ところで、このシリーズ記事では、個々の発達課題個別の対応法などについては触れません。
なぜならそういった話題は、豊富な経験をもつ臨床家にしか書けませんし、個別テーマになりますからボリュームも膨大になるからです。
そういったニーズに対しては、既によくできたマニュアル本も出ていますから、そちらを参照してください。今回のシリーズ記事と合わせて読むと、理解も深まると思います。
自閉症児のための明るい療育相談室(レビュー記事)
家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46(レビュー記事)
今回のシリーズ記事で掘り下げているのは、個別の問題への対策ではなく、ABAの「根っこにある考えかた、ものの見方」(これは逆に、相当詳しいABAの療育マニュアルでもあまり明確に語られていないのではないかと感じています)です。
その上で、汎用性の高い「ABAによる問題分析・解決法の模索・実践・検証」という王道の流れを、まずは「1本道」として理解すること。
この2つの話題に絞り込んで記事を書いています。
これらを理解することで、「ちょっと工夫のある子育て」としてABAを活用していくこと、これこそが、本格的なトレーニング技法としてABAを導入するよりも、より幅広く、多くの家庭でABAを有効に活用できる方法なのではないかと考えています。
続きがあります・・・