2009年10月29日

自閉っ子的心身安定生活!(立ち読みレビュー)

明らかに間違った方向に進んでる気が。



自閉っ子的心身安定生活!
著:藤家 寛子、浅見 淳子
花風社

まえがき
自閉っ子は進むよ
うつとの長い戦いを乗り越える
「自立」の難しさを乗り越えられた理由
セルフ・エスティームを保つためには
家族に思いやりがもてるようになった理由
心身を安定させるため、自分に言い聞かせていること
ほしい支援、いらない支援
あとがき

花風社が5年ほど前に出した「自閉っ子、こういう風にできてます!」は、新しい発見に満ちた興味深い本でした。


自閉っ子、こういう風にできてます!(レビュー記事

弁が立ち、自らの内的世界を詳細に描写できる2人のアスペルガー症候群の人に、花風社の浅見氏が「定型者」として少し離れたところからツッコミを入れる、という形式がうまくはまっていて、「当事者もの」の自閉症本として、今までにない魅力を放っていました。

ところで、「当事者もの」は、一般論として読まれるべきものではありません。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:35| Comment(17) | TrackBack(0) | 花風社関連 | 更新情報をチェックする

2009年10月26日

そらまめ式絵カード療育法 (14)

今回で、「要求のコミュニケーション」は最終回です。

4.要求のコミュニケーションを教える(続き)

(5)ステップ3がうまくいかない場合


ステップ3において初めて、子どもは絵カードに「何が描かれているか?」を初めて意識する必要が出てきます。
それまでは絵カードはどれも全部真っ白でも、実はよかったわけですね。(絵カードに対応するアイテムは、場所に依存していたため)
ですから、このステップ3に入って、お子さんの学習が急に進まなくなる可能性も十分ありえます。相当長い期間ステップ3のトレーニングを続けても、絵カードをランダムにしか選べないといった場合は、絵カードに印刷された画像が区別できていない、ということになります。
ステップ3の本質は、この「絵カードの区別」にあるので、この区別ができない場合は、ステップ3は「習得できていない」ことになるのです。

そんな状態になってしまったときには、少し工夫することにしましょう。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:30| Comment(5) | TrackBack(0) | 実践プログラム | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

意図しない記事の投稿の件

本日、22:00ごろから2時間ほど、26日に掲載予定の記事が誤って公開状態になっていました。(こちらの記事にあるように、娘がインフルエンザにかかっていて、26日に私が投稿できない場合を想定して、自動投稿を指定していたのがうまくいかなかったようです。)

当該記事はいったん取り下げて、本来の26日に改めてアップする予定です。

ご迷惑をおかけします。
posted by そらパパ at 23:51| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2009年10月19日

変革を定着させる行動原理のマネジメント(ブックレビュー)

ABAの優れた応用例です。



変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか
著:中島 克也
ダイヤモンド社

第1章 なぜ、変革は続かないのか?
 多くの職場が直面する7つの悩み
 2つの根本原因とその処方箋
第2章 人の行動原理をマネジメントする
 人は「きっかけ」ではなく、「結果」で動く
 行動を促進させる・ストップさせる法則
 「望ましい行動」の回数を増やす法則(承認による行動強化)
 無理強いは絶対に長続きしない(脅迫による行動強化)
 ある行動を減らす法則(処罰による行動弱化)
 無視・無関心が行動を減少させる(無視による行動弱化)
 4つの行動結果を使い分けて部下を変える
 4つの行動結果を活用した会議の活性化
 行動の背景をつかむPIC/NIC分析
第3章 変革行動を継続させる5つのステップ
 「望ましい行動」を引き出し、定着させる
 ステップ1・成果と行動の特定化
 ステップ2・測定
 ステップ3・フィードバック
 ステップ4・承認
 ステップ5・飽き防止
第4章 人と組織の「慣性」をマネジメントする
 「慣性」が変化を押しつぶす
 「人の慣性」をマネジメントする
 「職場の慣性」をマネジメントする
 「会社の慣性」をマネジメントする)
第5章 自走する組織・チームのつくり方

