2009年05月28日

続々・自閉っ子、こういう風にできてます!(立ち読みレビュー)

ただただ、残念。



続々・自閉っ子、こういう風にできてます!―自立のための環境づくり
著:岩永 竜一郎、藤家 寛子、ニキ リンコ
花風社

自分のナゾを解き、工夫を重ねる―自立への近道
1 運動するときに、気をつけておくべきこと
2 「頭でっかちな脳」とともに生きる
3 身体が丈夫でもやっぱり自閉
4 特性をよく見つめて住む場所を選ぼう
5 福祉・医療の外とも連携しよう
検査結果報告

花風社の「自閉っ子」シリーズですが、今回、初めて購入を見送りました
ですので「立ち読みレビュー」になるのですが、実際には本文の読み込みは、これまでの「立ち読み」レビュー全般よりも少ないと思います。

というのも、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:31| Comment(18) | TrackBack(0) | 花風社関連 | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

子育てプリンシプル(ブックレビュー)

かなり批判的なレビューです。奥田ファンの皆さん、ごめんなさい。(_o_)



子育てプリンシプル
著:奥田健次
一ツ橋書店

親に求められる姿勢
典型的なダメ親とは
わが家のルールのつくり方
家庭でのルールの守らせ方
親と子の立場と役割
目指すべき家族のあり方
「子ども」の奥田流分類
自立をうながす育て方
ストレスを乗り越えさせる
子育てに役立つ催眠,魔法
失敗経験から学ぶこと
効果的な目標設定の技術
うまい叱り方とダメな叱り方
動因と抑制のバランス
公共心と私心
演出家,プロデューサーになる方法
感情コントロールの大切さ
携帯電話


奥田氏といえば、先日「自閉症児のための明るい療育相談室」(共著)を高く評価したばかりですが、残念ながらこちらの本は、少なくとも私には合いませんでした。

本書は、療育本ではなく、「辛口の子育て本・ABA風味」といった趣きの本ですが、奥田氏の主張を強く押し出した内容になっていて、明確に「著者の思想を読ませる本」になっています。

では、その「思想」とはどんなものなのでしょうか。
それが端的に分かるフレーズをいくつか引用してみます。(太字は私によるものです)

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:27| Comment(12) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

施設職員の本音トーク

巨大掲示板「2ちゃんねる」に、興味深いスレッドが立っていたようです。以下はそのまとめサイト。

http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-1980.html
知的障害者施設で働いてるけど何か質問ある? -働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww

知的障害者施設で働いている常勤の職員の人が、いろいろな人からの質問に答える、というもの。
この「質問ある?」系のスレッドは、いろいろな立場の人が、普段聞けないような本音をしゃべってくれるということで、人気があるようです。

で、今回「回答」している人ですが、質問への切り返しが鋭く、頭の回転が早くて頼もしい人だなあ、という印象。
特に下記のやりとりは、淡々とすごい答えを返してるなあ、と、ちょっと感動しました。

>195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/16(土) 23:10:39.04 ID:MUqvE06c0

>こんなこと言っちゃ悪いけど
>世間に必須の仕事じゃないよね
>無くても困るのは知障の親だけだし

>>>>195
>>そうだな。
>>お前がその親になった時、同じことを言えばいいんだと思うよ。


毒のあるやりとりが苦手な人にはすすめられませんが、そうでない人には一読の価値ありです。
posted by そらパパ at 21:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2009年05月18日

自閉症児のための明るい療育相談室(ブックレビュー)

※現在、七田式の自閉症療育についてのシリーズ記事の連載中ですが、今回のように重要な書籍のレビュー等が挟まることがありますことをご了承ください。

これはすごい。まさに画期的な本

 (楽天BOOKSのリンク

自閉症児のための明るい療育相談室
著:奥田健次、小林重雄
学苑社

はじめに

第1章 生活編 毎日の生活を楽しく
Q1 「寝ぐずり」と「夜泣き」が激しくて困っています。
Q2 そろそろ一人寝をさせたいのですが、可能でしょうか?
Q3 食事中、落ち着いて座って食べてくれません。
Q4 まだ手づかみで食べようとする癖があります。
Q5 偏食のためか食事時間がダラダラと長すぎます。
Q6 食べ物を飲み込んで吐き出してこねてしまいます。
Q7 トイレットトレーニングがうまくいかず、失敗が続いています。
Q8 うんちがトイレでできません。
Q9 女の子にいやらしい感じで抱きついてしまいます。
Q10 歯磨きがうまく一人でできるようになってほしいのですが……
Q11 お薬を嫌がらずに飲ませるよい方法はありませんか?
Q12 着替えに時間がかかります。
Q13 お小遣いの渡し方を迷っています。


続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:39| Comment(8) | TrackBack(0) | 実践プログラム | 更新情報をチェックする

