2009年08月31日

そらまめ式絵カード療育法 (10)

4.要求のコミュニケーションを教える(続き)

(3)ステップ2:複数の場所に、1枚ずつの絵カード

前回まででご紹介した「ステップ1」のセッションを繰り返し、子どもが手助けなしで絵カードを自分で交換し、そのアイテムを手に入れることをマスターしたら、ステップ2に進みます。

ステップ2は、ステップ1の延長線上で取り組むことができます。難易度もそれほど上がりません。
つまり、ステップ1では、ある特定の場所1か所で、特定の絵カード1枚を使って絵カード交換を行ないましたが、ステップ2では、「複数の場所」で、「それぞれ特定の絵カード1枚を使って」絵カード交換を行ないます。

日本語が分かりにくくなってしまってすみません。要は、今までは絵カードを1枚しか使っていなかったところを、複数の絵カードを使うように拡張するのです。ただし、それぞれの絵カードごとに使う場所を変えて、それぞれの場所1か所1か所では、それぞれ特定の1枚の絵カードしか使わないように工夫します。

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2009年08月26日

プルプル立体写真の作りかた&プルプル立体視の原理

3Dデジカメ、FinePix REAL 3D W1で撮った立体写真を、特殊な技術や道具なしで誰でも立体的に見える「プルプル立体写真」にしてブログなどに掲載する方法についてご紹介します。
また、後半では、認知心理学の1トピックスとして、プルプル立体視がなぜ立体的に見えるかについて、私なりの考察を書いておこうと思います。

療育とは直接関係ありませんが、お子さんの思い出を撮影するのにもぴったりな、ユニークなこの「3Dデジカメ」の活用方法として、ご興味のある方はおつきあいください。

oume2.gif
↑こんな画像が作れます。

画像変換には、フリーソフトの「ステレオフォトメーカー」(以下「SPM」と呼びます)を使います。(リンク先の「実行ファイル」と「フルセット」、両方をダウンロードして、フルセット版をインストールしたうえで、インストール先のフォルダに、実行ファイルを解凍して出てくるstphmkr.exeを上書きコピーします。)

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2009年08月24日

そらまめ式電子タイマー「薄型化キット」他の頒布開始について

おかげさまで好評をいただいています、「そららめ式電子タイマー・マルチランプ64」の製作キットですが、私自身でいろいろなプチ改造を繰り返してみて(参考記事1参考記事2)、いくつか、実用性が高そうな改造アイデアが整理できましたので、その「プチ改造」を可能にする「追加パーツ」をセットで頒布させていただくことにしました。
在庫管理が非常に大変なので(^^;)、どれもとりあえずは在庫限りとさせていただきます。ただし、好評な追加キットがあれば、在庫を追加するかもしれません。

また、これらの「改造」はそれほど難しいものではありませんが、製作キットをそのまま作るよりは難易度が上がります。基本的には、電子工作の経験のある方にチャレンジしていただきたいと思います。
(ついでに、ご案内の写真をプルプル立体視にしてみました(笑))


<追加キット・パーツ一覧>

[1]薄型化キット:300円

薄型化キット

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2009年08月21日

ねこまんまの話題

妻のブログに、娘が最近、自分でごはんを味噌汁につけて「ねこまんま」にして食べている、という記事が載っていました

妻は気を使って伏せて書いたようですが、これは、私がやっていたのを娘が真似した可能性が高いです(笑)。
夕食を食べていて、おかずを食べきったのにごはんと味噌汁が余ってしまったときなどに、自宅の気軽さでねこまんまにして食べたりすることがあった(そしてそれを、欲しがる娘にあげることもあった)のですが、どうやらそれに味をしめて、自分でやるようになったようです。

まあ、確かに行儀のいいことではありませんし、私自身も最近は「悪い手本」にならないよう自粛しているのですが、見た目の印象が悪いということを横に置けば、これはなかなか素晴らしいことなんじゃないかな、と個人的には思ったりもしています。

まず、これは相当高度な「模倣」だということ。
当然、こちらからプロンプトをやってもいないですし、わざわざに注目させたりもしていないわけですから、自分で観察して、自分でゼロから模倣した、ということになります。

