2011年03月28日

「子育ての工夫」としてのABA入門 (11)

家庭の療育に活用するための、ABAの考えかた、使い方についてご紹介するシリーズ記事の第11回です。

パニックという「問題行動」を、絵カードを見せるという「代替行動」に切り替えるために、最初は絵カードを見せるための行動をすべて支援者の側が「手助け」します。そして、「絵カードを見せる」→「ごほうびが手に入る(=ゲームコーナーで遊べる)」という「成功経験」を何度も繰り返します

これが、ABAで何かを学習させるときの、基本的なステップになります。
例えば、机に座らせて課題をやらせるためにABAを活用する場合でも、最初はすべて手助けして、それでうまくいったらごほうびを与える、の繰り返しです。

ともあれ、手助けつきの学習を繰り返していくうちに、少しずつ、お子さん自身の自発的な「絵カードを見せる」という動きができるようになってくるはずです。
自発的な動きが出てくるようになったら、「できる」という成功体験を壊さないように、少しずつ少しずつ、「手助け」の量を減らしていきます

手助けを減らすときには、これも常識とは少し違うかもしれませんが、「後ろから」減らしていきます

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする
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