200回以上にわたって連載した「家づくり」のシリーズ記事、ようやくこれで完結です。
以前より何度か触れていましたが、今後は当ブログの更新は不定期とし、主な情報発信はTwitterにて継続していきたいと考えています。
このブログを始めたのは2005年の10月で、もう13年半も前のことです。
当時、「ブログ」というのは「投稿される記事」「コメント」「トラックバック」という3つの仕組みのインタラクションが新しいネットコミュニケーションを生むという「夢のある最新のメディア」でした。
まだツイッターもフェイスブックもない時代で、個人ユーザーの情報発信の手段は個人のホームページ、個人ベースの掲示板、某巨大掲示板といったあたりでした。
HTMLの知識がなくても、美しく整形された記事を簡単に書け、掲示板を別途設けるのではなく記事ごとに自動的にコメントコーナーが用意されてユーザーとコミュニケーションができ、さらにトラックバックによって別のブログ記事ともスムーズにつながれる。今では当たり前の「個人の情報発信」ですが、それを誰にでもできるかたちで最初に実現したのがブログというサービスで、私がブログを始めた2005年というのはちょうどそのブログサービスが一般ユーザーに「降りてきた」時期だったと認識しています。
もともと、個人ページも1990年代から作っていましたし、メルマガを発行したり個人掲示板を運営したりといったこともやっていましたが、この「ブログ」という仕組みはとても性にあっていたようで、現にこのブログも13年以上も続きましたし、おかげさまでこのブログを発端にした本も2冊出ました。
実は、本ブログ以外にも、いろいろなハンドルネームで10個ほどのブログを開設・運営してきました。その中には、当ブログを大幅に上回るアクセス数を叩き出したものもあります。
一方で、ブログ文化というのはもう旬を過ぎたな、というのも強く実感するところです。
SNSが台頭し、個人の情報発信の主体は完全にそちらに移行しました。かつては「愛読するブログの巡回」が毎日の日課でしたがいつのまにかそれをしなくなり、ツイッターなどでRTされる記事を都度都度見に行くような形に変容しました。
当ブログで使っているSeesaaのサービスも、トラックバックが廃止されたりSNS連携が一部廃止されたりと、いまはサービス縮小の方向に明らかに向かっています。
現状、ブログというのは「誰もが気軽に情報発信する個人メディア」というよりは、「SNSではない『自分だけの土俵』で自分の書きたいことを書く、ちょっとマニアックな個人メディア」という位置づけに変わったんじゃないかな、と思います。
私自身も、ふだんの気軽な情報発信は、完全にツイッターに移行してしまいました(そのツイッターも若干放置ぎみですが(笑))。アカウントは @sora_papa になります。今後の情報発信は、基本的にはこちらのツイッターアカウントから行っていくことになると思いますので、よろしければフォローしていただければと思います。
ちなみに、このブログでずっととりあげてきた長女の療育ですが、現在、特別支援学校の高等部に真面目に通っており、いよいよ社会人となる卒業後の進路を検討しているという時期にきています。
実は家庭を中心に療育を頑張っているときにははっきりとは気づいていなかったのですが、学校に通うようになって、長女は特別支援学校に通う(あるいは、放課後デイを利用する)生徒のなかでも、かなり際立って知的障害の重い子どもだということが分かってきました。
それでも、小学校低学年のころは同じような境遇のクラスメイトも多少はいたのですが、残念ながらさまざまな問題によってみな学校を離れていきました。中学、高校と進むにつれて、長女のように「特に重い」子どもは、特別支援学校からさえも「見えにくい」存在になっていくことを感じています。
ともあれ、そんな困難を抱えつつも、社会生活・集団生活になんとか適応できる社会性(と落ち着き)と、最低限の意思疎通ができるコミュニケーション力を身に着けてくれた長女は、これから社会の一員となっていくという新しい挑戦に向かっていきます。
個別性の強い話になるため「療育」として語れることは多くないと思いますが、これからも折をみて(主にTwitternなどで)近況報告などができればと思います。
また、長女とは12歳違いで生まれた次女も、長女とは全然次元が違いますが発達の課題があることがわかっていますので、長女の療育で得た経験を活かしつつ、療育的な工夫をしながら子育てをしているところです。(長女のときにくらべると、こちょうなしで100分の1くらいの労力で新しいことを覚えてくれるので驚きますが、逆に「目指すべき目標」がずっと高いところになるので、やはり「簡単ではない」ですね。)
そんなわけで、今後は当ブログの更新は不定期になりますが、過去の記事も含め、コメントも常時受け付けていますので、今後ともサポートをいただければと思います。
2019年03月11日
2019年03月04日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(208)
さて、今回の「家づくり」シリーズ記事、2015年の正月から執筆を開始し、当初はまあ50回くらい続いたらすごいな、くらいのつもりで始めたのですが、結果的には200回超え、足かけ4年以上という長期にわたって続く非常に長い記事になりました。
多くの家づくりブログや家づくりマンガとかで、注文住宅を建てるのは大変な大仕事だという話を聞いていましたが、実際に経験してみるとそれは本当にそのとおりで、ベストな家を建てようと本気になれば、やるべきことはほとんど無限に出てきて、会社で経験するちょっとやそっとのプロジェクトをはるかに上回る「業務密度と難易度」でした。
いまもう一度同じことをやれ、と言われても、正直できる自信がないですね(笑)。まあ、実際には今回の経験値があるので、万一もう一度注文住宅を建てることになったら、大幅に少ない労力で完成までこぎつけることはできるのかもしれません。でも、そうやってできあがるものは優等生的な家にはなるでしょうが、今回感じているような強い思い入れのある家には、もしかするとならないかもしれません。
ともあれ、新しい家に住み始めて約4年がたち、新居はすっかり「住み慣れた家」になりました。
いろいろなことを考えに考えて作っただけあって、4年たった今でも、細かな問題(掃除機用のコンセントがない、駐車スペースのスタンプコンクリートの塗装が少しはげてきたなど)はあるものの、間取りや使い勝手のうえでの不満はほとんどなく、建売に住んでいたときは毎年のようにやっていたリフォーム工事もまだ一度もやっていません。
子どもの学区についても想定していたとおりで、上の子も下の子も楽しく特別支援学校と保育園に通っています。(上の子の中学時代の送迎バスのバス停がものすごく遠かったのが想定外でしたが)
療育的な子育て、家庭生活に十分に配慮した家というのは、子ども本人にとっても、一緒に暮らす家族にとっても、ストレスを減らし快適に生活するために大きなメリットがあることを実感していて、苦労したけど注文住宅で建てて良かったな、と感じているところです。
多くの家づくりブログや家づくりマンガとかで、注文住宅を建てるのは大変な大仕事だという話を聞いていましたが、実際に経験してみるとそれは本当にそのとおりで、ベストな家を建てようと本気になれば、やるべきことはほとんど無限に出てきて、会社で経験するちょっとやそっとのプロジェクトをはるかに上回る「業務密度と難易度」でした。
いまもう一度同じことをやれ、と言われても、正直できる自信がないですね(笑)。まあ、実際には今回の経験値があるので、万一もう一度注文住宅を建てることになったら、大幅に少ない労力で完成までこぎつけることはできるのかもしれません。でも、そうやってできあがるものは優等生的な家にはなるでしょうが、今回感じているような強い思い入れのある家には、もしかするとならないかもしれません。
ともあれ、新しい家に住み始めて約4年がたち、新居はすっかり「住み慣れた家」になりました。
いろいろなことを考えに考えて作っただけあって、4年たった今でも、細かな問題(掃除機用のコンセントがない、駐車スペースのスタンプコンクリートの塗装が少しはげてきたなど)はあるものの、間取りや使い勝手のうえでの不満はほとんどなく、建売に住んでいたときは毎年のようにやっていたリフォーム工事もまだ一度もやっていません。
子どもの学区についても想定していたとおりで、上の子も下の子も楽しく特別支援学校と保育園に通っています。(上の子の中学時代の送迎バスのバス停がものすごく遠かったのが想定外でしたが)
