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2017年03月27日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(109)

さて、内装の色ということでは、次に残る大物として「壁紙」があります。
壁紙については、建売の家で最初に貼られていた壁紙が安物ですぐにだめになったこともあって2回ほど張り替えていましたし、その後購入したリゾートマンションでも壁紙交換のリフォームをやっていたこともあり、「我が家にとって壁紙に何を求めるのか」というのは割とはっきりとわかっていました。
それは、

・耐久性

です。

いま、壁紙にはさまざまな種別があり、高いお金を払ってもいいのであれば、ラメの入ったキラキラした壁紙や樹脂製のパネルのように見える壁紙、でこぼこした塗り壁のような立体的な壁紙など、強烈な個性を発揮させることも可能です。
ただ、我が家にとって重要なのは、多少こすっても破れたりせず、例えば汚れがついたときに洗剤やアルコール(あるいはただの水拭き)でこすれば汚れが落ちてすぐに壁紙がだめになってしまったりしない、子どもがぶつかったり、パニックでゴンゴンやったりして石膏ボードが割れて壁が凹んでしまったとき、一般的な修復業者が安い値段で修理できて、壁紙交換も修復箇所の周囲だけで住む(壁一面の交換が必要とならない)といった、メンテナンスの容易さです。

壁紙メーカーのカタログを見れば、ビルダーが標準価格で施行してくれる安い壁紙の中でも、1割くらいは「高耐久性壁紙」といった名前がついていて、上記のような希望に合致する強さとメンテの容易さを備えています。
ですから、そういった壁紙の中から選ぶことにしました。

壁紙を選ぶ際、カタログを見ているとどうしても「平凡すぎるものはつまらない」といった意識が働いて、ちょっと色がついていたり、模様が強めに入っていたりするものを選びたくなりますが、実際に住んで以降のことを考えると、そういった凝った壁紙は避けて、シンプルでプレーンなものを選んだほうが飽きがこないと思います。
色についても、余計な色を意識させない、プレーンな白のほうが、部屋に広さを感じさせる効果があると思います。

また、部屋ごとに壁紙を変えてみたい、といった気持ちも出てくると思いますが、たとえば何らの事情(汚れ、凹み、穴開き、エアコンの取り付け等)などで部分的な壁紙の交換が必要になったとき、部屋ごとに壁紙が違うと、それぞれの壁紙を用意しなければならなくなったりしてとても不便です。
メーカーが壁紙のラインナップを入れ替えて、同じデザインの壁紙が手に入らなくなったりということも少なくありません。
なので、部屋ごとに壁紙を変えることも必要最小限にして、かつ、ビルダーに話をつけて、余った壁紙を少し分けてもらって物置などに保管しておくようにするのがいいと思います。

そんなわけで、我が家で最終的に採用した壁紙のラインナップは、だいたいこんな感じになりました。

・トイレ以外の全部屋の壁:高耐久、ベージュ系の落ち着いた白、ファブリック系のプレーンな模様ありの壁紙
・トイレの壁:高耐久、小さな花の柄の入った白の壁紙
・天井:コンクリート的な真っ白でやや光沢性のある壁紙(天井の壁紙が破れる・汚れることはほとんどないので、高耐久ではなく、部屋の広さを感じさせてくれる色を選びました)
・梁型:木目


この中では、最後の「梁型」のところに工夫を盛り込んだのですが、それについては次回触れたいと思います。

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2017年03月20日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(108)

内装仕様の続きです。
建材のメーカー(ブランド)を決めたあと、今度はそのブランド内でのオプション設定を決めていかなければなりません。

その最たるものが「色」になりますが、実はここで若干の夫婦での対立?がありました(笑)。
妻は、建材をダークブラウン系にしたいと考えていました。そのほうが追いついた雰囲気があっていい、ということでした。
一方、私はナチュラルウッド系の明るい茶色にしたいと考えていました。
濃い色はおちたホコリなどの汚れが目立ちやすいということと、視覚的に圧迫感を与えて部屋を狭く見せてしまうということを気にしていたわけです。

そして、いろいろ話し合った結果、間をとって(?)ツートンカラーで行けないだろうか、というところに落ち着きました。
具体的には、フローリングは(ホコリの目立たなさと部屋を広く見せる視覚的効果を期待して)ナチュラルウッド系の色、ドアは雰囲気重視でダークブラウン系の色、という組み合わせにするということです。
それ以外の建材についても、「地面に対して水平な建材はナチュラルウッド系」「地面に対して垂直に立っている建材はダークブラウン系」という基本的な整理をつけて、どちらかの色に振り分けて色を指定することにしました。
ビルダーに聞いてみると、「2色までは複数の色の組み合わせでも無料でできます」ということだったので、この方向でいくことに決めました。

とはいえ、実際に色を指定していこうとすると、このツートンカラーの指定はいくつか苦しい点もありました。

ドアについては、ドア自身はダークブラウンでいいのですが、ドアを囲むドア枠について、開き戸だと床面だけ枠のない三方枠なので全部ダークブラウンでいいのですが、引き戸の場合レールのある下の枠もあります。
これをダークブラウンにしてしまうと、ナチュラルウッドの床材に対して非常に違和感があるので、(本来はできないそうですが)無理をいって下のレールだけナチュラルウッド、残り三方はダークブラウンという色の組み合わせにしました。