電子タイマーにモニター報告をいただきました。

製作キットを頒布中の電子タイマーですが、続々とモニター報告をいただいています。その多くは、こちらの記事のコメント欄にてご覧いただけます。

ただ、コメント欄では写真を掲載することができません。
今回、写真を豊富に入れた報告を2件いただきましたので、コメントではなくこちらで紹介させていただきます。

1.JKLpapaさん経由の「S君」のご報告

PDFファイルになっています。画像をクリックすると、大きな画像ファイルで読むことができます。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | オリジナル教材 | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

石川県にて講演をおこないます。

こちらにて案内されているとおり、きたる6月21日(日)に、いしかわTEACCH研究会のお招きにより、石川県金沢市にてお話をさせていただくことになりました。

日時  6月21日(日)9:30~12:30
場所  金沢市教育プラザ富樫 1号館121室
テーマ 自閉症の認知システム~療育のためのヒント~

※テーマは、上記のものが最終タイトルです。(Web上の仮題もまもなく修正されると思います)

今回は、前回前々回とは異なり、2冊めの本ではなく、1冊めの本の内容を中心にお話させていただく予定です。
具体的なトピックとしては、心の哲学心理学と「こころ」一般化障害仮説、プロジェクトとしての家庭療育、科学の目、といったものになる予定です。

参加申込受付中とのことですので、近隣にお住まいの方で、興味をお持ちいただけた方は、ぜひご参加ください。
posted by そらパパ at 22:48| Comment(3) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

オリジナル教材についての話題を2つ(3つ?)

私が個人的に制作して、ご希望の方にお配りしている「オリジナル教材」についての話題を2つ書きたいと思います。

1.電子タイマー製作キットについて

現在、ベータテストとして割安な値段でお配りしている「電子タイマー製作キット」ですが、6月1日をメドに「正式配布」に切り替えたいと思います。

「正式配布」スタート後は、現在お配りしている方に原則お願いしている「モニター報告」が不要になる一方、現在サービスとさせていただいている発送手数料を申し受けることになりますので、お申込みの際に必要な金額は、若干(500円程度)高くなる予定です。
また、正式配布スタート後は、製作キットだけでなく、一部のパーツについてはバラ売りもさせていただく予定です。

※もちろん、5月31日までにお申込みいただいた分については、ベータテスト扱いとなりますので、よろしくお願いします。


1-(2)はんだ吸い取り線・006P電池の希望者へのキット同梱について

上に書いたとおり、正式配布開始後は、パーツのばら売りも行いますが、一部のモニターの方からリクエストのあった「はんだ吸い取り線」と「006P電池」については、在庫限定となりますが、本日以降、ご希望の方にキットに同梱してお送りいたします。なお、その際の割増料金は以下のとおりです。

はんだ吸い取り線(長さ30cm) : 100円
006Pマンガン電池(1個) : 100円


これらの同梱をご希望の方は、キットお申し込みの際のメールに、その旨ご記入ください。


2.「おくちがみえるDVD」再編版の配布再開について

既に配布を中断させていただいている「おくちがみえるDVD」ですが、内容を再構成して配布を再開する予定です。
ただし、内容的にはかつてのものを再編しただけですので、既に当該DVDをお持ちの方にはメリットがあるものにはなりません。
従来のDVDをお申込みいただいておらず、現在、このDVDのご興味をお持ちの方に、配布させていただきたいと思います。

なお、配布再開の時期については1~2か月以内を想定していますが、まだ具体的には未定です
posted by そらパパ at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | オリジナル教材 | 更新情報をチェックする

2009年05月11日

「七田式超右脳教育法で自閉症の子が良くなる!」をあえて読み解く(1)

※このシリーズ記事は、もう1年くらい前に書いて、そのままリリースする時期を逸して塩漬けになっていたものですが、先日この本の著者の七田眞氏が死去したこともあり、これ以上放置しておくと出せない記事になってしまいそうなので、まとめてリリースすることにしました。全6回、よろしくお願いします。

先日、古本屋さんで偶然、おお、これがあの有名?な!という本(良くも悪くも)を見つけて、105円だったので思わず買ってしまいました。


七田式超右脳教育法で自閉症の子が良くなる!
七田 眞
KKロングセラーズ
↑もう絶版になっているようで、古本しか買えないようです。古本なら興味本位で買っても、あちら方面に印税が払われることはありません。

第1章 ダメな子どもなど一人もいない
第2章 なぜ自閉症児・障害児がふえているのか
第3章 母親には子どもを治す力がある
第4章 心の子育てが子どもの異常を解消する
第5章 七田式右脳教育で自閉症児は治る
第6章 早期総合訓練でダウン症児もこんなに変わる
第7章 右脳の力を利用して左脳を育てるプログラム
第8章 毎日の取り組みプログラム
第9章 「食事」と「手当て」で子どもはどんどん変わる
第10章 小児科医・真弓定夫先生に聞く「子どもを元気に育てる方法」