療育的な子育て、家庭生活に十分に配慮した家というのは、子ども本人にとっても、一緒に暮らす家族にとっても、ストレスを減らし快適に生活するために大きなメリットがあることを実感していて、苦労したけど注文住宅で建てて良かったな、と感じているところです。
2019年02月25日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(207)
シリーズ記事最後のまとめとして、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。
その図面も今回で最後です。残ったのは、主に外観に関する図面です。(なお、先のエントリで触れましたが、これらの図面は位置的には「最後」ではなく、他の図面の途中に入っていたものです。)


1つめの図面は、建物配置図、兼、配管図です。
配管については、土地・建物を別々に買ったこともあり、建物自体はオール電化住宅でガスの使用はなく、ガスは建物内に引き込まれてさえいませんが、配管そのものは敷地内まで入ってきています。(ですから、建て替えでガスありの住居を建てるのは簡単です。)
また、この図面はあくまで「仕様確定用」ですので、実際に家を建てるにあたっては、現場での「建物の位置決め(実際の敷地に杭とロープで四角い囲みをつくる、アレです)」の際に、この図面より若干(10〜15cm程度)前に建物を配置することにしたり、隣接する土地を後で買い足したために敷地の形状が若干変わったりといった変更が事後に生じています。
2つめの図面は、立面図ですね。建物の外観図ともいえます。
まあ、この立面図については、窓の高さや外壁のデザインを除けば、平面図からある程度推測できないことはないですが、もちろん仕様確定図面にはこういう立面図も含まれています。
ちなみに、これらは「契約後、数ヶ月をかけて最終化した確定図面」ですが、実際にはこれのプロトタイプとなるような図面は、建築請負契約の締結時にも作成しており、さらに遡れは、まだ契約をする前の交渉段階でも存在していました。
今回契約したビルダーは全国規模で展開している業者のなかでは大手というよりは中堅レベルの業者でしたが、意外にも図面などをちゃんと早くから作るという点ではかなり優秀だったと思います。(その点が、カスタムメイドを志向する私にとって安心材料にもなりました。)
その図面も今回で最後です。残ったのは、主に外観に関する図面です。(なお、先のエントリで触れましたが、これらの図面は位置的には「最後」ではなく、他の図面の途中に入っていたものです。)
1つめの図面は、建物配置図、兼、配管図です。
配管については、土地・建物を別々に買ったこともあり、建物自体はオール電化住宅でガスの使用はなく、ガスは建物内に引き込まれてさえいませんが、配管そのものは敷地内まで入ってきています。(ですから、建て替えでガスありの住居を建てるのは簡単です。)
また、この図面はあくまで「仕様確定用」ですので、実際に家を建てるにあたっては、現場での「建物の位置決め(実際の敷地に杭とロープで四角い囲みをつくる、アレです)」の際に、この図面より若干(10〜15cm程度)前に建物を配置することにしたり、隣接する土地を後で買い足したために敷地の形状が若干変わったりといった変更が事後に生じています。
2つめの図面は、立面図ですね。建物の外観図ともいえます。
まあ、この立面図については、窓の高さや外壁のデザインを除けば、平面図からある程度推測できないことはないですが、もちろん仕様確定図面にはこういう立面図も含まれています。
ちなみに、これらは「契約後、数ヶ月をかけて最終化した確定図面」ですが、実際にはこれのプロトタイプとなるような図面は、建築請負契約の締結時にも作成しており、さらに遡れは、まだ契約をする前の交渉段階でも存在していました。
今回契約したビルダーは全国規模で展開している業者のなかでは大手というよりは中堅レベルの業者でしたが、意外にも図面などをちゃんと早くから作るという点ではかなり優秀だったと思います。(その点が、カスタムメイドを志向する私にとって安心材料にもなりました。)
2019年02月18日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(206)
シリーズ記事最後のまとめとして、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。
その図面もいよいよ終わりが近づいてきましたが、今回お見せするのはキッチンのシンクの図面と階段の立面図です。




シンクについては、「標準仕様」から大幅に仕様変更しているため、この図面がつきました。ちなみにこの図面自体は、ビルダーではなくキッチンのメーカーが描いているはずです。私がメーカーのショールームに行って、現物を見ながら細かい仕様変更を打ち合わせて、そこで決定した図面と見積もりがキッチンメーカーからビルダーに送られているはずだからです。
仕様変更の詳細については過去の記事に書きましたが、外付け型の食洗機を置けるようにシンクと調理台のスペースを大きく変更し、食洗機用に水栓もひとつ追加しています。
階段の立面図については、今回階段で相当無理をした設計になっているので、間違いのないようにミリ単位で階段の各段の位置とか大きさとかを明示した図面になります。
「無理」の具体的内容についても過去記事で書きましたが、たとえば、
・一階から二階にのぼる階段の一部が、浴室のユニットバスの天井裏に食い込んでいる。
・一階から二階にのぼる階段の下をめいっぱい玄関横の収納スペースにしている。
・二階からグルニエにのぼる階段と屋根の梁組みが干渉して、最初の設計では天井高の一部がわずか80cmになってしまい、「のぼれないグルニエ」になってしまった(笑)ので、細かく調整してなんとか最低天井高を120cm弱まで確保した。
といったことです。
そういった細かい問題であとで想定と異なる建て方にならないよう、これらの図面が追加されました。
その図面もいよいよ終わりが近づいてきましたが、今回お見せするのはキッチンのシンクの図面と階段の立面図です。
シンクについては、「標準仕様」から大幅に仕様変更しているため、この図面がつきました。ちなみにこの図面自体は、ビルダーではなくキッチンのメーカーが描いているはずです。私がメーカーのショールームに行って、現物を見ながら細かい仕様変更を打ち合わせて、そこで決定した図面と見積もりがキッチンメーカーからビルダーに送られているはずだからです。
仕様変更の詳細については過去の記事に書きましたが、外付け型の食洗機を置けるようにシンクと調理台のスペースを大きく変更し、食洗機用に水栓もひとつ追加しています。
階段の立面図については、今回階段で相当無理をした設計になっているので、間違いのないようにミリ単位で階段の各段の位置とか大きさとかを明示した図面になります。
「無理」の具体的内容についても過去記事で書きましたが、たとえば、
・一階から二階にのぼる階段の一部が、浴室のユニットバスの天井裏に食い込んでいる。
・一階から二階にのぼる階段の下をめいっぱい玄関横の収納スペースにしている。
・二階からグルニエにのぼる階段と屋根の梁組みが干渉して、最初の設計では天井高の一部がわずか80cmになってしまい、「のぼれないグルニエ」になってしまった(笑)ので、細かく調整してなんとか最低天井高を120cm弱まで確保した。
といったことです。
そういった細かい問題であとで想定と異なる建て方にならないよう、これらの図面が追加されました。
2019年02月11日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(205)
シリーズ記事最後のまとめとして、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。
前回は間取りと設備の詳細図面でしたが、今回は電気系統に関する図面です。(実際には、この2つの図面の間に、外観図がはさまれていますが、こちらは一旦飛ばして、あとの記事でご紹介していく予定です。)




最初の3枚は、わかりにくいですが、コンセントとスイッチの位置を示した図面です。
「マ」を○で囲ったものがマルチメディアコンセント(ACコンセントとTVなどの信号用の同軸コンセントとLANのコンセントがまとまったもの)、ACプラグを○で囲ったようなマークが通常のコンセント、「T」のマークが電話線、色が塗られた○マークから線が伸びているのがスイッチ(○印がスイッチの場所で、線の先がそのスイッチで入り切りする明かりの場所)、ACはエアコン用コンセントです。
H=で書かれた数字は、コンセントやスイッチなどの高さを指示するものです。