また、「窓枠」についてはガラスもセットになったサッシということでノダの建材ではなくLIXILのサッシ扱いで、こちらは複数の色が指定できませんでした。室内側と室外側で別の色が指定できるということで、室外側は外壁にあわせてグレーで簡単に決まったのですが、問題は室内側です。
外断熱のため窓枠の奥行きがかなりあり、全部の窓枠が出窓みたいになっていることもあり、「水平性」が強いという判断から、ダークブラウン系ではなくナチュラル系の色に決めました。

ところが、そうすると今度は、「勝手口ドアがナチュラルウッド」という問題が生じました。
勝手口ドアだけは、内装建材ではなくサッシ扱いだったので、他のドアが全部ダークブラウンなのに、勝手口だけナチュラルウッドになってしまいました。ここはビルダーから「(色の変更は)お金を追加してもらってもちょっと無理」と言われたのでそのままナチュラルウッド系のドアになりましたが、ちょっと失敗したなと思っているポイントではあります。

それ以外では、階段は手すりもふくめてナチュラルウッド、巾木は「垂直」ではあるもののダークブラウンにすると明るい床と白い壁紙の間で主張しすぎるということでナチュラルウッドにしたので、概ね「ドアとドア枠以外はだいたいナチュラルウッド」という色になりました。
一方で、キッチンのシンクや食器棚のパネルの色や、オープンスペースに設置した本棚や収納棚などはすべてダークブラウンで統一したので、「ぱっと周りを見渡したときに感じる色」としては、意外とダークブラウンが強くもなっています。
(ちなみに、この色味の組み合わせで、私も妻もどちらも満足できたので、その点は大成功でした。)

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2017年03月13日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(107)

内装については、大きく「無垢フローリング(1階)」と「窓枠四方枠と巾木あり」の2点の仕様変更を行なったうえで、それ以外の部分について、ハウスメーカーの指定する範囲で仕様を選んでいきました。

今回、内装一式を選べるメーカー・ブランドは、5つくらいありましたが、まず注目したのはフローリングの材質です。
1階こそ無垢フローリングになりますが、2階とグルニエについては標準仕様のフローリングになります。そして、標準仕様のフローリングというのは合板になりますが、その表面の木の厚みや材質が、建材ブランドによって意外に大きく違ってくるのです。
まずここで外したのが、そもそも表面に木を使っておらず、木繊維を混ぜ込んだ樹脂を使っているもの
実際に実物も見てみましたが、表面の光沢が不自然で人工的で、またネットなどでの評判も悪かったので、まずこのタイプを外しました。

そのうえで、今度はネットで建材カタログを読み込んで、引き戸の価格を調べました。
というのも、室内ドアについては、追加コストなしでつけられるのはプレーンな開き戸のみで、引き戸や折れ戸などそれ以外のドアはすべて追加コストが発生してしまうからです。(しかも、そのコストが意外にも高いのです。)

今回、引き戸は3か所に使うことにしました。
1つは、1階のトイレです。
こちらは療育に関係があり、介助の際にドアが邪魔にならず、おおきく開口部を作るために、引き戸を採用することは必須でした
もう1つは、こちらも以前子育ての方針を踏まえた間取り、というところで触れた、子ども部屋と親の寝室となる和室との間を仕切る間仕切り壁がわりの扉です。
これも扉の性格上、引き戸しかありえません。しかも1.5間分を間仕切る、かなり大きな(それだけ高価な)引き戸になります。
あともう1つは、ウォークインクローゼットの扉です(これを開き戸にすると著しく収納力が落ちるため)。

これを調べた結果、メーカー・ブランドによっては、引き戸の価格(特に2階に設定しようとしている巨大な引き戸)がびっくりするほど高かったり、あるいは希望するような構成の引き戸がそもそもなかったりして、検討対象から外れていきました。

そして最後に、フローリングに使われている合板の表面の木の厚みができるだけ厚いもの、室内ドアの外観の好みといったものを考慮して、メーカーを絞り込みました。
ちなみに最終的に選んだのは、ノダのビノイエになりました。
今回使おうと思っている引き戸の価格が比較的安かったこと、フリーリングの表面材の材質の印象が良かったこと、標準仕様のドアのつくりが他のブランドに比べて立体的で重厚感があったこと、開き戸のつなぎに蝶番ではなくピボットが選べたことなどが主な理由です。
浅草橋のノダのショールームにも複数回足を運んで、ドアやフローリングの材質感を確認したり、色味のオプションを決めたりしました。


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2017年03月06日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(106)

間取り以外の家の「仕様」の選定について、主要なところから、水回り、外観と書いてきました。
残るは、内装関連とその他マイナーな決定項目になります。

内装については、フローリング、室内ドア、窓枠、階段と手すりなどの「内装建材一式」をセットでまずどのメーカー・ブランドにするかを選び、そのうえで、そのブランド内でドアの模様や内装の色などを選んでいくという2つのステップを経ることになります。

ただ、ここでベースとなる内装を選ぶ前に、追加コストを払って仕様を変更した点が2つありました。

1つは、1階のフローリングを無垢フローリングとすること

注文住宅を建てるとき、おそらく多くの方が無垢フローリングを検討されると思います。
我が家も、これから大きくなる下の子が気持ちよく歩き回れるため、また私たち大人も気持ちよく生活できるため、見た目も足の踏み心地もいい無垢フローリングの採用をずっと検討していました。
ただ、だいたいどのハウスメーカーも、見積もりをとると最低でも50万円くらいはかかってしまう(1階だけで)ので、ちょっと予算的に厳しいかな、と思っていました。
ところが、今回契約したハウスメーカーにはオプションメニューで「無垢フローリングへの変更」というのがあり、材質にもよりますが、1階全部を無垢フローリングにしても10万円台と格安だったのです。
そこで、1階全部(キッチン含む)を栗の無垢フローリングに仕様変更しました。
実際に住んでみると、木目のはっきりした無垢フローリングは視覚的にもとても映えますし、足ざわりもまったく違い、裸足で歩くのがとても快適です。傷はつきやすいですが、ついても目立たないので、傷がつくこと自体を気にしないのであれば特に気にはなりません。