ABAをビジネス場面で応用しましょう、という、これまでにも何冊か出ているタイプの本ですが、なかなか完成度の高い本です

コンパクトな中に理論から実践までが網羅されていて、ABAをビジネスに応用する本としての実用性は、もしかすると当ブログで過去に殿堂入りさせている「行動分析学マネジメント」より上かもしれません。

よくよく見てみると、表紙が「ABC分析」になっています(笑)。



ただ、「当ブログで」紹介する本としては、ちょっと厳しめに評価しておいたほうがいいかな、と感じるところがあって、それは、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2009年10月15日

ABAでダイエット(ダイエット日記)

今回は自閉症療育とはまったく関係ありませんが、ABA(応用行動分析)とは深い関係がある話題です。

最近、「記録をつけることによってダイエットをする」というダイエット法が流行しているようです。
具体的な名前を出すと知的所有権的にトラブルになるケースもあるようですので、ここでは一般名称として「ダイエット日記」と呼びますが、これは端的にいえば、「ABAによるダイエット」だと言うことができます

強化子ないし罰になるのは、定期的に測定し記録される体重です。
体重が減ればそれが強化子となり、増えれば罰となります。

そして、そのとき同時に、過去の「体重が減った原因と思われる行動(運動や食生活など)」「体重が増えた原因と思われる行動(間食など)」を確認することによって、「(過去の生活を参考にして)今日からはこういう風に行動しよう」という意識をもつことができます。
これは、ABA的にいうところの「ルール支配行動」によるセルフマネジメント、ということになるでしょう。

ダイエット日記をつけることによって、望ましいルール支配行動を自ら定着させていき、生活習慣を変えていく(その結果としてダイエットに成功する)、というのが、ダイエット日記によるABA的ダイエット法ということになります。

そんなわけでABAという側面からちょっと興味をもっていた「ダイエット日記」ですが、たまたま先日、妻から「人間ドックの結果も気になるし、ダイエットをやってみようかな」という話が出たので、それなら自分で作って妻に提供してみようかな、ということで、市販のものやネットで紹介されているものを参考に、オリジナルのダイエット日記を作ってみました

汎用性があるように作ったので、こちらでそれをダウンロードできるようにしておこうと思います。

ダイエット日記 ダイエット日記・表紙と解説

左が実際の「ダイエット日記」で、右が使い方の説明(表紙として使うこともできます)になっています。
ダイエット日記は、A4見開きで2週間分の記録ができます。何枚か印刷して真ん中で折り、ホッチキスなどで閉じれば、A5サイズのダイエット日記として使えます。

PDFファイルになっています。右クリックで「対象をファイルに保存」すれば、ダウンロードできます。

記入する項目は、体重(朝と夜の2回記録できます)のほかに、食事や運動などです。労力を考えて、栄養素やカロリーを記入するところまでは考えていません。また、我が家では歩数計を使っていますので、「運動」の欄に、歩数計専用の項目を設けました。体脂肪率などを記入したい場合は、空きスペースを使ってください。
どちらかというと、短期集中的なダイエットを志向するのではなく、日々の生活をざっくりと把握して、緩やかに生活スタイルを改善していくような方向性のダイエット日記になっていると思います。

なお、著作権は一応留保しますが、基本的にはご自由に使っていただいて結構です。転載も歓迎です。


↑参考:市販品としては、こういったものがあります。
posted by そらパパ at 20:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

行動分析学を学ぼう-療育リテラシー最初の一歩(補足)

先日、「行動分析学を学ぼう」という記事を書いて、自閉症の療育をすすめるにあたっての「まず身につけたい基本的な考えかた」として、「内的モデルを介したトートロジー(同語反復)に惑わされないようになること」をあげ、そのノウハウを学ぶための近道として、ABAのベースにある「行動分析学」の基礎理論を学ぶことが有意義である、ということを書きました。