そして、次の1枚は、照明を指定するもので、玄関をあがったところの天井とグルニエの3箇所、計4箇所に埋め込み型の電球型蛍光灯、2階からグルニエに上るところにシンプルな蛍光灯を1つ設置するよう指定しています。
・・・で、これを見るとおかしいことがわかるはずです。
それ以外の照明はどうなってるんだ?と。
これについては、過去のこのシリーズの記事で書いたのですが、この最終仕様書に書かれているのは、施主である私とビルダーとの間での取り決めについてのみ書かれており、そこではビルダーの標準仕様の範囲内で設置できるコンセントとビルダーが指定する仕様の範囲内の照明だけが記載されているのです。
実際には、それ以外に別途今回の家づくりで電気工事を担当する業者との個別契約によって、この図面以上の数のコンセントを設置することと、私が直接通販で安く購入する(施主支給)照明を取り付けてもらうことを約束しているのです。
(さらに言うと、図面で取り付けが指定されている「埋込み型電球型蛍光灯」も、実際には付属の電球型蛍光灯は使わず、別途用意したLED電球を装着して使っています。そうするのが一番安くついたので、そういう形にしたわけです。)
前回は間取りと設備の詳細図面でしたが、今回は電気系統に関する図面です。(実際には、この2つの図面の間に、外観図がはさまれていますが、こちらは一旦飛ばして、あとの記事でご紹介していく予定です。)
最初の3枚は、わかりにくいですが、コンセントとスイッチの位置を示した図面です。
「マ」を○で囲ったものがマルチメディアコンセント(ACコンセントとTVなどの信号用の同軸コンセントとLANのコンセントがまとまったもの)、ACプラグを○で囲ったようなマークが通常のコンセント、「T」のマークが電話線、色が塗られた○マークから線が伸びているのがスイッチ(○印がスイッチの場所で、線の先がそのスイッチで入り切りする明かりの場所)、ACはエアコン用コンセントです。
H=で書かれた数字は、コンセントやスイッチなどの高さを指示するものです。
そして、次の1枚は、照明を指定するもので、玄関をあがったところの天井とグルニエの3箇所、計4箇所に埋め込み型の電球型蛍光灯、2階からグルニエに上るところにシンプルな蛍光灯を1つ設置するよう指定しています。
・・・で、これを見るとおかしいことがわかるはずです。
それ以外の照明はどうなってるんだ?と。
これについては、過去のこのシリーズの記事で書いたのですが、この最終仕様書に書かれているのは、施主である私とビルダーとの間での取り決めについてのみ書かれており、そこではビルダーの標準仕様の範囲内で設置できるコンセントとビルダーが指定する仕様の範囲内の照明だけが記載されているのです。
実際には、それ以外に別途今回の家づくりで電気工事を担当する業者との個別契約によって、この図面以上の数のコンセントを設置することと、私が直接通販で安く購入する(施主支給)照明を取り付けてもらうことを約束しているのです。
(さらに言うと、図面で取り付けが指定されている「埋込み型電球型蛍光灯」も、実際には付属の電球型蛍光灯は使わず、別途用意したLED電球を装着して使っています。そうするのが一番安くついたので、そういう形にしたわけです。)
2019年02月04日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(204)
このシリーズ記事の最後として、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。(なお、以前も書いたと思いますが、「契約上」の最終確定であり、実際にはその後もビルダー都合だったり「建ててみたら都合が悪いところがあった」みたいな事情で変更された部分が多々あるため、実際に建った家とは違う部分が多いです)
前回は仕様の一覧でしたが、続いては各階の平面図です。(実際にはこの間に上下水道やガスなどの地下の「配管図」がありますが、いったん飛ばします。それらについては最後に掲載予定)



平面図についていえば、これまでに間取りについて様々なことを書いてきましたので、興味のある方はそれらの内容と照らし合わせて確認いただければと思います。
図面をぱっと見て気づくことについて軽くコメントしておくと、
・天井はあえてあまり高くとっていません。低層地域でグルニエの天井高をとるためにそうする必要がありましたし、全体の高さを高くして台風に弱い建物にしたくないという思いがありました。
・できるだけ真四角な建物にしようと思いましたが、療育的こだわりで「広い浴室」にしたかったため、浴室部分がふくらんでいます。それ以外は柱(と耐力壁)の配置も含めて保守的に組んでいて耐震性を高めています。
・グルニエが12畳あり、実はこの家の中でいちばん広い部屋です(笑)。前の家での不満をふまえ、天井も外断熱にし、両端に窓をとって空気がとおるようにしているため、夏も暑くならず湿気もこもらず快適・衛生的な明るいグルニエです。
前回は仕様の一覧でしたが、続いては各階の平面図です。(実際にはこの間に上下水道やガスなどの地下の「配管図」がありますが、いったん飛ばします。それらについては最後に掲載予定)
平面図についていえば、これまでに間取りについて様々なことを書いてきましたので、興味のある方はそれらの内容と照らし合わせて確認いただければと思います。
図面をぱっと見て気づくことについて軽くコメントしておくと、
・天井はあえてあまり高くとっていません。低層地域でグルニエの天井高をとるためにそうする必要がありましたし、全体の高さを高くして台風に弱い建物にしたくないという思いがありました。
・できるだけ真四角な建物にしようと思いましたが、療育的こだわりで「広い浴室」にしたかったため、浴室部分がふくらんでいます。それ以外は柱(と耐力壁)の配置も含めて保守的に組んでいて耐震性を高めています。
・グルニエが12畳あり、実はこの家の中でいちばん広い部屋です(笑)。前の家での不満をふまえ、天井も外断熱にし、両端に窓をとって空気がとおるようにしているため、夏も暑くならず湿気もこもらず快適・衛生的な明るいグルニエです。
2019年01月29日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(203)
さて、このシリーズ記事もいよいよ完結に近づいて来ましたが、最後に参考資料として、ビルダーとのプラン・仕様打ち合わせの最終決定稿を掲載しておこうと思います。
これは、建築請負契約締結から約3か月間、何度もモデルハウス内のビルダー事務所に通って、細かい仕様や間取りの詳細を詰め、ビルダーと施主(つまり私)の双方が「もうこれ以上修正しません」とお互いに確約して印鑑をつく最終プランということになります。
プライバシーやセキュリティに関わりそうなところは一部割愛しますが、家づくりのプランについては、ここに掲載するものが書面として残された公式な約束のすべてになります。
実際にはそれ以外に、口頭でお願いしたことや建て始めてから発生した不測の事態による変更も若干ありましたが、口頭での約束については度重なるビルダー側のスタッフ変更(建築請負契約時にいたビルダーのスタッフは、店長も営業担当も打ち合わせの担当も担当建築士も家の工事が始まる頃には全員入れ替わってしまいました)で有耶無耶になってしまったものもありましたし、やはり「書面で残されているもの」が頼りになるすべてだというつもりで最終プランを作り、約束したことはすべて書面に落とし込むということが重要だと思います。
というわけで、最初の書類は仕様に関するものです。
いちおう、セキュリティを考慮して、個人情報的なところは削除してご紹介させていただきます。

こちらを見るとわかるとおり、仕様として決めなければならないことは実に膨大です。少なくとも私が契約したビルダーは、「分からないから任せるので適当に選んで」というのは通用せず、各部位、設備ごとに用意された標準仕様内のいくつかの選択肢からちゃんと一つ一つ選び、色が選べるときはそれも選んでいく必要がありました。
ですから、ここに記載されている項目は基本的にすべて「選んで決めている」ことになります。
これは、建築請負契約締結から約3か月間、何度もモデルハウス内のビルダー事務所に通って、細かい仕様や間取りの詳細を詰め、ビルダーと施主(つまり私)の双方が「もうこれ以上修正しません」とお互いに確約して印鑑をつく最終プランということになります。
プライバシーやセキュリティに関わりそうなところは一部割愛しますが、家づくりのプランについては、ここに掲載するものが書面として残された公式な約束のすべてになります。