あと、もう1つの仕様変更は、いわゆる「内装の基本仕様」を保守的なほうにシフトすることです。

今回のハウスメーカーも、最近のトレンドに漏れず、窓枠は三方クロス巻き(下だけ木枠で、上と左右は枠を設けずにクロスを張るだけ)、巾木(内壁の下部分、床との境目に回す板)なし、廻縁(壁の上部分、天井との境目に回す木)なし、という、いわゆる「なしなし仕様」でした。
これもまたモダン志向の標準仕様なわけですが、やはり建物の耐久性を悪化させ、壁紙も汚れやすくなるということで、

・窓枠は四方枠(上下左右すべてに木枠を入れる)
・巾木あり
・廻縁はなし


という仕様に変更しました。
廻縁だけは、壁紙張りの精度さえ高ければ、あまり耐久性には影響しなさそう(あと、天井が多少なりとも高く見える)ということで、「なし」のままにしました。
この仕様変更も、それなりの追加コストになりましたが、これは譲れないところです。
とはいえ、この仕様変更は契約前の見積もり条件に入れていましたので想定内で、契約後にコスト増になったわけではないです。

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2017年02月27日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(105)

さて、屋根に関連して一つ、これは間取りについて書いていたときに触れても良かったのですが、もう1つ考えていたのが、

軒と庇

についてです。

軒というのは、簡単にいうと屋根が建物から出っ張っている部分のことです。これをさらに分けて、屋根の傾斜に対して同じ方向(雨水が落ちていく方向)の出っ張りを「軒先」、直角の方向(雨水が落ちない方向)の出っ張りを「ケラバ」ということもあるようです。

この軒ですが、最近の家づくり、特に都心部などでは、建築面積の狭さやコストダウン、そしてデザイン的な見た目の美しさなどから、軒をまったく作らなかったり、非常に短い軒にしたりすることが多くなっています。
実際、今回、最初にビルダーが作ってきた図面では、ベランダの上の「軒先」が25cm程度、「ケラバ」にいたっては10cmほどしかありませんでした。

でも私は、木造の家には軒は絶対に必要だと思っています。
軒があることで建物の外壁に直接雨が当たることが避けられ、また真夏の強烈な日差しが外壁を劣化させることも防げ、木造建物の耐久性を大幅に向上させることができると考えているからです。
それだけでなく、窓からの真夏の日差しや雨が入り込むことを防ぐ効果も期待できます。

ですから、その図面を見て、私は即座に「軒先とケラバをもっと伸ばしてほしい」とお願いしました。
ただ、どちらについても、あまり伸ばすと土地の斜線制限などに引っかかるため、間取りや配置を変えずに可能な範囲で伸ばすように依頼しました。
その結果、軒先もケラバも45cm(1/4間)とすることになりました。

そのうえで、さらに窓からの雨の侵入やサッシ周りの耐久性向上のために、原則、家のすべての窓の上にアルミ製の「庇(小さな屋根)」をつけることにしました。(2階やグルニエで、軒やケラバが庇の機能を果たせる窓についてはつけませんでした)
こちらは追加のオプションで庇1つあたり2〜3万円でつけることができたので、たくさんつけた割にはそれほどのコストアップにはなりませんでした。
また、玄関のドアの上のアルミ庇もオプションだったので、これもつけました(これだけはサイズが巨大だったので10万円以上しました)。

これらの軒と庇、そして横滑りだし窓の配置などのおかげで、新しい家は、どの窓を開けても雨の入り込みが少なく、小雨程度なら気にせずに窓を開けて換気できるようになりました
外観的には、最近のモダン住宅っぽい凹凸の少ない無機質な箱的なところからはやや外れ、屋根の軒が伸び庇があちこちについたことで「屋根っぽいものの出っ張り」が強調された家になりましたが、それはそれでありかな、と思っています。
そして、そういうこともあるので、今回の家のデザインのベースはいわゆるベーシックなシンプルモダンに置きつつも、建物だけでなく外構も含めて、あまり無機質さを強調せずにディテールでいろいろな表情をつけることを意識するようにしました。

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2017年02月20日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(104)

さて、外壁に続いて、外観の仕様上重要な選択となるのが「屋根」です。

そもそも、屋根については、大きく分けると次の3つの選択肢があります。

・瓦(陶器)
・スレート(セメント板)
・金属板


今回のハウスメーカーでは、この3つのいずれも、希望すれば選ぶことができましたが、標準プランで選べるのは「スレート」だけで、それ以外はゼロからの見積もりになるため大幅な(数十万以上の)コストアップになります。

実際のところ、瓦は重くて家の耐震性を弱めますし、金属板は最近は「ガルバリウム鋼板」というのが流行っていますが実際に使っている家を見ると個人的には「トタン屋根」にしか見えず安っぽい印象しかない(個人の感想です)ので、どちらも選ぶ理由がありません。

