2011年07月27日

シリーズ記事の電子書籍化の試みについて

今後、当ブログで過去に投稿した主要なシリーズ記事を電子書籍化していこうと考えています。

これは、ブログという形態では古い記事の検索性が悪くなり、記事が増えれば増えるほど以前のシリーズ記事などが読みにくくなってしまう問題に何らかの対応が必要だということで、かなり以前(数年前)から検討していたことです。
当初はPDF化を念頭においていたのですが、最近、電子書籍が読める端末も増えつつあり、またePubフォーマットが標準化されてくるなど環境が整ってきているので、新しいことへの挑戦も兼ねて、ePubフォーマットによる電子書籍を制作してみることにしました。

まずは単発の記事を電子書籍化してみましたので、試験的にアップしておきます。
よろしければ電子書籍としてお読みいただいて、ファイルが開けない、文字化けなどの問題があればぜひご報告いただければと思います。


「子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!」という親御さんへ(ePubフォーマット)

今後は、より長文のシリーズ記事を電子書籍化してライブラリを作成し、過去の主要なシリーズ記事が簡単に見つけられ、いつでも携帯端末等で読めるような環境を作っていければと思っています。よろしくお願いします。

なお、電子書籍といっても、要はファイルです。
上記ファイルを右クリックで「対象をファイルに保存」するなどしてダウンロード(拡張子 .epub)し、ダウンロードしたファイルを電子ブックリーダーに転送して読む、という形になります。

ePubファイルを読むためには、ePubに対応した閲覧ソフトが必要です。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2011年07月25日

発達障害のいま(ブックレビュー)

待望の続編です。
ただし内容は前著以上に、特定のテーマについて特定の立場から書かれた「専門書」色を強めています。


発達障害のいま
著:杉山 登志郎
講談社現代新書

序章  母子並行治療をおこなったヒナコ
第一章 発達障害はなぜ増えているのか
第二章 発達凸凹とは
第三章 発達凸凹の可能性
第四章 トラウマの衝撃
第五章 トラウマ処理
第六章 発達障害とトラウマ
第七章 発達障害と精神科疾患 その1
第八章 発達障害と精神科疾患 その2
第九章 未診断の発達障害、発達凸凹への対応
終章  療育、治療、予防について

本書は、発達障害に関する新書として超ロングセラーを続けている「発達障害の子どもたち」の続編に位置づけられる新刊です。

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posted by そらパパ at 21:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2011年07月24日

「名誉健常者」問題に続くいくつかのTwitter議論

以前、障害者に対するある種の差別を考える視点としての「名誉健常者(ロールモデル)」問題というのをとりあげましたが、その後も、関連するいくつかの議論がTwitter上で行なわれ、それがまとめられています。

もうかなり前のことなのですが、なぜか昨日から今日にかけてふたたび注目されている(特に「キラキラ差別」のほうの議論)ようなので、改めてこちらでもご紹介しておきます。

http://togetter.com/li/104697
「障害者もあいさつする明るい職場」という言葉の背後にある問題

 障害者の働く姿の1つの理想イメージとして「障害があっても元気にあいさつする明るい職場」というのがある。これに対する問題提起から始まった一連の議論をまとめました。


http://togetter.com/li/110188
「前向きさ」を押し付ける善意の差別、「キラキラ差別」について

 「感動をありがとう!」とか「障害に負けずに頑張って!」「明るく前向きにいこうよ!応援してるよ!」的な、相手の立場や困難を見ない善意から生まれる「キラキラ差別」。その問題についてのやりとり。


どちらも、「マイノリティに対するマジョリティからの特定のロールモデルの強要」という点において、以前の「名誉健常者(ロールモデル)問題」とも根っこでつながっている問題です。

よろしければご覧いただき、当時の熱い議論を共有していただければ幸いです。
posted by そらパパ at 22:14| Comment(3) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2011年07月23日