実際にはそれ以外に、口頭でお願いしたことや建て始めてから発生した不測の事態による変更も若干ありましたが、口頭での約束については度重なるビルダー側のスタッフ変更(建築請負契約時にいたビルダーのスタッフは、店長も営業担当も打ち合わせの担当も担当建築士も家の工事が始まる頃には全員入れ替わってしまいました)で有耶無耶になってしまったものもありましたし、やはり「書面で残されているもの」が頼りになるすべてだというつもりで最終プランを作り、約束したことはすべて書面に落とし込むということが重要だと思います。
というわけで、最初の書類は仕様に関するものです。
いちおう、セキュリティを考慮して、個人情報的なところは削除してご紹介させていただきます。
こちらを見るとわかるとおり、仕様として決めなければならないことは実に膨大です。少なくとも私が契約したビルダーは、「分からないから任せるので適当に選んで」というのは通用せず、各部位、設備ごとに用意された標準仕様内のいくつかの選択肢からちゃんと一つ一つ選び、色が選べるときはそれも選んでいく必要がありました。
ですから、ここに記載されている項目は基本的にすべて「選んで決めている」ことになります。
2019年01月21日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(202)
療育に配慮した家づくり、外構や建物配置に関連する配慮の最後は、
9.「滑らない」床材の選定
になります。
床材といっても、室内ではなく屋外の歩道部分、つまり道路と敷地の境界から玄関前までの「玄関アプローチ」に使う床材ということになります。
以前も書きましたが、家の建物の周囲の敷地を「舗装」する方法はいろいろあって、非常に強い耐久性、耐荷重性が求められる駐車スペースは、ほぼほぼコンクリート舗装一択(たまに石張りでおしゃれにしようとする新築の家を見かけますが、だいたい2ヶ月もしないうちに割れて悲惨なことになってます。また、アスファルト舗装というのは夏は溶けるし成分が揮発して石油臭くなるし一定期間ごとに舗装しなおしになったりで一般住宅向けではないです)、ふだん歩くこともないような家の裏側は防草シートを敷いた上に砂利敷き(これがいちばん低コストなうえ、歩くと音がするので防犯効果もある)、となりますが、問題は、「駐車スペースではないけれど歩くことはよくある部分」、つまり玄関アプローチの舗装方法ということになります。
意外と、ここの部分も「ついでにコンクリート舗装」にしてしまうケースが少なくない(駐車場と違って基礎工事はやりませんが)のですが、コンクリートで舗装した場合の最大の問題は、
雨が降ると滑る
ということです。
コンクリートはあまり水を吸わないので、一定以上の雨が降ると表面に水の膜ができます。これはスケートリンクと同じような状態ですので、裏がつるつるのビジネスシューズや接地面が硬い素材のカジュアルシューズとかだと、簡単に滑ってしまいます。
ここで、石畳をイメージしてタイルなんかで舗装してしまうと、事態はさらに悪化します。
そんななか、我が家が採用した舗装方法は、レンガによるインターロッキング(レンガを少しずつ隙間をあけて並べ、隙間に砂を詰めて固定する舗装方法)です。
そして、使用するレンガについては、
・表面がざらざらしていてもともと滑りにくい
・吸水性が特に高く、雨が降っても表面に水の膜ができない
という特性をもった「歩道舗装専用品」を選びました。
一般的なレンガよりも少し割高でしたが、おかげで、我が家の玄関アプローチは大雨が降ってもまず水たまりができない、非常に滑りにくいものになり、転倒事故もまったくおきていません。
9.「滑らない」床材の選定
になります。
床材といっても、室内ではなく屋外の歩道部分、つまり道路と敷地の境界から玄関前までの「玄関アプローチ」に使う床材ということになります。
以前も書きましたが、家の建物の周囲の敷地を「舗装」する方法はいろいろあって、非常に強い耐久性、耐荷重性が求められる駐車スペースは、ほぼほぼコンクリート舗装一択(たまに石張りでおしゃれにしようとする新築の家を見かけますが、だいたい2ヶ月もしないうちに割れて悲惨なことになってます。また、アスファルト舗装というのは夏は溶けるし成分が揮発して石油臭くなるし一定期間ごとに舗装しなおしになったりで一般住宅向けではないです)、ふだん歩くこともないような家の裏側は防草シートを敷いた上に砂利敷き(これがいちばん低コストなうえ、歩くと音がするので防犯効果もある)、となりますが、問題は、「駐車スペースではないけれど歩くことはよくある部分」、つまり玄関アプローチの舗装方法ということになります。
意外と、ここの部分も「ついでにコンクリート舗装」にしてしまうケースが少なくない(駐車場と違って基礎工事はやりませんが)のですが、コンクリートで舗装した場合の最大の問題は、
雨が降ると滑る
ということです。
コンクリートはあまり水を吸わないので、一定以上の雨が降ると表面に水の膜ができます。これはスケートリンクと同じような状態ですので、裏がつるつるのビジネスシューズや接地面が硬い素材のカジュアルシューズとかだと、簡単に滑ってしまいます。
ここで、石畳をイメージしてタイルなんかで舗装してしまうと、事態はさらに悪化します。
そんななか、我が家が採用した舗装方法は、レンガによるインターロッキング(レンガを少しずつ隙間をあけて並べ、隙間に砂を詰めて固定する舗装方法)です。
そして、使用するレンガについては、
・表面がざらざらしていてもともと滑りにくい
・吸水性が特に高く、雨が降っても表面に水の膜ができない
という特性をもった「歩道舗装専用品」を選びました。
一般的なレンガよりも少し割高でしたが、おかげで、我が家の玄関アプローチは大雨が降ってもまず水たまりができない、非常に滑りにくいものになり、転倒事故もまったくおきていません。
2019年01月14日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(201)
気がついてみると、このシリーズ記事、200回を超えていますね。当初は50回くらいのつもりで書いていたのですが、思いのほか長いシリーズ記事になりました。
とはいえ、もう最後のまとめに入っていますし、そのまとめもそろそろ終わりです。
というわけで、家づくりの中での療育的配慮の要素、建物配置や外構について、次のポイントは、
8.玄関から前面道路までの動線
です。
間取りのところでも触れましたが、家庭での生活のなかでの1つの典型的な「危険場面」というのは、どこかへ外出するとき、玄関から外に飛び出した際に(交通)事故に巻き込まれる、というものだと思います。
私自身、上京してからいろいろなタイプの住宅に住みましたし、今回の家づくりにあたっても、また前回建売を買ったときも、たくさんの家を実際に見てきましたが、狭小な土地に立つ都会の住宅の場合、玄関から出て、そのまま2,3歩歩くと車の走っている道路に出てしまう、というタイプの家が少なくない割合で存在します。
そういう家を選んだり建てたりしてしまうと、子どもと外出するときも常に自分が先に出て子どもが道路に飛び出さないように配慮する必要がありますし、たとえば両手がふさがっているときなど、子どもの安全をうまく十分に確保できない状況も多々発生すると考えられます。
「そんなの常に注意すれば/子どもに言って聞かせて適切に行動できるようにすれば済む話だ」とも言えますが、そういうリスクがない(または低い)建物配置になっていれば、そもそもそういう心配をする必要がなくなるわけですから、せっかく家を建てるのであれば、飛び出し事故リスクのない設計を考えたほうが合理的です。
というわけで、我が家の玄関は、前面道路から数メートル奥まった位置に、かつ前面道路とは90度角度をずらして設置しました。玄関を開けると、まず体の向きを90度かえて、そこから玄関アプローチを数メートル歩いて、ようやく前面道路に到達します。
しかも、こちらは土地選択のところで触れましたが、その前面道路は行き止まりのクルドサックの最奥なので、周囲の数軒の家の住人と、配送業者の車くらいしか往来しません。
子どもが玄関からふいに飛び出すことによる(交通)事故リスクは非常に低いところに抑えることができています。
とはいえ、もう最後のまとめに入っていますし、そのまとめもそろそろ終わりです。
というわけで、家づくりの中での療育的配慮の要素、建物配置や外構について、次のポイントは、
8.玄関から前面道路までの動線
です。
間取りのところでも触れましたが、家庭での生活のなかでの1つの典型的な「危険場面」というのは、どこかへ外出するとき、玄関から外に飛び出した際に(交通)事故に巻き込まれる、というものだと思います。
私自身、上京してからいろいろなタイプの住宅に住みましたし、今回の家づくりにあたっても、また前回建売を買ったときも、たくさんの家を実際に見てきましたが、狭小な土地に立つ都会の住宅の場合、玄関から出て、そのまま2,3歩歩くと車の走っている道路に出てしまう、というタイプの家が少なくない割合で存在します。