それに、実はハウスメーカーを決める前から、私には使いたい屋根材がありました。それは、

ケイミューの「コロニアル遮熱グラッサ

です。

もともと、屋根材の選択にあたって、最優先したのが遮熱性でした。
メーカー選びのときにも書いたとおり、それまでの家の最大の不満の1つが、まるで車の中のように、夏には60度を超えてしまい、プラスチックやゴムを使っているものを置くことができないグルニエでした。
新しい家を作るにあたっては、12畳を超えるような特大のグルニエを作るつもりでしたから、そのグルニエに何でも物が置けるよう(かつ、夏でも倒れずに中に入って荷物の出し入れができるよう)、あらゆる手段を講じるつもりでした。
その「手段」として、グルニエ全体に風が通るような窓の配置や、屋根にも外断熱を採用するハウスメーカーの選択などがあったわけですが、もう1つ、絶対に外せない対策として、遮熱性に優れた屋根材の採用というのがあったわけです。

そして、そんな希望に最も応えてくれそうだったのが、このケイミューの「コロニアル遮熱グラッサ」だったわけです。
まさに「遮熱性」に付加価値をつけたこの屋根材は、メーカーの説明によれば、屋根裏の気温を通常の屋根材よりも10度から最大20度近くも下げることができるということで、まさに「これしかない」という屋根材でした。
ちなみに、その遮熱性能は屋根材の色によって大きく変わり、最大の遮熱性能を発揮するのは「ホワイト」でした。
ですので、我が家の屋根の色は白になりました。
白い屋根というのはちょっとデザイン的に大丈夫かと心配でしたが、実物を見てみると白というよりはシルバーっぽいグレーでしたし、家全体がモノトーンなので不自然さがないし、下から見ると屋根はほとんど見えないくらいだったので、全然問題ありませんでした。

この屋根材、標準プランで選べるものよりはやはりワンランク上のグレードでしたが、これについては契約前の見積もりの時点から組み込んでいた話だったので、契約後にコストがアップするということはありませんでした。

そして、建った後に実際に確認してみると、真夏で外が40度近くの猛暑になっても、グルニエは外より気温の低い30度台にとどまり、エアコンをかけない2階とまったく同じ気温までしか上がりませんでした
屋根裏としての熱のこもり、上昇がまったくなかったわけです。もちろん、エアコンなどをかけない状態での室温です。
これは、期待以上の結果でした。

コロニアル遮熱グラッサ(ホワイト)と屋根外断熱工法の組み合わせは、おすすめですよ。

posted by そらパパ at 20:09 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2017年02月13日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(103)

外壁について、サイディングを採用しつつ、サイディングでは避けられない「シーリング剤によってデザインが断絶して『板を並べて張ってます感』が出てしまう」ことを避けるためにやったこと、それは、

シーリングがデザインを断絶させないようなデザインのサイディングを選ぶこと。

でした。

シーリングというのは、サイディングの切れ目を縦横に格子状に横切っていき、かつその部分は立体的にはサイディングの「凹んだ部分」の高さになります。
だとすれば、サイディング自体も「縦横に規則的に凹みが走っていて、ちょうどシーリングが来る場所はパターン的に『凹みライン』となるようなデザインであれば、シーリングがサイディングのデザインを分断しないことになるので、目立たなくなるはずなわけです。

実際、たくさん見たサイディングの家の中で、いくつかの家の外壁はそのようなデザインのサイディングを採用していて、サイディングの境目のシーリングが非常に目立たない、遠目にはどこで切れているかまったくわからないものがありました。
そういった家を参考にして、使えそうなデザインパターンのサイディングを絞り込み、一部はメーカーのショールームに行って、一部はビルダーのモデルハウスの中の仕様ルーム(仕様の打ち合わせのために使う部屋で、部屋に入る範囲で建材のサンプルやカタログなどが置いてある)で実物を見て、採用するサイディングを決めていきました。

ちなみに、このような条件に合致するサイディングのデザインパターンは、大きく分けると2種類です。

1つは、正方形のタイルのようなパターンが規則的に並ぶもの
もう1つは、細長い石を規則的にはめ込んだようなパターン
いずれも、タイルや石がはめ込まれていない隙間部分が格子状になり、それとサイディングの切れ目のシーリング部分がシームレスにつながるようなパターンになっています。

ただ、実際に実物を見てみると、「細長い石」のパターンは、サイディング内の「石のない部分」の隙間が狭く、シーリングによって生まれる格子パターンとは完全に溶け込まないことが分かったのでやめました。
一方、タイルパターンについては「隙間」が広くてシーリングの格子パターンと完全一致させることが可能とわかり、こちらを選ぶことにしました

残った問題は、「色」です。
今回の家は、外観をグレーを基調にしたモノトーンでまとめることにしていたのですが、タイルパターンのサイディングはハウスメーカーの標準プランの範囲では選べるバリエーションが少なく、オプションで若干の追加コストを払ってワンランク上のサイディングを選ばないと、イメージに近いモノトーンの外壁にならないことが分かりました。
少し検討した結果、やはり外壁は外観の超重要な要素なので安易な妥協はしたくないし、また上のグレードのサイディングだと耐久性などが上がるメリットもあるので、追加コストを払ってオプションの上位グレードのサイディングを選ぶことにしました

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2017年02月06日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(102)

ホームビルダーの設定する「標準プラン」で、ユーザーが選べる「オプション」が設定されているものとしては、これまでに触れた、キッチン・浴室・洗面台・トイレという「4大水回り」がその筆頭に挙げられますが、それに続く大きなものとして、外壁・内装があげられるでしょう。

