2010年12月31日

今年も1年間ありがとうございました。

当ブログにお越しいただいている皆さん、

今年も1年、ありがとうございました。

今年もいろいろなことがあり、ネタ切れ傾向もあいまって、年末までブログが続くかどうか怪しい感じだったんですが、何とか細々と続けることができました。

また今年は、私自身のネットでの発言の比重がブログからTwitterに大きくシフトした1年でもありました。
恐らく、来年はこの傾向がいっそう強まると思います。
まとまったシリーズ記事や長文についてはブログ、それ以外の時事ネタや療育についての個別の意見などについてはTwitterといった形で、使い分けていければ、と考えています。

たとえば最近も、こんな話題でTwitterでやりとりをしていました。

http://togetter.com/li/84129
感覚統合療法あれこれ


よろしければ、Twitterでも@sora_papaをフォローいただければ幸いです。

なお、来年は、定例更新の月曜日(3日)に最初の記事をアップする予定です。

来年も当ブログ、Twitterともどもよろしくお願いします!


※補足:カジュアルゲームをご紹介する裏ブログ、細々ながらまだ続いています。年末年始を気軽なカジュアルゲームですごすのも悪くないと思いますので、ご興味のある方はどうぞ。
posted by そらパパ at 11:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 日々の話 | 更新情報をチェックする

2010年12月28日

ダイソーの100円ヨーヨーで遊ぶ

年末でお子さんが冬休み、という方も多いと思いますので、ちょっと肩の力を抜いたおもちゃの話題を。

100円ショップの雄であるダイソーには、いろいろ掘り出し物っぽいグッズが隠れていて、それを探すのもショップの面白さの1つですが、おもちゃコーナーで売られている「ヨーヨー」も、そんな「掘り出しグッズ」の1つだと言えます。

最近、ダイソーでよく見かけるヨーヨーの1つに、「ファイアーヨーヨー」があります。


↑ダイソーの「ファイアーヨーヨー・C」

このヨーヨー、なかなか侮れません。
100円で買える割には、いま、例えば「ハイパーヨーヨー」として売られている1000円前後の本格的なヨーヨーを、部分的に上回るスペックを持っていたりします。

それは、このヨーヨーを分解すると分かります。



なんと、ボールベアリングが入っています。
ヨーヨーショップで売っているヨーヨーでも、最廉価クラスものものにはボールベアリングが入っていなかったりしますから、これはポイント高いです。
実際、このヨーヨーを投げてみると、ベアリングの回る「ジャーッ」という音がします(安物のベアリングなので、かなり派手な音がします(笑))。
ベアリングが入っているため、ヨーヨーを下で空転させる「ロングスリーパー」や「犬の散歩」などのトリックも楽しむことができる本格派です。


ロングスリーパー

また、このヨーヨー、よく見ると糸のかけ方が変です。


↑少し緩めて分かりやすくすると、こんな風に糸がかかっています。


↑普通は、こうなんですね。違いが分かりますか?

ただし、このヨーヨーは、最初にセッティングされた糸のかけかたをしておかないと、投げ下ろしたときに完全に空転してしまって、普通のやり方では戻ってこなくなります。
買った状態の糸のかけかただと、ちゃんと腕をスナップさせると戻ってきますので、買った状態のまま(上の糸のかけかた)で使うのがいいと思います。(つまり、上記のように分解する必要はありません。)

さて、ヨーヨーを買って、最初にするのは糸の長さの調整です。



こちらの動画を参考にして、長さ調節してください。

長さが調節できたら、あとは存分に遊びましょう!
ダイソーのヨーヨーは耐久性が大したことないので、本格的に遊んでいると糸かヨーヨー本体が割とすぐに壊れると思いますが、100円のおもちゃとしては十分に楽しめると思います。


さてここで、今回ご紹介した以外の「ダイソーヨーヨー」のご紹介です。


↑ファイアーヨーヨー

今回ご紹介した「ファイアーヨーヨー」シリーズには、A、B、Cの3タイプがあります。
このうち「A」と「C」は良く似ています(バタフライタイプ)。「B」だけ形が違いますが、「B」はダメです。作りが雑ですぐに壊れます。「A」か「C」を買いましょう。



↑トリックヨーヨー

こちらは「トリックヨーヨー」という名前のついたヨーヨーです。
こちらは何と、「遠心クラッチ」が着いています(右側の透明なヨーヨーの内部にある機構です)。これも、市販のヨーヨーでも最廉価クラスではついていない、それなりに高級な機構です。
「フォワードパス」をはじめとする、ルーピングトリックに向いています。


フォワードパス

ただしこのヨーヨーの最大の弱点は耐久性です。特に真ん中のシャフトの部分が弱いので、あまり力を入れてねじると一発で壊れます。
ですので、あまり乱暴に扱わず、軽くフォワードパスで遊ぶくらいの遊び方が向いています。



↑(ノーマル)ヨーヨー

こちらは特に名前がなく「ヨーヨー」として売られているタイプのものです。
これは全然ダメです。固定シャフトに糸が巻いてあるだけの古典的な構造なので、遊べません。
このヨーヨーを見かけてもスルーしましょう。



↑幻の名機

名前は分からなくなってしまいましたが、確かに2010年にダイソーで売られていた、バタフライタイプのヨーヨーです。
これは完成度がものすごく高いです。ロングスリーパーもきれいに決まるし、いわゆるストリングトリックがしっかりできる、扱いやすい本格派のヨーヨーです。

非常に気に入ったので、追加購入しようとあちこち探し回ったのですが、それ以降一度も見かけたことがありません。
もし近所のダイソーで売ってるよ、という方がいらっしゃったら、ぜひご一報ください。


