2010年11月29日

そらまめ式絵カード療育法 (24)

6.さらなる発展(続き)


(2)アイデア2:こちらからの指示を教える(続き)


b.ステップ2:子どもがその指示を守ると「ごほうび」がもらえるような指示(続き)


 前回の記事で、こどもの要求してきた絵カードをサイズが大きめの「まってカード」に貼り、ちゃんと待てたらその要求をかなえるという「まってカード」をご紹介しました。
 この「まってカード」のように、他の絵カードを貼ることのできる大きめのカード(ある意味「メタ絵カード」ということになりますが)のさらなる応用例として、「ごほうびカード」というのが考えられます。

続きがあります・・・


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2010年11月22日

そらまめ式絵カード療育法 (23)

6.さらなる発展(続き)

(2)アイデア2:こちらからの指示を教える

非常におおざっぱに言えば、今回のシリーズ記事の前半の「要求のコミュニケーション」は子どもからの意思表示、後半の「スケジュール表」は親(養育者)の側からの意思表示のために絵カードを活用しているということができます。
この2種類の絵カード療育以外のさらなる応用の方向性の1つとして、親から子どもへのよりさまざまな指示、メッセージを伝えるのに絵カードを使う、ということが考えられます。

・・・が、これには注意が必要です。

続きがあります・・・
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2010年11月15日

絵でわかる自閉症児の困り感に寄り添う保育(ブックレビュー)

これは分かりやすい!支援入門書として好適。


絵でわかる自閉症児の困り感に寄り添う保育
著:佐藤 曉
学研 ヒューマンケアブックス

「意味の島」をつくる
「プレイ」を企画する
「要求」を育てる
「移動」を教える
スケジュール指導
生活習慣をつくる
「保育の流れ」をつくる
「保育の流れ」に乗れない子どもに
集団の中での支援
仲間と共に育てる
行事に向けた手だて
保護者と共に

佐藤氏の「困り感」シリーズは定評のある特別支援教育シリーズで、当ブログでも別の本のブックレビューのなかで触れたことがあります(参考記事)が、この本はちょっと色合いが異なります。

サイズが大判でハードカバーになっており、ページ数が極端に少なく、オールカラーで、「幼児向け絵本」のような装丁になっています。
中身はほとんどが大きな手書きのカラーイラストになっており、そこに補助的に解説文が添えられています。「困り感」という用語も、実際にはあまり出てきません。

イラスト中心でTEACCH的で絵本みたいな装丁、ということで、同じ出版社による、佐々木正美氏の「自閉症児のための絵で見る構造化」シリーズとのつながりも感じます。


自閉症児のための絵で見る構造化 パート2―TEACCHビジュアル図鑑(レビュー記事

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2010年11月11日

妻用の自作PC・3台目

久しぶりに自作PCの話題を書いてみようと思います。

我が家では結婚後、私のPCは自作のデスクトップ、妻のPCは市販のノートPCという体制にしていたのですが、ノートPCは手ごろな価格のものは性能が低く、納得できる性能のものはデスクトップと比較して相当割高になる、ということから、去年からは妻のPCも自作デスクトップに切り替えました。

で、1台めに採用したのがAtom330を採用したベアボーンキットでした。これは非常に安定していて、処理速度が遅いのと映像出力がアナログVGAしかないことを除けばいいマシンでした。
現在、同じ系統のベアボーンの後継機が登場しています

ただ、安定はしているものの処理速度が気になってきたということで、今度は同じAtomでもIONの入ったものにしよう、ということで、2台めとして、こちらのマザーボードを使ったキューブPCを自作しました。

ところが、こちらのPCは夏場に熱問題(IONのチップセットが80度を超えてしまう)が発生してケースファンを追加したり、CDのリッピングを何枚か続けると暴走したりととにかく不安定で、結局、数か月使ったところで、PCが起動しなくなってしまうという深刻な状態になってしまいました。

そこで、安定性を求めると性能が不足してしまい、性能を求めると熱問題が発生したり不安定になりがち、というジレンマを解決するため、それまで「邪魔にならない」ためにこだわっていたコンパクトなMini-ITXサイズを諦めて、1サイズ大きなMicro-ATXのサイズでPCを組みなおすことに決めました。
Micro-ATXなら私のPCと同じ規格なので余り物のパーツが多数流用でき、最小限の追加コストでかなり高性能のマシンが組めるのも魅力でした。

