前回の「分析」で、今回例にとったパニックは、次のように理解できることが分かりました。
このパニックには、スーパーという場所において、ゲームコーナーで遊ぶことができるようになる、という機能をもっている。
パニックはゲームコーナーで実際に遊ぶという「ごほうび」によって強化されたので、今後も続くだろう。
すっきりしていますね。パニックという問題行動の「前」と「後」を考えることで、その意味=「機能」も見えてきます。
※これに対して、内面モデルによる問題行動への対処は、いろいろ考えているようでいて、実は「問題行動それ自体しか見ていない」ことが多くなります。
問題行動に「きっかけ」とか「結果」が関係している、というのは冷静に考えれば分かることですが、内面モデルによるアプローチでは「いま」何を考えているんだろう、という思考パターンに陥ってしまい、「前」も「後」も考えずに「いま」の問題行動だけを見てしまうことがしばしばあります。
そのために、つい私たちはただ放置したり、逆に厳しく叱ったりという、その場その場の場当たり的な対応に追い込まれてしまいがちになるわけです。
続きがあります・・・