さて、十分に本格的なつくりで、たっぷり楽しめるダイソーヨーヨーで遊んで、もっといろいろなトリックに挑戦したくなったら、例えば以下のようなDVDで研究してみるのがいいでしょう。



リンク先のDVDを販売しているショップは楽天で最も有名なヨーヨーショップで、さまざまな本格的なヨーヨーを販売しています。
また、おもちゃ屋やスーパーのおもちゃ売り場で売られている「ハイパーヨーヨー」も、大人も楽しめる本物の(プロショップで作られている)ヨーヨーです。

まあ、私自身、フォワードパスとロングスリーパーくらいしかできない人ですが、そんな私でも十分楽しめますから、この冬休み、100円ショップのヨーヨーを入り口に、ヨーヨーにチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。
posted by そらパパ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2010年12月27日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(3)

過去に「殿堂入り」として、当ブログのブックレビューで高く評価した本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の3回目です。

前回まで、「自閉症を知る」というカテゴリに分類した「殿堂入り本」をご紹介していましたが、このカテゴリの「殿堂入り本」はこれで全部です(つまり、2冊しかありません)。
ただ、これ以外にも、殿堂入りに準じるくらいの優れた本、おすすめできる本がいくつかありますので、今回はそれらを順にご紹介していきたいと思います。

<おすすめできるその他の本>


発達障害の子どもたち(レビュー記事

「発達障害の子どもたち」は、児童精神医療の現場から発達障害全体をとらえた痛快かつ意欲的な本。
さまざまな問題提起や新しい視点がふんだんに盛り込まれており、単なる通り一遍の入門書にとどまらない奥深さがあり、自閉症や発達障害にかかわる方には必読の書といっても過言ではないのではないでしょうか。Amazonのベストセラーランキングでも、発売から相当期間がたっているにもかかわらず、いまだに障害児教育カテゴリで常にトップグループで走り続けるすごい本です。

ただ、若干読み方が難しい本でもあります。「殿堂入り」にしていないのは、それが理由です。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2010年12月20日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(2)

過去に「殿堂入り」として、当ブログのブックレビューで高く評価した本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の2回目です。
しばらくは、私が「自閉症を知る」というカテゴリに分類した「殿堂入り本」を、順にご紹介していきたいと思います。



あたし研究(レビュー記事

こちらは比較的最近殿堂入りさせた本ですが、自閉症スペクトラムを生きる本人が障害について書くという「当事者本」の傑作です。

当事者本は、本人でなければ分からないことが読めるという魅力がある一方で、たった一人の個別の経験でしかないところから、誤って「自閉症一般」の話を読み取ってしまいやすいといった問題などがあり、取っ付きやすそうに見えて、実は読む人と読むべき本も選ぶ、ある意味「上級者向け」のジャンルであり、誰にでもおすすめできる「当事者本」は決して多くありません

以下、「当事者本の難しさ」について、簡単に書いてみたいと思います。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2010年12月13日

そらまめ式電子タイマー・マルチランプ64の話題(8)(オプション編その2)

自閉症児の時間の構造化・視覚支援のための、LED(発光ダイオード)を使った電子タイマーを自作してしまおう、という企画のシリーズ記事です。
最初のリリースからはずいぶん日数がたっていますが、現在でも、電子タイマーの製作キットの頒布は継続しています。興味をお持ちくださった方は、そちらもあわせてご覧ください。


↑このシリーズ記事でとりあげている自作の電子タイマーです。(動画は古いもので、現在のキットはこれよりはるかに機能豊富になっています。)

電子タイマー頒布案内
↑この電子タイマーの回路図等の情報と、「製作キット」の頒布についての情報はこちらです。

前回のオプション編の記事でも書きましたが、この電子タイマーでは、さまざまなお子さんのニーズにできるだけ応えられるよう、数多くの「カスタマイズオプション」を用意しました。
そのための「オプション設定画面」(タクトスイッチを押しながら電源を入れると設定モードになります)は全部で4つあるのですが、前回ご紹介できなかった、「砂時計モード」以降の特殊モードと、「設定画面2」から「設定画面4」までについて、今回は書いていきたいと思います。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | オリジナル教材 | 更新情報をチェックする

2010年12月06日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(1)

先日、当ブログへ初めてお越しいただいた方のための簡単なまとめページを作ったときに、当ブログで過去に高く評価した「殿堂入りの本」をまとめてレビューしているページがないことに気づきました。
一方で、新刊で出てくる自閉症関連の本が、いわゆる出版不況のせいもあってか少々不作気味で、強くおすすめできるような新刊のレビューができる機会が少なくなってきているという現状もあります。

そこで、これまでの「殿堂入りおすすめ本」について改めてまとめたうえで、当時のレビュー掲載から時間がたっているものについては若干私の評価が変わっているものもありますので、そのあたりも含めて「再レビュー」してみることにしました

自閉症についての本をお探しの方は、本記事にて、現時点でのコンパクトで「俯瞰的な」レビューをお読みいただけるほか、書籍名のところに配した「レビュー記事」のリンクから、オリジナルのレビュー掲載時のレビュー記事もあわせてお読みいただけます。


1.自閉症全般についての入門書

<殿堂入りおすすめ本>




自閉症のすべてがわかる本(レビュー記事

TEACCHという療育法を日本に導入した佐々木先生監修で、安定感のある自閉症入門書
イラスト中心でページ数も抑えてあり、こういった本を初めて読む親御さんであっても、1日程度で難なく読むことができるでしょう。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

fortop.gif当ブログの全体像を知るには、こちらをご覧ください。
←時間の構造化に役立つ電子タイマー製作キットです。
PECS等に使える絵カード用テンプレートを公開しています。
自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。