外壁については、ローコストビルダーで選択できるのはほぼほぼサイディングに限定されると思います。
ごくまれに吹き付けタイル等のモルタル外壁を選ぶことができますが、メンテナンスの容易さとデザインの自由度としては圧倒的にサイディングのほうが進化しているように思います。耐火性能もサイディングのほうが上だと言えると思います。
サイディングについては、シールのゴムの劣化が言われますが、それをいうならモルタル塗装は当たり前に亀裂があちこちに発生しますから、「全体的にメンテ」が必要なモルタルよりは、「シールに気をつけて定期的にメンテすればあとはメンテフリー」なサイディングのほうが分かりやすいと思います。
それ以外には、タイル貼りというのもありますが、まず値段がものすごく高いし、外壁が重くなって耐震性に悪い影響があるし、メリットを感じませんでした。(それなら、「タイル風のサイディング」のほうがいいんじゃないかと思います。)

ところで、サイディングについては、超ローコストビルダーの場合、サイディングの厚みが薄く(14mmなど)、かつサイディング自体を直接柱に釘打ちする手法を採用しているところがありますが、耐久性、防水性、メンテ性も劣ることになるのでそういうビルダーは避けたほうがいいです。
そこそこ以上のローコストビルダーなら、ちゃんとした(16mm以上の)厚みのサイディングを専用の金具を使って取り付ける手法を採用していますので、そういうビルダーなら大丈夫です。

そんなわけで、我が家の場合、16mmの金具工法のサイディングのなかから選ぶことになったのですが、6つくらいのメーカー・ブランドのなかで、さらに様々なデザインから選べたので、選択肢は相当広かったです。
そんななかで、デザイン選択にあたってこだわったのが、

シーリング目地の目立たないデザインにする。

ということでした。
あちこちにあるサイディングを採用した戸建てを見ていていつも思っていたのが、「どんなに洗練されたデザインのサイディングでも、シーリングのラインが見えてしまうと、『長方形の板が並べて張ってあるな』ということが分かってしまって安っぽく見えてしまう」ということです。

もちろん、シーリングにもいろいろな色があって、サイディングの色に近い色のシーリング剤を使うことで色味的には目立たない工夫がされているのですが、そもそもサイディングの切れ目でデザインが断絶して、デザインの流れと無関係な長方形のラインが走ってしまうわけで、これだけはどうしても避けられません。
でも個人的には、それをどうしても避けたかったわけです。

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2017年01月30日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(101)

続いてトイレです。
こちらの選択には、「療育的視点」が含まれています。

新しい我が家は、いまの戸建てだと標準的だと思いますが、1階と2階、それぞれに1つずつトイレを設定しています。
今回のビルダーでも、トイレは2つまでは標準仕様の範囲内だったので、それをそのまま使うことになりました。

で、選択できるオプションとして、やはり洗面台同様、LIXILとTOTOがありました。
標準の選択肢として用意されていたのは、LIXILについては、ローコストビルダーは全業者使ってるんじゃないかというくらい目にすることの多い「ベーシア」という便器、TOTOは、逆にショールームに行っても普通には置いていない(裏口みたいなところを通されて、別室においてあるのを見せてもらいました)くらいマイナーな、ウォシュレットのふちなし便器でした。

この2つ、カタログで見た限りでは、LIXILはサイフォン式でTOTOは洗い落とし式ということで、水の流れ方でいうとLIXILのほうがワンランク上だったりするので、全体的にベーシアのほうがよさそうな印象だったのですが、ショールームで実物をみて、

「我が家では絶対にベーシアは選ばないほうがいい」

とはっきり感じました。

なぜなら、

ベーシアは便器の手前部分が異様に浅かった

からです。
そのために、便器に座って前から手を入れると、容易に便器の「浅瀬部分」に手の甲が触れてしまうのです。
これは、本人が拭く場合も少し不器用にやってしまうと簡単にそうなってしまいますし、また第三者が介助する場合にはさらにその可能性が高くなってしまいます。

そんなわけで、療育的視点からは非常に使いにくい便器であることが判明したために、ベーシアは回避してウォシュレットを選択しました。

最近の水洗便器は、使用する水の量を減らすために水流のパターンが工夫されていて、どこのメーカーを選んだとしても、便器の形がけっこうトリッキーに変形されているので、必ずショールームで実物をみてみることをおすすめします。
便器一体型ではない、後のせ型の洗浄便座を選んだ場合、便座は買い替えますが便器のほうはだいたい家を取り壊すまで使うことになりますから、選択は慎重にやりましょう。

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2017年01月23日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(100)

とうとうこの連載、第100回になりました。
こんなに続くとは思っていなかったのですが、とりあえずまだしばらく続きそうです。

さて、水回りの主要設備であと残るのは、洗面台とトイレです。

この2つについては、どちらもビルダーが設定する選択肢は、LIXILとTOTOの二択でした。そしてどちらも最もベーシックグレードの、ぶっちゃけ最低ランクのものが設定されていました。
まあこれはよくあることで、私もたくさんのビルダーからカタログを取り寄せて、そこには選択可能な設備オプションも書いてあることが多かったですが、ローコスト系のビルダーでは洗面台とトイレにハイグレードなものを設定しているケースはほとんどありませんでしたから。