そういう家を選んだり建てたりしてしまうと、子どもと外出するときも常に自分が先に出て子どもが道路に飛び出さないように配慮する必要がありますし、たとえば両手がふさがっているときなど、子どもの安全をうまく十分に確保できない状況も多々発生すると考えられます。
「そんなの常に注意すれば/子どもに言って聞かせて適切に行動できるようにすれば済む話だ」とも言えますが、そういうリスクがない(または低い)建物配置になっていれば、そもそもそういう心配をする必要がなくなるわけですから、せっかく家を建てるのであれば、飛び出し事故リスクのない設計を考えたほうが合理的です。
というわけで、我が家の玄関は、前面道路から数メートル奥まった位置に、かつ前面道路とは90度角度をずらして設置しました。玄関を開けると、まず体の向きを90度かえて、そこから玄関アプローチを数メートル歩いて、ようやく前面道路に到達します。
しかも、こちらは土地選択のところで触れましたが、その前面道路は行き止まりのクルドサックの最奥なので、周囲の数軒の家の住人と、配送業者の車くらいしか往来しません。
子どもが玄関からふいに飛び出すことによる(交通)事故リスクは非常に低いところに抑えることができています。
2019年01月07日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(200)
当ブログにお越しくださっている方、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、療育的な側面を含む我が家の実情から、どうしても駐車スペースが2台必要というところからはじまった土地探しですが、4LDK程度のそれほど大きくない家に広めの駐車スペースを合理的に確保しようとすると、敷地条件が想像以上に厳しいものになります。
そういう観点から、実は「北向き」の土地が非常に選びにくくなったりします。
北向きの土地の場合、「南側」は道路と反対、つまり道路からみて建物の裏側になり、通常はそちらにリビングなどを配置します(そうしないと昼間でも薄暗いリビングになってしまいます)。そして、住宅地において1階の南側のリビングに日の光を入れようと思うと、最低でも2m、できれば2.5mくらいは建物の南側を隣地から離さなければなりません。
つまり、土地が「北向き」の場合、建物の裏側(=南側)に2m以上のスペースを確保しなければならなくなり、前回の記事の計算でいうと、
土地の奥行き方向の長さ 13m
土地の南側のスペース 2m+α
建物の奥行き方向の長さ 7m
残り(駐車スペースの奥行き) 4mーα
となり、駐車スペースの奥行き5mが確保できなくなってしまうのです。4mを切ったらコンパクトカーさえ入りません。
これを回避するためには、建物を変なL字型にしたり(そうするとだいたい間取りに無理が生じ、廊下が長くなったりして無駄が増える)、駐車スペースを奥行き方向に2台にする(その場合、奥に入れたほうの車は前の車を移動させないと出られずものすごく不便)といった工夫をしなければなりませんが、いずれにしても大抵は何らかの歪みが生じて暮らしにくい家になります。
この問題は、「西向き」「東向き」でも、北向きほどではないにせよ生じるので、コンパクトな敷地に広めの駐車場をとりたい場合には、多少割高になっても「南向き」の土地を選ぶのがいちばん賢明な選択になる、と言えると思います。
実際、我が家も最終的にたどりついたのは、南向きの土地でした。
そして、駐車スペース兼駐輪スペースとして、奥行き5m強、横幅7m強の敷地を確保することができたので、ふだんは自動車2台と自転車、さらにもう1台車がくるときには自転車を移動させて自動車3台がとめられるようになりました。
現在、休日に遠出する際にはミニバンを、平日、妻が子どもたちを特別支援学校と保育園に送り迎えするときには小回りのきく軽を、というマイカー2台体制になっていますが、これも「3台めがきても駐められる」という安心感があってこそできたことです。
そういう意味でも、たっぷりとした駐車スペースが確保できたことは、療育を支える我が家の重要な「インフラ」になっているといえると思います。
今年もよろしくお願いします。
さて、療育的な側面を含む我が家の実情から、どうしても駐車スペースが2台必要というところからはじまった土地探しですが、4LDK程度のそれほど大きくない家に広めの駐車スペースを合理的に確保しようとすると、敷地条件が想像以上に厳しいものになります。
そういう観点から、実は「北向き」の土地が非常に選びにくくなったりします。
北向きの土地の場合、「南側」は道路と反対、つまり道路からみて建物の裏側になり、通常はそちらにリビングなどを配置します(そうしないと昼間でも薄暗いリビングになってしまいます)。そして、住宅地において1階の南側のリビングに日の光を入れようと思うと、最低でも2m、できれば2.5mくらいは建物の南側を隣地から離さなければなりません。
つまり、土地が「北向き」の場合、建物の裏側(=南側)に2m以上のスペースを確保しなければならなくなり、前回の記事の計算でいうと、
土地の奥行き方向の長さ 13m
土地の南側のスペース 2m+α
建物の奥行き方向の長さ 7m
残り(駐車スペースの奥行き) 4mーα
となり、駐車スペースの奥行き5mが確保できなくなってしまうのです。4mを切ったらコンパクトカーさえ入りません。
これを回避するためには、建物を変なL字型にしたり(そうするとだいたい間取りに無理が生じ、廊下が長くなったりして無駄が増える)、駐車スペースを奥行き方向に2台にする(その場合、奥に入れたほうの車は前の車を移動させないと出られずものすごく不便)といった工夫をしなければなりませんが、いずれにしても大抵は何らかの歪みが生じて暮らしにくい家になります。
この問題は、「西向き」「東向き」でも、北向きほどではないにせよ生じるので、コンパクトな敷地に広めの駐車場をとりたい場合には、多少割高になっても「南向き」の土地を選ぶのがいちばん賢明な選択になる、と言えると思います。
実際、我が家も最終的にたどりついたのは、南向きの土地でした。
そして、駐車スペース兼駐輪スペースとして、奥行き5m強、横幅7m強の敷地を確保することができたので、ふだんは自動車2台と自転車、さらにもう1台車がくるときには自転車を移動させて自動車3台がとめられるようになりました。
現在、休日に遠出する際にはミニバンを、平日、妻が子どもたちを特別支援学校と保育園に送り迎えするときには小回りのきく軽を、というマイカー2台体制になっていますが、これも「3台めがきても駐められる」という安心感があってこそできたことです。
そういう意味でも、たっぷりとした駐車スペースが確保できたことは、療育を支える我が家の重要な「インフラ」になっているといえると思います。
2018年12月24日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(199)
外構や敷地内の配置に関連して、新しい家づくりにあたって療育上の必然性からも一番重視したのが、2台分以上の駐車スペースでした。
前回の記事も書いたとおり、建売住宅では2台分の駐車スペースのある物件はほとんどなかったため、途中でプランを注文住宅に切り替えたわけですが、これによって逆に駐車スペースの設計の自由度は上がりました。
駐車スペースの配置は、車を入れやすい直角駐車、これまでの家では駐車スペースの奥行きが直角駐車方向には4mしかなかったためにコンパクトカーしか選べなかったところ、自由に車種が選べるように5m程度確保、また駐車スペースの幅も、普通自動車が安全に駐められるためには1台あたり2.5mはほしいと考えると、要は「5m四方のスペース」を確保すればいい、ということになったわけです。
そしてここに、敷地の条件が重なってきます。
今回、それまでの家よりも一部屋多い4LDKの家にしたいと考えていて、建ぺい率・容積率などを考えると120m2前後の土地を想定していましたが、間口が4、奥行きが6くらいの比率のよく売られている標準的な長方形の敷地を考えると、間口9m弱、奥行き13m強くらいになります。
建物と隣地の境界は最低50cmとされていますが、それだと歩いて建物の裏側に行くことも、エアコンの室外機を置くこともままならなくなるので80cmは確保、さらに外壁の厚みを考えると片側1mは必要なので建物の間口方向の長さは最長7m弱となります。これに、建ぺい率40%を組み合わせると、建物の奥行き方向の長さは約7mとなります。
…割と微妙な状況になるのが、わかるでしょうか?
