今回も、前回にひきつづき、「ABA(応用行動分析)」に関連する実践的な殿堂入り本の続きです。
2.ABA(応用行動分析)・行動療法についての本(続き)
<殿堂入りおすすめ本>(続き)
自閉症児のための明るい療育相談室(レビュー記事)
ABAのすぐれた「実践書」の3冊めです。
こちらは、先にご紹介した2冊以上に「実践例」色が強い本だと言えます。
本書は、親御さんなどが悩まされる「54の相談」に対して、2人のABAのプロがそれぞれ対処法を提案するというスタイルになっています。
なので、体系的に療育のすすめかたがまとめられているというものではなく、問題行動などへの取り組みなど、個別の「目の前にある問題・課題」への解決法が事典的に並べられたものになっています。(最初の項目から順に取り組んでいくと療育体系になっている、といったものとはまったく異なりますから、注意してください。)
本書の最大の特色は、1つ1つの相談に対して2人の専門家がそれぞれ別々に回答を提示しているという点です。(なので、54の相談に対して、回答は108個あることになります。)
つまり、同じ相談に、違う回答が出されているということになります。
このことを、どうとらえればいいのでしょうか?
続きがあります・・・