で、洗面台については元の家ではリフォームで交換していて、そのときに使っていたクリナップの「ファンシオ」がとても気に入っていて、多少コストがかかっても標準の洗面台をキャンセルして「ファンシオ」をつけようと思い、ショールームで見積もりまで取ってきました。
ところが、ビルダーから出てきた見積もりは、ファンシオの定価に若干の値引き、さらに工賃が乗り、そこからわずか5000円程度の「標準オプションからの差額」を引いただけのものでした。
ファンシオ本体も、ホームセンターとかリフォーム業者で買ったほうがもっと安くなるし、これだと「とりあえず標準のものをつけておいて、あとでリフォーム業者で交換したほうが安い」ということになったので、とりあえずは標準のなかで選ぶことにしました。
もともと「ファンシオ」が気に入っていた理由は、赤ちゃんなら洗えるくらいの巨大なボウルと割れにくい樹脂製というところだったので、その仕様に多少でも近い、TOTOの洗面台を選ぶことにしました。

横幅については、ビルダー標準が75cmでした。
洗面室が2畳と必要最低限なので、小さすぎず、また場所を専有しすぎないこのサイズはちょうどいいということでサイズ変更(これはビルダーオプションの範囲内なのでそれほど高くなくできます)はしませんでした。
ちなみに超低価格ビルダーの場合、洗面台の標準がさらにワンサイズ小さい60cmの場合があります。これだと、ワンルームマンションっぽい大きさで、家族で使うにはいかにも小さい感じになります。
また、75cmでは小さいというニーズも多々あるようで、逆にワンサイズ大きい90cmサイズが選べるケースも数多くあります。
我が家も、とりあえずは標準75cmを選びましたが、将来的には90cmにしたくなるかもしれない、ということで、洗面台の横のスペースは空けておいていつでも90cmのものと入れ替えられるように設計しました。洗濯機置き場には固定式の洗濯機パンを設置しましたが、この洗濯機パンが洗面台を入れ替えるときに邪魔にならない位置・大きさになるようにした、ということですね。
そのうえで、75cmの洗面台のあいだはその隙間を収納スペースにするために、細長い洗面室収納を施主支給で入れました。

ちなみに実際に設置してみた結果、ボウルの大きさも十分だし、使い勝手もいいので、壊れるまでは洗面台を入れ替えることはなさそうです。

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2017年01月16日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(99)

さて、主要設備についてのショールーム巡り+仕様変更の旅ですが、キッチンに続いてシステムバスです。

システムバスについては3つのメーカーが選べたのですが、すでに間取りのエントリで触れたとおり、ビルダーのオプションを利用して「1.25坪の広いバスルーム」への変更を決めていました。
そしてこのバスルームの広さを変更するオプションの価格がこの3メーカーでまったく違っていて、ショールームを回る前から、事実上、選べるメーカーは1つに決まってしまっていました(それでも、いちおうすべてのメーカーのショールームは見ましたが)。

それが、LIXILの「キレイユ」でした。
他の2メーカーの「1坪→1.25坪」の変更オプション料金が50万円程度だったのに対して、LIXILだけが20万円台と(相対的に)リーズナブルだったのです。

システムバスについては、カタログ以上の仕様変更としては、

・タオルハンガーを増やす(仕様にはありませんでしたが、裏オプション的に認めてもらえました。そのため、いまの我が家のバスルームにはタオルハンガーが3本ついています)
・ドアの位置を20cm内側にずらす(これにより着替えスペースにバスタオルや収納等を置く場所が確保できました)
・ドアを開き戸から折れ戸に変更(折れ戸は華奢な感じで好まない施主も多いらしいですが、開き戸では中にいる人にぶつかってしまうので私的にはありえないと思っています)


くらいだったのですが、それよりなにより、非常に重要な「確認事項」が2つありました。
それは間取りの工夫のエントリで書いたとおり、

・バスルームが1.25坪よりも数センチ短くても入ることの確認
・バスルームの天井裏を階段の一部が通っても干渉しないことの確認


の2点です。
メーカーとビルダーで確認してもらった結果、この2点についても「キレイユ」で問題ないことが確認できたので、システムバスは「キレイユ」に決まりました。

その他、カタログレベルで決めた仕様としては、壁や床の色、バスタブの色と形状(親子が介助も含めて一緒に楽に入れるよう、バスタブ形状は一番広い「ストレートライン」を選択しています)、ミラーの形状、収納(小物棚)のグレードなどがあります。

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2017年01月09日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(98)

さて、キッチンの仕様決めについて、かなり大きな設計変更を前提にしてショールームを巡り、メーカーを絞り込んでいったわけですが、まず、「シンク位置が移動できる」という条件で、かなりのメーカーが脱落しました
そのうえで、「食洗機置き場下の収納を、引き出しではなくただの箱にできる」というところでも、さらに脱落メーカーが出て、選べるメーカーは大手の2社くらいに絞り込まれてしまいました。

このあたりで、仕様変更後のキッチンの見積もりを出してみたのですが、ここで傾向がはっきりふたつにわかれました。

1つは、仕様変更で生じるコストが、シンプルに「オリジナルの仕様のコストと変更後の仕様のコストの差額」で済むメーカー。
もう1つは、オリジナルの仕様は「特に安く設定した特別仕様」という位置づけになっていて、仕様変更のコストが、ほぼ変更後の仕様のコスト全額(オリジナルの仕様分のマイナスが、たった1万円とかそういうレベル)になってしまうもの。

今回の仕様変更のポイントはコストの積算でいうとほぼキッチン仕様のすべてに影響するので、見積もり計算方法が後者になっているメーカーの場合、追加コストが平気で50万円クラスになり、ビルダーが設定するオプションを選んでいる意味がほとんどなくなります。

幸い、希望する仕様変更ができるメーカーのなかで、たった1社だけ、「シンプルな差額方式」で仕様変更を見積もってくれるメーカーがあったので、今回は迷うことなく、そのメーカーのキッチンを選ぶことになりました。