先ほど、敷地長さは13mほどだといいました。そこから、隣地との境界(建物裏側)の1mと建物本体の長さ7mを引くと、残りはちょうど5mなのです。実はけっこうギリギリなんですね。
そして、家の敷地には、駐車スペースだけでなく、玄関への上り口(階段)や自転車の駐輪スペース、物置なども配置しなければいけませんから、それらも考慮しながら、ちゃんと2台分の駐車スペースが確保できて、車関連以外の生活動線も混乱しないような土地(と建物配置)を考えていかなければならないわけです。
前回の記事も書いたとおり、建売住宅では2台分の駐車スペースのある物件はほとんどなかったため、途中でプランを注文住宅に切り替えたわけですが、これによって逆に駐車スペースの設計の自由度は上がりました。
駐車スペースの配置は、車を入れやすい直角駐車、これまでの家では駐車スペースの奥行きが直角駐車方向には4mしかなかったためにコンパクトカーしか選べなかったところ、自由に車種が選べるように5m程度確保、また駐車スペースの幅も、普通自動車が安全に駐められるためには1台あたり2.5mはほしいと考えると、要は「5m四方のスペース」を確保すればいい、ということになったわけです。
そしてここに、敷地の条件が重なってきます。
今回、それまでの家よりも一部屋多い4LDKの家にしたいと考えていて、建ぺい率・容積率などを考えると120m2前後の土地を想定していましたが、間口が4、奥行きが6くらいの比率のよく売られている標準的な長方形の敷地を考えると、間口9m弱、奥行き13m強くらいになります。
建物と隣地の境界は最低50cmとされていますが、それだと歩いて建物の裏側に行くことも、エアコンの室外機を置くこともままならなくなるので80cmは確保、さらに外壁の厚みを考えると片側1mは必要なので建物の間口方向の長さは最長7m弱となります。これに、建ぺい率40%を組み合わせると、建物の奥行き方向の長さは約7mとなります。
…割と微妙な状況になるのが、わかるでしょうか?
先ほど、敷地長さは13mほどだといいました。そこから、隣地との境界(建物裏側)の1mと建物本体の長さ7mを引くと、残りはちょうど5mなのです。実はけっこうギリギリなんですね。
そして、家の敷地には、駐車スペースだけでなく、玄関への上り口(階段)や自転車の駐輪スペース、物置なども配置しなければいけませんから、それらも考慮しながら、ちゃんと2台分の駐車スペースが確保できて、車関連以外の生活動線も混乱しないような土地(と建物配置)を考えていかなければならないわけです。
2018年12月17日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(198)
今回の家づくり記事、最後のまとめとして、療育的に配慮した点を改めて整理しています。
前回は設備について触れましたが、今回から建物配置と外構についてです。まず、家の「構想」の段階からはっきり方針としたのが、
7.2台分以上の駐車スペースの確保
でした。
この前提が結果として注文住宅を建てることになる最大の原動力となったというのは、すでにこのシリーズ記事の最初のほうで書いたとおりです。
もともと、それまで住んでいた建売住宅は、駐車スペースが(都心よりの物件としては)広めにとられていて、道路に対して並行駐車なら大きな車が余裕で駐められました。
そして、駐車スペースの奥行きが約4mあったため、全長が4m未満の自動車(軽自動車やコンパクトカー)であれば、直角駐車で2台駐めることができたのです。
このおかげで、妻の実家の家族が自宅にきたり、車で来ていただくような支援系のサービスを利用したりといった際に、外部の駐車場を利用したり路駐したりすることなく、安心して車できてもらうことができていました。
引っ越すにあたっても、この2台分(以上)の駐車スペースというのはどうしても譲れない、ということでこれを大前提として物件を探し始めたわけですが、率直なところ、都心への通勤圏内にある建売住宅で、駐車スペースが2台分ある物件って、驚くほど少ないんですよ。
新築だと、バス便とかの非常に不便な場所を除いて、最寄り駅からの徒歩圏で探したりすると、一つのエリアで片手に満たないほどしかありません。
中古物件にまで手を広げるとないこともないですが、だいたいその場合は二世帯住宅になっていて、敷地が広くて割高、間取りが私達家族には合わない、恐らく「片方の世帯」がいなくなって売りに出ているということで、築年数も高めと、わざわざ築10年の利便性のいい家から引っ越す必然性のないような物件ばかりだったわけです。
不動産屋からも、「建売物件というのはマンションと競合している物件なので、値段帯としてもマンション同等の水準におさえているものが多く、値段を抑えるために駐車場は最低限である1台分となっているものがほとんどだから」と言われました。
それで、いろいろ悩んだ末に、「もうこうなったら土地から探して注文住宅を建てるしかない」という結論に到達して、現在の土地に注文住宅を建てることになったわけです。
その徹底したこだわりのおかげもあって、今回、駐車スペースについては、非常に満足できるものを作ることができたと思っています。
このあたりについては次回の記事で改めて。
前回は設備について触れましたが、今回から建物配置と外構についてです。まず、家の「構想」の段階からはっきり方針としたのが、
7.2台分以上の駐車スペースの確保
でした。
この前提が結果として注文住宅を建てることになる最大の原動力となったというのは、すでにこのシリーズ記事の最初のほうで書いたとおりです。
もともと、それまで住んでいた建売住宅は、駐車スペースが(都心よりの物件としては)広めにとられていて、道路に対して並行駐車なら大きな車が余裕で駐められました。
そして、駐車スペースの奥行きが約4mあったため、全長が4m未満の自動車(軽自動車やコンパクトカー)であれば、直角駐車で2台駐めることができたのです。
このおかげで、妻の実家の家族が自宅にきたり、車で来ていただくような支援系のサービスを利用したりといった際に、外部の駐車場を利用したり路駐したりすることなく、安心して車できてもらうことができていました。
引っ越すにあたっても、この2台分(以上)の駐車スペースというのはどうしても譲れない、ということでこれを大前提として物件を探し始めたわけですが、率直なところ、都心への通勤圏内にある建売住宅で、駐車スペースが2台分ある物件って、驚くほど少ないんですよ。
新築だと、バス便とかの非常に不便な場所を除いて、最寄り駅からの徒歩圏で探したりすると、一つのエリアで片手に満たないほどしかありません。
中古物件にまで手を広げるとないこともないですが、だいたいその場合は二世帯住宅になっていて、敷地が広くて割高、間取りが私達家族には合わない、恐らく「片方の世帯」がいなくなって売りに出ているということで、築年数も高めと、わざわざ築10年の利便性のいい家から引っ越す必然性のないような物件ばかりだったわけです。
不動産屋からも、「建売物件というのはマンションと競合している物件なので、値段帯としてもマンション同等の水準におさえているものが多く、値段を抑えるために駐車場は最低限である1台分となっているものがほとんどだから」と言われました。
それで、いろいろ悩んだ末に、「もうこうなったら土地から探して注文住宅を建てるしかない」という結論に到達して、現在の土地に注文住宅を建てることになったわけです。
その徹底したこだわりのおかげもあって、今回、駐車スペースについては、非常に満足できるものを作ることができたと思っています。