次に、やっていることが結構高度な「微細運動」だということ。
娘は、スプーンで茶碗のごはんをすくって、それを味噌汁に軽く通して、そのままスプーンで食べています。スプーンからごはんをこぼさずに、かつ、ちゃんと味噌汁につけて「ねこまんま」として食べるためには、強すぎず弱すぎずの繊細な「スプーンさばき」が必要です。もともとあまり微細運動が得意ではない娘にしては、ずいぶん器用なことをやっているなあ、と感じています。

さらに、食事という行為についての明確な「意図」を感じさせる行動だということ。
昔を思い出すと、娘はもともと食べることは好きでしたが、ごく最初のころには「与えられたものは何でもそのまま食べる」という受動的な時期があり、次に「好き嫌いや食べる順番へのこだわりが出てくる」という、やや自主性が見え始めた時期がありました。
最近は、ソースやマヨネーズなどへの「調味料」への興味(放っておくと親が食べた後の皿のソースをスプーンでかき出して食べたりしますから大変です)が出てきたりもしていたのですが、今回の「ねこまんま」というのは、さらに一歩進んで、「料理」とまでは言わないまでも、かなり「クリエイティブ(創造的)」に、自分の食べたい味や食感を作り出そうとする行為だ・・・ともとらえられます。

2歳くらいの頃を思い出すと、口のすぐそばに食べ物を持っていくと口を開けるだけ(それでも、ほとんどそれが唯一のこちらの働きかけへの「反応」でした)だった娘が、嬉々としてごはんを味噌汁につけて「ねこまんま」を作って食べているのを見ると、私個人は「行儀が悪い」ということより「すごい成長だなあ」という感動のほうが先にたってしまったりするわけです(^^;)。
posted by そらパパ at 21:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

帰省の3D写真(プルプル立体視版)

先々週は私の実家に帰省していたのですが、先週は妻の実家に帰省していました(詳しくは妻のブログをどうぞ)。

私は週末だけお邪魔していて、今回は、富士フィルムの新しい立体デジカメ(詳細はこちら)を持っていって立体写真を大量に撮ってきました。

このデジカメで撮った立体写真は、基本的にTwitpicで掲載しているのですが、こちらでは、裸眼でも誰でも普通に立体的に(擬似的にですが)見えて、視覚効果としてもとても面白い、「プルプル立体視」の形式で帰省の写真をご紹介したいと思います。

ユーモラスでちょっと不思議な、「プルプル立体視」の映像をお楽しみください。



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posted by そらパパ at 22:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 日々の話 | 更新情報をチェックする

2009年08月17日

そらまめ式絵カード療育法 (9)

今回で、最も重要な「ステップ1」についての解説が完結します。

4.要求のコミュニケーションを教える(続き)

(2)ステップ1:1つの場所に、1枚の絵カード(続き)

子どもが、絵カードの近くで、絵カードに対応するアイテムをほしがって手に入れようとしている、という状態になると、ステップ1のセッションを始める準備が整ったことになります。

具体的な絵カード交換のセッションは、子どもがそのアイテムを手に入れようと、手を伸ばしたり、親の手をクレーンで動かそうとしたときに始まります。
子どもが手を伸ばしたりクレーンをしようとするなどの反応をみせたら、すかさずその手を取り、絵カードに誘導して、絵カードを握らせます。うまく握ってくれなければ、子どもの手を上から覆うようにして、「握らせる」ようにします。
そしてその絵カードを握らせた手を、自分の体のほうに誘導し「手渡す」動作をさせます。
そうしたらあなたはその絵カードを受け取り、即座に「はい!」「どうぞ」などの簡潔なことばをかけながら、受け取った絵カードと交換で、その絵カードが表す、子どもが欲しがっているアイテムを渡します。

これで1セッションが終わりです。
ポイントとしては、以下の2つがあります。

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posted by そらパパ at 21:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 実践プログラム | 更新情報をチェックする

2009年08月13日

イケイケ、パニッカー2 旅立ち編(ブックレビュー)

「参考にする」のではなく、「共感する」ためなら。


イケイケ、パニッカー2 旅立ち編
著:高阪 正枝
クリエイツかもがわ

第1章 みんなは薫のため?
第2章 否定は力の源だ
第3章 折り合いをつける
第4章 みんなが待っている
第5章 思惑をこえて
第6章 訣別のとき

私は書店で必ず自閉症・発達障害のコーナーを覗いて、新刊にはできるだけ目を通していますが、そういった中で、まず読まないタイプの本があります。
それは、「自閉症児の親御さんが当事者体験を綴った本」です。