具体的にいうと、トクラス(ヤマハ)の「Berry」というキッチンでした。
これは調理スペースだけでなく、シンクそのものも人造大理石でできているという面白いキッチンです。
先のエントリで書いた複雑な仕様変更が全部可能で、しかも追加コストはオリジナルと変更後の仕様の差額のみという明朗会計、デザイン的にも古臭くなくて、妻も気に入ってくれたのでこちらに決めました。

あとは、シンクの色、シンクの形状、天板の色やデザイン、扉の材質・色・デザイン、壁面パネルのデザインといた「見た目」の要素や、IH調理器、レンジフード、シャワー水栓といった設備の種類を選ぶといった「カタログオプション」を妻に選んでもらって、終了です。
以前も書きましたが、ショールームで細かい仕様変更・オプション追加等を行うと、ショールームではその詳細な見積もりや図面を作ってくれて、ビルダーに送ってくれます。
ビルダーは、その見積もりをもとに後日私と契約して、改めてメーカーに発注をかけるという流れになるわけです。

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2017年01月03日 [ Tue ]

2017年 新年のご挨拶

ブログにお越しの皆さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

当ブログは、ここしばらくはほとんど家づくりのことしか書いておらず、療育とはあまり関係のない話題が中心になっていますが(たまに療育と関連のある家づくりのポイントについて触れている程度ですが)、まだしばらく更新を続けていきたいと思っていますので、よろしければ今後ともよろしくお願いします。

さて、今年も、妻の実家に帰省して年越し、新年を迎えたわけですが(私の実家は離れているので、混んでいる正月を避けて春休みなどに帰っています)、そこで、家づくりに関連して改めて痛感したことがありました。

妻の実家は典型的な昔からある家の作りをしていますので、玄関を入ると廊下がずっと続いていて、その廊下から、リビングに入るドア、トイレに入るドア、浴室(洗面室)に入るドア、2階にのぼる階段などに接続しています。
この間取りだと、当然ながら、リビングに家族がいて、誰かがトイレに行く場合にはドアを開けて一度廊下に出て、それからトイレに入ることになります。
いまは冬ですから廊下は寒い(玄関を通じて廊下は外とつながっていますから、従来型の木造住宅だと、廊下を暖めるのは現実的ではありません)ですから、リビングから廊下に出たらドアはすぐに閉めて、リビングの暖かい空気を廊下に逃がさないようにしなければならないわけですが・・・

これが、我が家の場合は難しいのです。
以前は、上の娘が妻や私の後追いを(慣れない実家での外泊などでは特に)して、誰かがトイレにたつたびに一緒に廊下に出て、ドアを閉め忘れるので、その都度「ドア、パタンして」と声をかけなければならなくなり、本人にとっても家族にとってもストレスでした。
そういうこだわりは最近になってそれなりに改善されてきて、今回は上の娘のほうはそれほどでもなかったのですが、まだ2歳の下の娘がよく知らない実家で「場所見知り」をして、激しく母親(妻)の後追いをするようになりました。

結果、妻がトイレにたつたびに(妻自身の用だけでなく、上の娘のトイレの介助をするときも含めて)下の娘が廊下につながるリビングのドアを全開にして、廊下とリビングの境目に仁王立ちをして、トイレの様子を見守らずにはいられなくなってしまったのです。少しでもドアを閉めたり、廊下の前から移動させようとすると大泣きしてしまいました。
というわけで、一定時間ごとにリビングのドアは全開となり、リビングの暖気はその都度全部廊下に抜けてしまって部屋が寒くなる、というのを繰り返す羽目になってしまいました。(^^;)

この問題について、子どもに「ドアを開けないように教え込む」というのも1つの方向性ですが、いなくなった親を探すというのは、親への愛着を示す行動であったり親から離れる不安を解消する行動であったりもするので、本質的には禁止すべきものでもないという悩ましさもあります。
ですから、可能であれば、こういった問題は子どもの行動だけでなく、環境にも働きかけることで解決したいところです。

そしてこの問題は、いまの家に引っ越す前の自宅でも発生していました。(その問題を、妻の実家で改めて思い出したわけです。)

そんなわけで、以前の記事でも触れましたが、新しい家を建てる際、「療育的観点からの間取り」としてもっとも具体的にこだわったことの1つが、トイレや洗面、入浴といった日常の家族の動線の範囲で、玄関につながるドアを開けずに済むという「リビング集中型動線」でした。
玄関からドアを開けて入るのはリビングだけで、トイレも洗面室も浴室も、リビングから直接ドアを開けてアクセスする間取りを採用しました。
そして2階にのぼる階段も、リビングに直接接続しています。これは、「リビング内階段」として、いまでは非常にポピュラーな間取りですね。

この間取りにしたことで、子どものどちらかが後追いをする年代になっても、その都度「寒い(暑い)ドアが開けっぱなしになる」ことはありませんし、また子どもがトイレや浴室に行く際にドアを閉め忘れるのを注意する必要も大幅に減らすことができました。

ちなみに、このようにリビングに全動線を集中させてドアの数を削減した場合、問題になることが1つあって、リビングが常にいろんな場所につながる(特に階段を通じて2階にまでつながる)ことで、リビングがある種の「開放空間」になるため、そのままでは冷暖房の効率が悪くなる、ということです。
この問題については、いわゆる高気密・高断熱の住宅構造とすることで、エアコンの熱や冷気が家の外に抜けるのを避けて冷暖房効率を高めることで解決することになります。

