回あたりから、純粋な意味での「療育本」からだんだん離れていきます。
そして、療育の「周辺」、あるいは障害全般にかかる本などのなかから、過去に「殿堂入り」した本をご紹介していきます。

まずは、療育の実践に役立つこの本(カテゴリ)から。



たのしい手あそびうた DVDブック(レビュー記事

私が娘の療育にとりくみ始めたころ、まだ世間には「歌っている口の動きがちゃんと見える『うたのDVD』」がほとんどなく、音楽が好きだけど発話のまったくない娘のために、私はわざわざ音大の学生さんにバイトとして来てもらって、歌っている口もとを録画し、DVDにして娘に見せていました。(参考記事

※もちろん「おかあさんといっしょ」などのDVDはありましたが、映像がアニメや着ぐるみのものや、歌っているシーン以外のものが多くて「発話につなげる」という意図からはやや遠いです。

私自身はこういった苦労をしたわけですが、その後、「DVDつきの手あそび歌の本」が不思議なくらいたくさん出版され、現在では、それらの中から好きなものを選べば、1500円程度という非常に安い値段で「おうたのDVD」が手に入るようになりました。

そんな「おうたのDVD本」のなかでも、突出したクオリティを誇るのがこちらになります。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(18)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の18回目です。
今回は、絵カード療育の1つである「PECS」についての本のご紹介です。

3.その他の療育法についての本(続き)

<殿堂入りおすすめ本>


A Picture's Worth(レビュー記事
自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC(レビュー記事

絵カードを使った療育法の1つである「PECS」についての本。

実はこの2冊は同じ本で、「原書」と「訳書」という関係になります。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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