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posted by そらパパ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2009年08月10日

そらまめ式絵カード療育法 (8)

4.要求のコミュニケーションを教える(続き)

(2)ステップ1:1つの場所に、1枚の絵カード(続き)

絵カードを使ったコミュニケーション療育の「ステップ1」の続きです。

ステップ1では、絵カードを1枚だけ作るところから始めます。(たくさん作るのはステップ2以降です。)

その、たった1枚作るカードは、子どもが大好きでよく欲しがるものの絵カードにします。
ほとんどの場合は、食べ物か飲み物になるでしょう。可能なら、以下の条件を満たしたものがいいでしょう。

・子どもが何よりも1番好きなもの
・1日のなかで子どもに与えるチャンス(回数)が多いもの
・小分けできて、子どもが何度欲しがっても与えることができるもの


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2009年08月09日

立体デジカメ、来ました!

先日から書かせていただいている、話題の3Dデジカメ、今日到着しました。


↑外箱はこんな感じ。


↑開けるとこんな感じです。3Dプリントのサンプルが入っていました。


↑LUMIXのFX35と比べてみました。かなり大きいです。

以下に、今日取り急ぎ撮ってみた立体写真を掲載します

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posted by そらパパ at 20:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2009年08月08日

帰省の写真:おまけ

既に妻のブログで詳しく書かれている(明日もさらに続きがある予定)ので詳しくは書きませんが、今週の前半は実家に帰省していました。

妻のブログに掲載されている写真も、実際には私が撮っている(写っているのが妻と娘なのですぐ分かってしまいますが)ので、私の手元にはたくさん写真のストックがあります。
ここでは、そのなかで、妻のブログで掲載されていないものをいくつか掲載してみます。

まずはこちらから。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の話 | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

発達障害とことばの相談(立ち読みレビュー)

うーん、やっぱりだめか・・・


発達障害とことばの相談~子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ~
著:中川 信子
小学館101新書

序 章 コミュニケーションを願うすべての人へ
第一章 すこやかな育ちを応援する
第二章 ことばの育ちを支えるということ
第三章 特別支援教育と発達障害の子どもたち
第四章 子どもとの向き合い方、歩き方
第五章 STと一緒に「ことば」を育てた家族
第六章 ことばを窓口として人生とつき合う

自閉症、発達障害に取り組んできた言語聴覚士として著名な、中川信子氏の新刊が、新書で出ました。

・・・が、書店で中をぱらぱらと読んで、ある予想通りの内容が含まれていることを確認した私は、買わずに書棚に戻しました。

それは、

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posted by そらパパ at 18:18| Comment(7) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

はじめての言語ゲーム(ブックレビュー)

ヴィトゲンシュタインと自閉症が、鮮やかにつながります。


はじめての言語ゲーム
著:橋爪大三郎
講談社現代新書

第1章 ヴィトゲンシュタインのウィーン
第2章 数学の基礎
第3章 ケンブリッジの日々
第4章 『論理哲学論考』
第5章 放浪の果てに
第6章 言語ゲーム
第7章 ルール懐疑主義
第8章 1次ルールと2次ルール
第9章 覚りの言語ゲーム
第10章 本居宣長の言語ゲーム
第11章 これからの言語ゲーム

著名な哲学者ヴィトゲンシュタインの、特に「言語ゲーム」と呼ばれる概念についての入門書です。

ですが、ただの哲学入門には留まりません。
著者さえも意図していませんが、この本は、自閉症の療育に極めて深い示唆を与えてくれる「自閉症療育の哲学」になっているのです

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:00| Comment(8) | TrackBack(1) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

ついったー始めてみました。

続くかどうか分かりませんが、そろそろ無視しているわけにもいかない雰囲気になってきたので、Twitter(ついったー)を始めてみました。

http://twitter.com/sora_papa



(ちなみに、アンダーバーのない「sorapapa」は空いてませんでした。)

このブログでは書かないようなテーマ(政治とか趣味の話とか、療育に関係ないこと)を中心に、思いつくままに書いてみる予定です。(ただし、その分、思想的な色が付くと思いますので、その点ご了承ください。)

それと、3Dデジカメが手に入ったら、立体写真もアップしてみようと思います。(このブログにたくさんアップしたらわけわからなくなりそうなので、こっちにアップします。)
posted by そらパパ at 15:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

fortop.gif当ブログの全体像を知るには、こちらをご覧ください。
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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。