これです。
この本の存在は知っていましたが、発行されてまだ6年(2003年初版)なのに既に入手が難しくなっていること、そもそもあちら方面に印税を払いたくないこと、他の著作をふまえれば本書も基本的には「トンデモ本」であることはほぼ確定だということなどから手を出していませんでしたが、まあ古本で105円なら、この人がどんなことを言っているかを知るのも悪くないだろうと思って買うことにしました。
実際、七田氏・七田式について調べていて当ブログにいらっしゃる方も少なくないようですので、彼と自閉症についての話題を改めて取り上げるのも悪くないとも思いました。

読んでみて、予想どおりだったことと予想に反していたことがありました

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:16| Comment(9) | TrackBack(0) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする

2009年05月07日

「哲学としての仏教」に関する本(クイックレビュー)

今回は仏教に関する本をとりあげます。

実はこれまでも、「哲学としての仏教」の本を紹介してみたいなあ、とずっと思っていたのですが、一般に仏教はやはり「宗教」としてとらえられている(まあ当たり前ですが)こともあり、このブログに「宗教色」をつけてしまうことは避けたいと思っていたので控えていました。が、先日ご紹介した心理学の本で、心理学を学ぶために役立つ知識の1つとして「哲学としての仏教」がとりあげられていましたので、その流れを借りて、「哲学としての仏教」に関連する本を簡単にご紹介しておこうと思います。

当然、「仏教は素晴らしいですよ、信仰しましょう、救われますよー」といった趣旨ではまったくなく、一つの哲学的立場として、批判的に読むことを前提としたご紹介です。「小説として聖書を読む」のと同じような意味で、「哲学書として仏教書を読む」ということです。
もちろん、こういったものを読むことで「心が豊かになった」と感じられたらそれは素晴らしいことですから、そちらの価値を否定するものでもありません。


えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経
著:笑い飯 哲夫
ワニブックス

なぜか吉本の芸人が般若心経本を出してます。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:41| Comment(11) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2009年05月04日

心理学入門一歩手前―「心の科学」のパラドックス(ブックレビュー)

GWなので、ちょっと趣向をかえた本をご紹介。
心理学のまわりには、こんなにも豊かで思索に富む海が広がっているのだということを教えてくれる好著です。



心理学入門一歩手前―「心の科学」のパラドックス
著:道又 爾
勁草書房

序 章 学問としての心理学
 1 はじめに
 2 心理の学と心の理学
 3 本書の目的
第一章 心について考える
 1 「心」の語源
 2 心の三つの問題
 3 古代の心観
 4 現代の心観
第二章 現代心理学の姿
 1 心理学の対象と方法
 2 具体例――誤った信念課題
 3 現代心理学の諸分野とその関係――二重四環モデル
 4 心理学の四つの方法
 5 基礎と応用?
 6 対象と方法による統合
第三章 科学について考える
 1 科学とは何か
 2 一七世紀における近代科学の成立
 3 二つの世界観
 4 一九世紀における第二次科学革命
 5 「科学的」とはどういうことか
 6 科学は普遍的で絶対的な真理をもたらすのか
第四章 心理学の誕生
 1 経験論哲学
 2 医学における精神病理学の形成と力動精神医学の登場
 3 アメリカ合衆国における社会科学の形成
 4 ダーウィンによる進化論の確立
 5 四つの源流から二〇世紀の心理学へ
第五章 「科学的心理学」への道
 1 スピリチュアリズムとの決別
 2 意識心理学の問題
 3 行動主義宣言
 4 操作主義の確立
 5 チューリング・テスト
 6 認知革命
第六章 素朴実在論と中枢主義の克服――現代心理学の課題 (1)
 1 観念論と実在論
 2 素朴な実在論と認知システムの目標
 3 ハイデガーの存在論と認知システムの目標
 4 脳はいかにして身近なものを気遣うか
 5 まとめ
第七章 ギブソンの存在論――現代心理学の課題 (2)
 1 アフォーダンス
 2 直接知覚
 3 ギブソン批判
 4 ギブソンの「誤読」問題
 5 ギブソンの視覚理論は汎種的なものである
 6 間接知覚論と近代心理学
第八章 仏教の心観と存在論
 1 仏陀の教え
 2 唯識思想と存在論
 3 縁起説
 4 まとめ
あとがきにかえて――心の発見とアリストテレス的進化
事項索引
人名索引


心理学というのは、大いに誤解されている学問です。最も端的な誤解が「心理学者はヒトの心が読める」というものでしょう。
心理学は、心を読みません。それどころか、一部の心理学は、そもそも「心」を研究対象から外してしまっていますし、そうでない「心理学」についても、その多くは心を直接扱うことはしません

なぜでしょうか?

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 19:44| Comment(3) | TrackBack(1) | 理論・知見 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。