この「行動分析学的な考えかた」というのは、もちろん一般的な意味で、「いかがわしいものにだまされにくくなる」という効果があります。
ただ、前回の記事では、そこからさらに踏み込んで、なぜそれが特に自閉症の療育について重要なのか、という点についての説明が十分ではなかったように思いましたので、今回の記事で補足したいと思います。

なぜ、行動分析学的な考えかたが、何よりも「自閉症の療育」において重要なのか。

それは、

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posted by そらパパ at 21:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2009年10月07日

アスペルガー症候群(クイックレビュー)

うーん、これもまた・・・



アスペルガー症候群
著:岡田 尊司
幻冬舎新書

第一章 アスペルガー症候群とはどんなものか
第二章 アスペルガー症候群の症状はどのようなものか
第三章 アスペルガー症候群を診断する
第四章 アスペルガー症候群の脳で何が起きているのか
第五章 アスペルガー症候群が増えている原因は何か
第六章 アスペルガー症候群と七つのパーソナリティ・タイプ
第七章 アスペルガー症候群とうまく付き合う
第八章 学校や家庭で、学力と自立能力を伸ばすには
第九章 進路や職業、恋愛でどのように特性を活かせるのか
第十章 アスペルガー症候群を改善する

お金を払って本を買うときは、もちろんその本が素晴らしいものであることを期待して買って、それが自閉症関連の本の場合は、ぜひレビュー記事で皆さんにおすすめできれば、と思っているのですが、残念ながら、ここ最近、その期待は裏切られ続けています。

この本も、せっかく読みやすい新書で出た新刊なので、できればいい内容で皆さんにおすすめできるものだといいなあ、と思って買ったのですが・・・

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:01| Comment(13) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2009年10月05日

行動分析学を学ぼう-療育リテラシー最初の一歩

自閉症児の親御さんが療育について学んでいくにあたって、まず身に着けたい「考えかた」がある、と私は考えています。
その「考えかた」は、療育の見通しをよくして、「抜け出せない迷宮」に迷い込んでしまったり、ある種の「一見よさそうで、実は無意味な療育法」にだまされてしまうのを防いでくれます。

その「考えかた」について、具体的な例からみていきましょう。

例えば、仕事をさぼっている人をみて、「あいつは『やる気がない』から、いつもさぼっているんだ」と考える。あるいは、人前でうまく話ができない人を見て「彼は『内気』だから、人前で話すのが下手だ」と考える

常識的な説明に見えるかもしれませんが、実はこういった説明で納得してしまうことは、自閉症の療育にとっては、かなり「まずい」のです

なぜかといえば、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:44| Comment(5) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

勉強会で話をさせていただきました。

今日は、娘が就学前までお世話になっていた地元の支援センターにお邪魔して、センターを利用している親御さん向けに、「先輩お父さん」としてお話をしてきました。



使用した資料もあるのですが、基本的に奈良三重の講演で使ったものを短くしたもの(今日は1時間15分ほどの短いお話でしたので、分量を1/3程度にしました)ですので、今回は掲載しないことにします。

娘が2歳のころから就学前まで、4年以上の長きにわたってお世話になった場所でしたので、わずかばかりでもその恩をお返しできたなら嬉しく思います。

本日参加いただいた親御さんの皆様、そして準備等していただいた関係各位の皆様、ありがとうございました。
posted by そらパパ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の話 | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

サイドバーとブックレビューを更新しました。

前回のアップデートから2か月半ほど経過し、個人的に重要コンテンツだと考えている「そらまめ式絵カード療育法」のシリーズ記事のサイドバー未登録記事がかなり増えてきたこともありますので、当ブログの左サイドバーにあるナビゲーション用のリンク一覧と、ブックレビューのページを更新しました。

これにより、今日時点までの過去のほとんどの記事に、これらのリンクから漏れなくアクセスできるようになっているはずです。ぜひご活用ください。

※ちなみに、ブックレビューは、各項目ごとに、上にあるものほど新しくレビューしたものになります。
posted by そらパパ at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

fortop.gif当ブログの全体像を知るには、こちらをご覧ください。
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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。