2011年03月21日

「子育ての工夫」としてのABA入門 (10)

家庭の療育に活用するための、ABAの考えかた、使い方についてご紹介するシリーズ記事の第10回です。

前回までで、今回のパニック問題を解決するための「仮説」と、そこで活用するテクニックが整理できました。

1.ゲームコーナーに行きたいという欲求をかなえる手段としての「パニック」という行動は減らしていこう。→消去を活用しよう。
2.ゲームコーナーに行きたいという欲求をかなえる新しい手段として「絵カードを見せる」を学習させよう。→強化を活用しよう。
3.上記1.と2.によって、「パニックという行動」を、「絵カードを見せるという代替行動」に切り替えよう。


あとは、パニックという行動を絵カードを見せるという代替行動に切り替えていくだけなのですが・・・。

もちろん、ただ放っておいても、パニックしている子どもが突然絵カードを見せるようにはなるわけはありません。
恐らく、「ほら、絵カードを見せなさい!」と口頭で注意しても、それだけで絵カードを使えるようにはならないでしょう。

ここで、ABAのもう1つの重要テクニック「手助け」が登場します。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする
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