2010年10月25日

「いたい」と言えること

今日は、絵カード療育のシリーズ記事の続きを掲載しようと思っていたのですが、たまたまちょっと印象に残る「事件」が発生したので、そちらを書こうと思います。

今日、学校から急に連絡があり、何があったのかと思っていたら、娘が体育ホールで遊んでいるときに遊具にむこうずねをぶつけて、ちょっとしたケガをしてしまったそうです。
保健室でしばらく冷やして様子を見ていたそうですが、ひどいアザはできたものの、特に骨などには異常はないようで、帰宅後の様子を見ている限り、特に心配はなさそうです。

で、そのときの状況ですが、どうやら先生が目を離したすきにケガをしたらしく、先生は娘が痛みにギャーと叫んだところで気がついて、あわてて娘の様子を見に行ったということらしいです。

そしてそのとき、娘は先生にむかって「いたい」と言ったそうです。

私はその話を聞いて、ケガをしてしまったことはさておき、「いたい」とちゃんと言えたことはすごくいいことだな、と思いました。


続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:50| Comment(6) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする

2010年10月18日

そらまめ式絵カード療育法 (21)

5.スケジュールを教える(続き)

(3)ステップ2:スケジュールを教える


一度に1イベント限定で掲示するステップ1をクリアできたなら、次は複数のイベントを同時に掲示する「スケジュール表」への移行に挑戦します。
ステップ1からステップ2への移行のやり方には、大きく2つの方向性があると考えています。

一つは、ステップ1の拡張としてステップ2を導入するやり方で、もう1つはステップ1とは独立にステップ2を導入するやり方です。
それぞれの導入イメージをまとめておきます。


a.ステップ1の拡張としてステップ2を導入する

これは、ステップ1で使っていた掲示板を「より大きく、情報を豊富にしたもの」として、スケジュール表を導入するやり方です。
言い換えると、これまで使っていた「1イベント掲示板」そのものは廃止して、代わりにスケジュール表を導入することになります。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 実践プログラム | 更新情報をチェックする

2010年10月13日

名古屋で講演を行ないます。→キャンセルとなりました。

お知らせ:本講演は、諸事情の変化によりキャンセルのはこびとなりました。詳しくはこちらをご覧ください。

今年は、ネットおよびリアルにてトラブルが発生したために、既にお受けしていた講演のお話を、身辺の危険回避のためやむなくお断りさせていただいたり、新たな依頼を辞退申し上げたりしていましたが、ようやく落ち着いてきたこともあり、今回新たにいただいた講演の依頼をお受けすることになりました。

★ 日時:12月12日 日曜日 10:00~16:00(予定)
★ 場所:電気文化会館 イベントホール(名古屋市中区栄2-2-5)
★ 参加費:無料
★ 主催:発達支援協同研修会実行委員会2010
 NPO法人チャレンジド NPO法人にこり NPO法人ソーシャルインクルーシブピープル
 企業組合カトレア・サービス NPO法人ニードケアプロデュース
★ 後 援:あいち児童発達支援連絡会 愛知県社会福祉協議会


詳細PDF

今回も正味でお話しする時間が4時間程度、さらにディスカッションや質疑応答にもたっぷりと時間がとられていますので、かなりの長丁場になりそうです。
お話しする内容は、拙著『自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト』をベースにしたもので、障害の受容から自閉症療育の考えかた、家庭の療育の位置づけ、主な療育法の概要のご紹介、「科学の目」をもった療育(インチキ療法にだまされないための療育リテラシー)、ABAや絵カードなどを日々の生活や療育に活用するための具体的なアイデアなど、家庭での親御さんによる自閉症療育全般についてのお話になる予定です。

特に、最近はTwitterで議論したりしていて、統計的(疫学的)知識、あるいはクリティカルシンキングの習慣をもつことが療育を適切にすすめ、インチキ療法にひっかからないためにいかに重要かということを身にしみて感じていますので、その部分の話題を(これまでより)少し多めに話そうかな、と考えています

たとえば、これもTwitterで少し前に話題になっていましたが、下記の「学校」のトリック、見破れますか?
学校の敷地内の池で生徒をあひるボートに乗せ、厳しいスパルタ指導をすることで有名な「あひるボートスクール」があります。
見学に行くと、校長は「軽度の子は、絶対に教室でおとなしく着席して授業を受けさせるように厳しく指導します。重度の子は、絶対にトイレトレ・着替え等の生活自律がすべてできて教室でおとなしく先生の話が聞けるように厳しく指導します」と熱っぽく語りました。
実際に教室に行ってみると、1年生ではまだ騒いでいる生徒がいたり着替えができない重度の生徒が若干おり、厳しく叱責されていましたが、2年生以上では全員がきっちり静かに授業を受け、重度の子も自律ができており、教室には素晴らしい秩序が生まれていました。
見学に来ていた父兄は一様に、「この学校の指導は素晴らしい、うちの子も1年くらい鍛えてもらえば必ずこうなれるのか」と感動しました。