さて、そんなわけで、次週からはまた、療育のこともいろいろ考えながら、家族みんなで建てた我が家の家づくりについて書いていきたいと思います。

posted by そらパパ at 17:57 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2016年12月26日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(97)

さて、仕様を決めるために欠かせないショールーム巡りを通じて、具体的にどういったことを決めていったのかについても書いていきたいと思います。

まず、キッチンです。

キッチンは、今回のビルダーが提供する選択肢の幅が最も大きかった設備のひとつで、たしか8つくらいのメーカーの中から選ぶことができました。
しかも、それなりに「こだわり」ポイントも多い設備でもあったので、万全の準備をしてショールーム巡りに臨みました。

まず、メーカーホームページに行き、カタログPDFをダウンロード。さらにカタログだけでなく、ビルダー向けの設計仕様書や図面もダウンロードし、どういった仕様変更が可能なのか、そしてそれにはいくらかかるのかを、机上でわかる範囲で目いっぱい吟味しました。
素人なりに図面を引いたりもしました。

そのうえで、自宅からアクセス可能なショールームを巡り(大半のショールームは新宿にあるのですが、一部のメーカーは全然違う郊外にあったりします)、実物を見て、スタッフに質問をし、予算の範囲内で仕様変更の希望がかないそうな場合には見積もりまで作ってもらう、ということを繰り返したわけです。

今回、キッチンについて希望した仕様変更・追加仕様(単に色を変えたり、デザインを変えたりといった「カタログを見るだけでもできる程度のオプション以上のもの)は、主に以下のようなものになります。

・シンクの位置を中央側に45cmずらす。(シンク脇に食洗機置き場を作るため)
・食洗機が標準でついている場合はキャンセルする。
・シンク位置の移動に伴い、収納のレイアウトを変更する。具体的には、シンク直下の収納は位置だけずらして元のまま、シンクをずらして生まれた食洗機置き場の下は引き出しのない開き戸のみの大きなボックス収納、逆にシンクを動かすことで狭くなった調理スペース下収納は3段引き出しの食器入れ、コンロは動かしていないので変更なし。
・シンクの水栓は浄水器内蔵型のシャワー水栓に変更。
・さらにシンクに穴を開けて食洗機専用の水栓を追加する。
・キッチンの背中側の食器棚は、壁面固定の「上の部分」だけをとりつけ、「下の部分」は取り付けない(下半分は希望する収納の組み合わせがほとんどないため、別途棚等を準備して組み上げることにしたため)


「見た目が美しい」とか、「収納がいろいろ工夫されている」とか、そういうキッチンのカタログで強調されているようなポイントはほとんど見てません(笑)。
というか、そういった部分についていえば上位メーカーのものはどれも五十歩百歩だし、だいたい先に触れたような「カタログレベルでオプション選択できる範囲」に含まれているので、メーカーと構造的な仕様を決めたあとで、その辺については妻に一任して全部決めてもらいました。
ですので、「事前の特注や、加工の工事が必要なこと」みたいなことについては私のほうで決めていったわけですが、一般に言われるような(例えばマンションのオプション選びのような)意味での「キッチンの仕様決め」の部分、色やテクスチャーといったデザインや、追加でつける便利小物といった部分については、全部妻に決めていってもらったわけです。

posted by そらパパ at 23:23 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2016年12月19日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(96)

さて、仕様について、大がかりなところから少しずつ細かいところに進んでいきますが、このあたりで始まるのが、

・ショールーム巡り

です。

実は、注文住宅で家造りをするまでは、街のあちこちにあるショールームがいったいどういう目的で存在するのか、正直なところよく分かりませんでした。
たとえば家具屋さんとかホームセンターの水回り用品販売コーナーと何が違うのかいまいち分からなかったのです。

でも実際に経験してみると、注文住宅を建てる際にさまざまな選択肢があり、その選択肢を絞り込む際に「実際に見る」「細かいオプションを決める」ための場所だということがよく分かりました。
ユーザーが勝手にショールームで実物を見るだけじゃなくて、そのうえで見積もりをとり、細かい仕様決めをして、ショールームからビルダーに「仕様を確定させた見積もり」を送り、そのうえでビルダーからメーカーに「発注」する、という流れの一部も担っているわけですね。
ですから、キッチンやお風呂のような大型の水回り設備については、「ビルダーにお任せ」してしまわない限り、必ずショールームに行って見積もりをとり、仕様を確定させなければならなかったりするわけです。

私は、選択可能なものについては「ビルダーにおまかせ」は一切やらなかったですし、さらに複数のメーカーの選択肢がある場合(例えばキッチンだと、6メーカーくらい選べました)、見る前から絞り込まずに、全部のショールームで実物を見るようにしたので、結果的に10か所以上のショールームを回ることになりました。
キッチンやお風呂、トイレ・洗面台といった主要な水回り設備だけでなく、床やドア(室内・玄関)、屋根(瓦)、外壁、またこれはビルダーへのオーダーではありませんが、外構に関する門・塀・フェンス・機能門柱(ポストや表札を兼ねている門柱のこと)についてもショールームを回りました。

ちなみに、LIXIL(INAX)とかTOTOといった大手メーカーのショールームだと、いくつもの設備がまとめて見られるのでつい全部一か所で全部決めてしまいたくなる誘惑にかられるのですが、これはやめたほうがいいと思います。
ちゃんと比べてみると、やはりメーカーごとに得意・不得意なジャンルがあって、全部同じところで選ぼうとするとベストの選択にならない可能性が高くなるからです。

posted by そらパパ at 20:34 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

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