このあたりについては次回の記事で改めて。
2018年12月10日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(197)
今回の家づくり記事、最後のまとめとして、療育的に配慮した点を改めて整理しています。
狭い意味での間取り(建物内の間取り)について、療育的な配慮をした部分についてはだいたい出たので(それ以外にも、個室よりもLDKを中心とした家族のスペースの重視であったり、椅子やソファーとテーブル、という形だけでなく座布団でぺたんと座ることのできる和室の設定など、細かいものはいくつかありますが)、続いてはより広義の間取り、建物配置や外構、設備といった部分についてまとめていきたいと思います。
まずは「設備」についてですが、療育的配慮ということでまずあげられるのが、
6.オール電化
でしょう。
これはもう、「安全」ということを考えると、ガス+電力よりもオール電化のほうがずっと優れているといって間違いないと思います。
家の中でも、キッチンはリスクの高い場所ですが、そのリスクのなかでも「火」のリスクは最大のものと言ってもいいでしょう。(それ以外には「刃物」があります)
オール電化にすれば、知らないうちに子どもがキッチンに入って火傷をしたり火事になったりといった不測の事故のリスクを大幅に下げることができますし、さらには子どもに調理にチャレンジしてもらう、といった「前向き」な取り組みについても安全度が高まると思います。
とはいえ、実のところをいうと、家づくりの当初からオール電化に決めていたわけではありません。家づくりを考え始めたころは、まだ東日本大震災の計画停電の記憶なども残っていましたし、どちらかというとオーソドックスに都市ガスを引くことを考えていました。
特に、多くのビルダーのプランでは、「オール電化」はオプション扱いで、通常の都市ガスありのプランよりも数十万円程度割高になるケースが多かったので、「わざわざコストをかけてまでやることではないな」と思っていたのです。
ところが、最終的に決めたビルダーの場合、オール電化のほうが「標準仕様」で、ガスにするには追加でオプション費用(しかも数十万円レベル)払わなければならなかったので、それなら逆に話が早いということでオール電化を選択したのです。
オール電化にすると、災害時に停電すると何も使えなくなるリスクがあると言われますが、実はガスでも給湯器は停電すると使えないので、違いはコンロだけ、コンロについては非常用にカセットコンロを常備しておけば解決します。
さらに、エコキュートに残ったお湯はしばらくはお湯として、その後も飲料水として使えるので、断水にも強いのです。
それ以外のオール電化のデメリットとしては、温水シャワーの水圧が弱い、IH調理器では中華鍋を振り回すような調理ができない(そもそも調理器具を全部IH対応型に買い直す必要あり)、エコキュートのお湯には限りがあるので、お風呂でシャワー垂れ流しみたいな使い方はできない、といったことがあげられますが、どれも慣れれば大きな問題ではなくなります。
それよりも、夏場でもキッチンが暑くならないし、水蒸気も発生しないのでキッチンが大幅に衛生的で快適になりますよ。
狭い意味での間取り(建物内の間取り)について、療育的な配慮をした部分についてはだいたい出たので(それ以外にも、個室よりもLDKを中心とした家族のスペースの重視であったり、椅子やソファーとテーブル、という形だけでなく座布団でぺたんと座ることのできる和室の設定など、細かいものはいくつかありますが)、続いてはより広義の間取り、建物配置や外構、設備といった部分についてまとめていきたいと思います。
まずは「設備」についてですが、療育的配慮ということでまずあげられるのが、
6.オール電化
でしょう。
これはもう、「安全」ということを考えると、ガス+電力よりもオール電化のほうがずっと優れているといって間違いないと思います。
家の中でも、キッチンはリスクの高い場所ですが、そのリスクのなかでも「火」のリスクは最大のものと言ってもいいでしょう。(それ以外には「刃物」があります)
オール電化にすれば、知らないうちに子どもがキッチンに入って火傷をしたり火事になったりといった不測の事故のリスクを大幅に下げることができますし、さらには子どもに調理にチャレンジしてもらう、といった「前向き」な取り組みについても安全度が高まると思います。
とはいえ、実のところをいうと、家づくりの当初からオール電化に決めていたわけではありません。家づくりを考え始めたころは、まだ東日本大震災の計画停電の記憶なども残っていましたし、どちらかというとオーソドックスに都市ガスを引くことを考えていました。
特に、多くのビルダーのプランでは、「オール電化」はオプション扱いで、通常の都市ガスありのプランよりも数十万円程度割高になるケースが多かったので、「わざわざコストをかけてまでやることではないな」と思っていたのです。
ところが、最終的に決めたビルダーの場合、オール電化のほうが「標準仕様」で、ガスにするには追加でオプション費用(しかも数十万円レベル)払わなければならなかったので、それなら逆に話が早いということでオール電化を選択したのです。
オール電化にすると、災害時に停電すると何も使えなくなるリスクがあると言われますが、実はガスでも給湯器は停電すると使えないので、違いはコンロだけ、コンロについては非常用にカセットコンロを常備しておけば解決します。
さらに、エコキュートに残ったお湯はしばらくはお湯として、その後も飲料水として使えるので、断水にも強いのです。
それ以外のオール電化のデメリットとしては、温水シャワーの水圧が弱い、IH調理器では中華鍋を振り回すような調理ができない(そもそも調理器具を全部IH対応型に買い直す必要あり)、エコキュートのお湯には限りがあるので、お風呂でシャワー垂れ流しみたいな使い方はできない、といったことがあげられますが、どれも慣れれば大きな問題ではなくなります。
それよりも、夏場でもキッチンが暑くならないし、水蒸気も発生しないのでキッチンが大幅に衛生的で快適になりますよ。
2018年12月03日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(196)
子どもの療育に配慮した家づくりのまとめとして、間取りなどに関連した配慮ポイントを整理していますが、「間取り」ということでもう1つ配慮したポイントとして、
5.大きな玄関スペースと框上の荷物スペース
というのがあります。
これらの配慮ポイントは、あまり一般化できないかもしれませんが、うちの子どもにとっては割と重要なポイントでした。
長女は、何か用があって外出するとき(登校時や家族での外出など)、リビングから玄関へ、そして靴をはいて一気に外へ、という単純な動線で移動してしまうので、「外出の準備のためにいったん別の部屋に行って、それから外出する」という形をなかなかとることができません。
なので、外出するにあたっては、かばん類や上に羽織るもの(ジャンパーなど)は玄関に用意しておき、玄関で一気に「外出準備」を完結させて出かける、という動線を作れると非常にスムーズになります。
そのためには、玄関は広めなほうが使いやすいですし、かばんやジャンパーなどは土間ではなく框の上に置きたいですから、「広めの玄関、かつ余裕のある框」を設定したいわけです。