一応ティーザー的に、答えは講演にて、ということにしておきます(笑)。
(でも、今すぐ答えが知りたい方は、Twitterでの10月8日~10日あたりの私の発言を参照いただくか、直接Twitterでお声をおかけくださればお答えします。)

お近くの方、よろしければお越しください。
posted by そらパパ at 21:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々の話 | 更新情報をチェックする

2010年10月11日

応用行動分析学から学ぶ子ども観察力&支援力養成ガイド(ブックレビュー)

ケーススタディが非常に豊富なABC分析の本。ABA療育のサブマニュアルとして、かなり使えます。


応用行動分析学から学ぶ子ども観察力&支援力養成ガイド―発達障害のある子の行動問題を読み解く!
平澤 紀子
学研 ヒューマンケアブックス

はじめに
第1章 子どもに合わせた支援を考えるために
 子どもに合わせると言いつつ
 子どもを見て支援を考える
第2章 子どもの行動を見て、支援を考える方法
 パニックの原因は、不安やストレス?
 なぜ、そのように行動するのか?
 子どもの行動を観察する
 ABCから支援を考える
 支援を行い、見届ける
 支援を更新する
第3章 ケースから学ぶ
 友だちとのかかわりのなかで行う支援―友だちをたたいてしまうタロウ君(幼稚園年中クラス)
 あてはめから子どもや状況に合わせる支援へ―授業中に騒ぐミチオ君(小学校1年生)
 勘や経験から根拠に基づいた支援へ―強いこだわり行動を示すタカシ君(特別支援学校小学部1年生)
 個人への対応を学級全体に広げる支援-授業場面でおしゃべるをするハナコさん(小学校3年生)
 家族と一緒に考える家庭生活での支援-母親の言うことを聞かないヒロコさん(特別支援学校小学部3年生)
 叱責による強い指導から教育的ニーズに届く支援へ-好きなことはするが、嫌いなことはしないナオト君(小学校6年生)
 友だちに働きかけて子どもの環境を変える支援-友だちに大声で注意するヨシオ君(小学校6年生)
 共通理解に基づいた複数の教師による支援-友だちや教師に暴言を言うアキラ君(中学校1年生)
 子どもの将来を見据えた地域とつながる支援-現地実習で教育的ニーズが見えてきたカズオ君(特別支援学校高等部2年生)
参考文献
おわりに


学校の先生むけのABAの入門レベルのマニュアルです。
ABAの理論的なところはほとんど飛ばして、いきなりABC分析を使った「行動問題の解決」の進め方を解説し、一気に本格的なケーススタディに入っていくという、けっこう大胆な構成になっています。
ですので、A5サイズで120ページあまりと非常にコンパクトで薄い本でありながら、あまり「内容の薄い本」という印象はなく、むしろ「多彩な事例が読める、役立つ情報が易しく解説された内容の濃い本」に仕上がっていると思います。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2010年10月04日

そらまめ式絵カード療育法 (20)

5.スケジュールを教える(続き)

(2)ステップ1:1枚スケジュールで、直後におこるイベントを教える(続き)


本格的なスケジュール表導入を目指した、よりやさしい最初のステップ(ステップ1)として、直後のイベントだけを掲示するやり方についてここまで解説してきましたが、それでは、この「ステップ1」は、いつまで続ければいい(本格的なスケジュールにはいつ移行すればいい)のでしょうか。

これについての考え方ですが、

・子どもが自主的に掲示板を見に行くようになる
・掲示した内容を理解していると感じられる(掲示の内容によって嫌がったり、勝手に掲示内容を変えたりするといった行動がでれば間違いなし)


といった形で、子どもが掲示板に興味を持ち、中身をある程度理解できるようになるまでは続ける必要があるでしょう。
この段階に到達するまでには、ある程度時間がかかることを覚悟しておいたほうがいいと思います。ステップ1がそれなりにマスターできる前にステップ2に進んでも、かえって混乱して習得が遅くなってしまう可能性もあります。

ここで、療育全般についての考え方にも通ずる、この「ステップ1」についての重要な考え方について書きたいと思います。

それは、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 実践プログラム | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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