で、できあがった構成は以下のとおりです。


↑現在稼動中の、妻用の自作PC(サイドパネルを開けた状態)です。

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2010年11月08日

そらまめ式絵カード療育法 (22)

6.さらなる発展

必ずしも特定の療育法に属さない、一般的な知見を応用した絵カード療育法(仮に「そらまめ式絵カード療育」と呼んでいますが、その本質は第1回の記事で書いたように、「誰もが自由に活用できる一般的な範囲の絵カード療育についてまとめたもの」です。)の基本は、これまでのシリーズ記事でいったん終わりです。

ここからは、さらに絵カードの応用範囲や利便性を広げていくための追補的なアイデアをまとめていきたいと思います。
これらは、必ずしも導入する必要があるというものではなくて、家庭で役に立ちそうなものを選んでカスタマイズしたり、記載されたアイデアをヒントに別のやり方を見つけていったりといった形で活用いただくために紹介するものになります。

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2010年11月04日

名古屋の講演キャンセルについて

先日、12月12日に名古屋にて講演を行なわせていただくという予定をご連絡させていただきましたが、その後の諸事情の変化により、やむなくキャンセルさせていただくこととなったことを、取り急ぎご報告します。

私の、いちブロガーとしての私的な活動をとりまく環境が一時と比較して落ち着いてきたと判断し、これまでキャンセルしてきた講演を再度お受けするという決断をしたわけですが、そのご案内を出した直後より、突然、再び環境が悪化する事態となりました。

その状況を受け、主催者側の皆さん、そして当方は弁護士も交えて対応を慎重に協議した結果、残念ながら講演を滞りなく実施できる状態ではなくなったと判断し、双方合意のうえで本講演への私の参加をキャンセルさせていただくことになりました。

今回の件では、お声をかけてくださった主催者の皆様、そして既にご案内を受け参加を予定されていた方、その他すべての関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。

今回は取り急ぎキャンセルのご報告のみとなりますが、その他の詳細につきましても、固まり次第、随時ご報告させていただきます。

※追記:代替の講演などの情報につきましては、こちらの主催者ページをご覧ください。

※なお、主催者であります「発達支援協同研修会実行委員会2010」様が、既にお申し込みをいただいた方で、連絡のつかない方を探していらっしゃいます
 心当たりの方は、お手数ですが、協同研修実行委員会 hattatsushien@gmail.com まで、メールにてご連絡をくださると、大変助かります。よろしくお願いいたします。


posted by そらパパ at 19:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2010年11月01日

別提案ができること

今週も先週に引き続き、娘の日々の療育について。
私自身にとってもちょっと想定外の展開ですが、先週もまた1つ、私たち親の予想をいい形で裏切る娘の成長を垣間見ることができた事件があったので、そのことを書いてみたいと思います。

娘は自分と私が家にいる日(=休日)になると、朝から私がパソコンを使っている部屋にやってきて近くでうろうろして、「おでかけしたい」オーラを出しまくります(笑)。
我が家の「おでかけ」には大きく2種類あって、1つは高速道路に乗って遠くまで出かけて、場合によっては夜まで外で過ごすような「とおで」と、もう1つは昼前に外出して近所のショッピングセンターで昼食&夜の食事等の買い物を済ませるだけの「かいもの」です

娘はもちろん圧倒的に「とおで」が好きで、そうやってうろうろしているときに「なに?」と聞くと(娘は、「なに?」という問いかけに対するイントラバーバルで、結構いろんなことが答えられるのです)、いつも「とおで!」と主張します。
残念ながら遠くまででかけられないときで、どうしても答えてあげなければいけないときは、やむなく「とおで、ないよ」と答えるわけですが、そうなるといつも娘はパニックしてしまって、代わりに「かいもの」と言ったり絵カードを出したりして代替案を示しても、なかなかパニックは収まらず、ようやく収まったところで買い物に連れて行くとしぶしぶ付いてくるという感じです。
ただ、家にいるよりは「かいもの」の方がずっと好きですし、近場といっても一度出かけたら戻ってくるまで2時間くらいはかかるので、出かけてしまえばそれなりに満足して楽しんでいるようです。

先週土曜日のことです。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:48| Comment(5) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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