とはいえ、もともと大して広くない家で玄関ばかり広く取るのはスペースの無駄にもなりますから、「玄関を広くとりつつ、玄関に余計な床面積を使わない」というある種矛盾した要件を成立させなければならないことになります。
ただ、これにはヒントがありました。たまたま、それまで住んでいた家で、1階から2階にのぼる階段下のスペースが一部玄関に抜けていて、玄関が「本来の間取りスペース+階段下スペース」という形で「床面積を消費せずに広く」作られていたのです。
これは素晴らしいアイデアだったので、新しい家でも全面的に採用しました。階段下のスペースをすべて玄関側に回すことで、玄関の広さを本来の広さの2倍近くまで広げることができたのです。
加えて、間取りを工夫して玄関から家に上がる動線の脇に框を少し広げて、その部分に外出の際のかばんや上着などを置けるようにしました。
実際、これらのスペースは想定通り毎日のように活用されています。
5.大きな玄関スペースと框上の荷物スペース
というのがあります。
これらの配慮ポイントは、あまり一般化できないかもしれませんが、うちの子どもにとっては割と重要なポイントでした。
長女は、何か用があって外出するとき(登校時や家族での外出など)、リビングから玄関へ、そして靴をはいて一気に外へ、という単純な動線で移動してしまうので、「外出の準備のためにいったん別の部屋に行って、それから外出する」という形をなかなかとることができません。
なので、外出するにあたっては、かばん類や上に羽織るもの(ジャンパーなど)は玄関に用意しておき、玄関で一気に「外出準備」を完結させて出かける、という動線を作れると非常にスムーズになります。
そのためには、玄関は広めなほうが使いやすいですし、かばんやジャンパーなどは土間ではなく框の上に置きたいですから、「広めの玄関、かつ余裕のある框」を設定したいわけです。
とはいえ、もともと大して広くない家で玄関ばかり広く取るのはスペースの無駄にもなりますから、「玄関を広くとりつつ、玄関に余計な床面積を使わない」というある種矛盾した要件を成立させなければならないことになります。
ただ、これにはヒントがありました。たまたま、それまで住んでいた家で、1階から2階にのぼる階段下のスペースが一部玄関に抜けていて、玄関が「本来の間取りスペース+階段下スペース」という形で「床面積を消費せずに広く」作られていたのです。
これは素晴らしいアイデアだったので、新しい家でも全面的に採用しました。階段下のスペースをすべて玄関側に回すことで、玄関の広さを本来の広さの2倍近くまで広げることができたのです。
加えて、間取りを工夫して玄関から家に上がる動線の脇に框を少し広げて、その部分に外出の際のかばんや上着などを置けるようにしました。
実際、これらのスペースは想定通り毎日のように活用されています。
2018年11月26日
自閉症の子どもと暮らす家づくり(195)
今回の家づくり記事、最後のまとめとして、療育的に配慮した点を改めて整理しています。
間取りに関していうと、もう一点考慮したポイントとして、
4.寝室と子どもの個室の緩やかな仕切り
というのがあります。
先にトイレについてまとめた際に、標準仕様の開き戸から有料オプション(しかも結構高い)の引き戸に変更するドアは「厳選して、『本当に意味のある場所』だけにする」という考えで決めた、という話をしましたが、そういう意味で「意味のある引き戸」にしたもうひとつの場所が、親の寝室と子どもの個室の間仕切り部分です。
親が寝る寝室と子ども部屋を連続した部屋として大きな引き戸で仕切り、ふすまで仕切られた昔の日本家屋のように、引き戸を閉めれば個室に、開けば連続した大きな部屋になるようにしたわけです。
下の子が小さいうちは、親と下の子が同じ部屋で寝て、上の子は隣の個室で寝てもらいますが、介助のためには常に様子を見ている必要もありますから、間仕切りは少し開けて異常がないかが見て取れるようにしておきます。
そして下の子が大きくなって個室が必要になったら、今度は上の子に親の側の寝室に移動してもらい、下の子に個室を使ってもらうことを想定しています。
その際には、下の子はいつでも個室の引き戸が開くようでは困るでしょうし、上の子にも一定のプライバシーを確保できるように(あと、親と寝る時間が違うので不用意に起こしたりしないように)、鍵をつけるなり、何らかのリフォームを行うつもりでいます。
ちなみに、先の記事に出てきた「1階のキッチンを半クローズドにするために張り出している壁」と、「2階の寝室と個室の間の引き戸を全開にした際に扉を収納する場所に張り出している壁」は上下でつながっていて、家全体の地震の振動を支える耐力壁になっています。
この耐力壁は、最初に間取りを設計したときにビルダーの設計士に壁量計算をしてもらって、耐震力は全体的に良好なもののこちら側の壁側だけが若干壁量が少ない(=地震の際に弱点になりうる)ということがわかったので、私の方で設計変更して設定したものです。
この壁を1階2階で連続した耐力壁として追加したことで、もともと耐震等級3(最上位)を十分クリアしていた壁量とバランスがさらに大幅に改善し、セカンドオピニオンを受けていた外部の建築士からも「絶妙で非常にいい構造だ」とお墨付きをもらうことができました。
間取りに関していうと、もう一点考慮したポイントとして、
4.寝室と子どもの個室の緩やかな仕切り
というのがあります。
先にトイレについてまとめた際に、標準仕様の開き戸から有料オプション(しかも結構高い)の引き戸に変更するドアは「厳選して、『本当に意味のある場所』だけにする」という考えで決めた、という話をしましたが、そういう意味で「意味のある引き戸」にしたもうひとつの場所が、親の寝室と子どもの個室の間仕切り部分です。
親が寝る寝室と子ども部屋を連続した部屋として大きな引き戸で仕切り、ふすまで仕切られた昔の日本家屋のように、引き戸を閉めれば個室に、開けば連続した大きな部屋になるようにしたわけです。
下の子が小さいうちは、親と下の子が同じ部屋で寝て、上の子は隣の個室で寝てもらいますが、介助のためには常に様子を見ている必要もありますから、間仕切りは少し開けて異常がないかが見て取れるようにしておきます。
そして下の子が大きくなって個室が必要になったら、今度は上の子に親の側の寝室に移動してもらい、下の子に個室を使ってもらうことを想定しています。
その際には、下の子はいつでも個室の引き戸が開くようでは困るでしょうし、上の子にも一定のプライバシーを確保できるように(あと、親と寝る時間が違うので不用意に起こしたりしないように)、鍵をつけるなり、何らかのリフォームを行うつもりでいます。
ちなみに、先の記事に出てきた「1階のキッチンを半クローズドにするために張り出している壁」と、「2階の寝室と個室の間の引き戸を全開にした際に扉を収納する場所に張り出している壁」は上下でつながっていて、家全体の地震の振動を支える耐力壁になっています。
この耐力壁は、最初に間取りを設計したときにビルダーの設計士に壁量計算をしてもらって、耐震力は全体的に良好なもののこちら側の壁側だけが若干壁量が少ない(=地震の際に弱点になりうる)ということがわかったので、私の方で設計変更して設定したものです。
この壁を1階2階で連続した耐力壁として追加したことで、もともと耐震等級3(最上位)を十分クリアしていた壁量とバランスがさらに大幅に改善し、セカンドオピニオンを受けていた外部の建築士からも「絶妙で非常にいい構造だ」とお墨付きをもらうことができました。
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