サイドバーとブックレビューを更新しました。

かなりためこんでしまっていましたが(^^;)、本日、当ブログの左サイドバーにあるナビゲーション用のリンク一覧と、ブックレビュー一覧のページを更新しました。

これにより、今日時点までの過去のほとんどの記事に、これらのリンクから漏れなくアクセスできるようになっているはずです。ぜひご活用ください。

今回、新たにリンクを追加した主な話題は、

・子育ての工夫としてのABA入門(シリーズ記事)
・殿堂入り本まとめて再レビュー
・一眼レンズのマクロ改造の話題


などになります。

※ちなみに、ブックレビューは、各項目ごとに、基本的に上にあるものほど新しくレビューしたものになります。

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2011年07月18日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(13)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の13回目です。
前回まででようやく「ABA(応用行動分析)」に関連する殿堂入り本のご紹介が終わりました。今回はその続きとして、殿堂入り以外のABAおすすめ本をご紹介します。

2.ABA(応用行動分析)・行動療法についての本(続き)

<おすすめできるその他の本>




うまくやるための強化の原理―飼いネコから配偶者まで(レビュー記事
自閉症支援-はじめて担任する先生と親のための特別支援教育(レビュー記事

「うまくやるための-」は、これまでのシリーズ記事でご紹介したABA入門書の次に追加で読む「2冊目の入門書」といった位置づけです。
著者がABAによるイルカなどの動物のトレーナーだということもあって、類書とはちょっと異なる視点から、ABAについて語られています

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posted by そらパパ at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2011年07月11日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(12)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の12回目です。
今回で、「ABA(応用行動分析)」に関連する殿堂入り本、7冊の紹介がすべて終わります。

2.ABA(応用行動分析)・行動療法についての本(続き)

<殿堂入りおすすめ本>(続き)



※左がAmazon、右が楽天Books

発達障害のある子の「行動問題」解決ケーススタディ―やさしく学べる応用行動分析(レビュー記事
編著:小笠原 恵
中央法規

ABAの、理論ではなく「実践」に重きを置いた殿堂入り本のなかの4冊目になります。

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posted by そらパパ at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2011年07月05日

SIGMA 70-300mm F4-5.6 DG MACROを全域マクロに改造する

最近恒例の、月曜以外のカメラネタエントリです。

さて、今回もレンズ改造の話題で、またまたこれまでとそっくりですが(笑)、違うレンズです。
しかも、今回は昔の銀塩レンズではなくて、現行バリバリの(いま買える)レンズの改造です。

それが、このシグマの「70-300mm F4-5.6 DG MACRO」です。



このレンズはこちらで新品を買うこともできます。(リンクはソニー用)



今回は、大胆にもこのレンズを分解、改造し全域マクロ化してしまおうという試みです。
(まあ、実はこのレンズを偶然オークションで安く落札できたのでこんなことができるわけで、そうじゃなければさすがに怖くてチャレンジはしにくかったですね。でも、一度成功したので、今後は自信をもって分解できそうです)

なお、よくみると現行のレンズは「SIGMA DG」という金色のロゴがレンズに入っており、私が分解したものはそれがないので、このレンズはマイナーチェンジしている可能性があります。

また、言うまでもありませんが、レンズの分解は自己責任でお願いします。

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posted by そらパパ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2011年07月04日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(11)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の11回目です。
今回も、前回にひきつづき、「ABA(応用行動分析)」に関連する実践的な殿堂入り本の続きです。

2.ABA(応用行動分析)・行動療法についての本(続き)

<殿堂入りおすすめ本>(続き)




自閉症児のための明るい療育相談室(レビュー記事

ABAのすぐれた「実践書」の3冊めです。

こちらは、先にご紹介した2冊以上に「実践例」色が強い本だと言えます。
本書は、親御さんなどが悩まされる「54の相談」に対して、2人のABAのプロがそれぞれ対処法を提案するというスタイルになっています。
なので、体系的に療育のすすめかたがまとめられているというものではなく、問題行動などへの取り組みなど、個別の「目の前にある問題・課題」への解決法が事典的に並べられたものになっています。(最初の項目から順に取り組んでいくと療育体系になっている、といったものとはまったく異なりますから、注意してください。)

本書の最大の特色は、1つ1つの相談に対して2人の専門家がそれぞれ別々に回答を提示しているという点です。(なので、54の相談に対して、回答は108個あることになります。)
つまり、同じ相談に、違う回答が出されているということになります。

このことを、どうとらえればいいのでしょうか?

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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