fortop.gifはじめての方は、こちらのページをご覧ください。
←時間の構造化に役立つ電子タイマー製作キットです。
PECS等に使える絵カード用テンプレートを公開しています。
自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

2009年11月10日 [ Tue ]

TEACCH部の危機について

Twitterでのafcpさんのつぶやきで初めて知りました。

http://tomokoworkdiary.sagafan.jp/e155502.html
TEACCH部の憂鬱〜パート1

こちらの情報によると、いまノースカロライナ州のTEACCH部が存亡の危機にあるそうです。
CIDDは、8〜9月にかけて、突然、TEACCHの長年の運営スタッフの半分を解雇しました。その中には、多くの日本人がお世話になった有名なスタッフもいます(個人名は伏せます)。そして、TEACCH部に入ってきている予算も別のところに流すようになったのだそうです。また、現時点では、CIDDは、夏の5デイトレーニングも一部のセンターでは実施しないことと、なんと、35年近くも続いてきた自閉症最前線情報の集約するメイカンファレンスも中止としています。その全部の決定について、TEACCH部部長であるメジボブ教授に相談無く行われたとのことです。現在、CIDDは、TEACCH部部長職も失くそうとしています。

素晴らしい支援プログラムがつぶされそうになっているということに対して心痛むということもありますが、逆の視点からは、どんなに評価されていても、こういった福祉・支援システムというのは政治からの力に本当に弱いなあ、ということも痛感します。
TEACCHは「特定の地域に根ざした包括的な支援プログラム」であるがゆえに、その「地域」(の勢力)から政治的に圧力をかけられると脆いということなのかもしれません。(ABAや絵カード療育などに比べると、特にそう感じます。)

ともあれ、これからTEACCHがどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。


(上記の本のレビュー , ,

posted by そらパパ at 20:23 はてなブックマーク | コメント(3) | トラックバック(1) | 療育一般

2009年11月09日 [ Mon ]

あたし研究(ブックレビュー)

面白くて、ためになる当事者本です。



あたし研究 −自閉症スペクトラム〜小道モコの場合
著:小道モコ
クリエイツかもがわ

1 あくまでも私のイメージ
2 慣用句に弱いワケ
3 ちょっと待ってて
4 方向感覚
5 見えないモノはないもの!?
6 ならべる
7 あこがれの優先席
8 体の把握
9 服との格闘
10 マニュアル操作
11 学校はjungleのようでした
12 いじめって何?
13 私を救ったにゃんころりん
14 自分という器
15 特訓の成果

自閉症スペクトラムの人が自ら障害について語る「当事者本」というのは、なかなか難しいものだなあ、と最近思います。

そもそも、「当事者本」の魅力とは、何でしょうか?

「当事者以外の第三者には書けないこと」にこそ魅力の源泉があるはずだ、と考えればすぐに分かるとおり、当事者本の魅力とは、

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:34 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2009年11月06日 [ Fri ]

あきちゃんの99の魔法のポケット

少し前にニュースが出ていて気になっていた、東京大学とソフトバンクモバイルの共同プロジェクト、「障がい児のための学習支援・あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」の最初の成果物が出てきました。

http://at2ed.jp/sbm/
障がいのある子どもたちのための携帯電話を利用した学習支援マニュアルの公開について


このプロジェクトは、携帯電話を活用して、障害をもった子どもを支援し、社会参加の促進を目指そうというもので、上記リンクから、学習支援マニュアル(現在は初版)がダウンロードできるようになっています。

「マニュアル」とありますが、実際には特別支援教育等への携帯電話の活用アイデア集、提案集といった印象が強く、まだ体系だったものになっているとはいえない印象です。
また、基本的には携帯電話を自ら使えるようなある程度知的水準の高いお子さんを念頭においていることにも留意する必要がありそうです。

自閉症と関連がありそうな記述としては、下記のようなものがありました。
長いですけど引用しておきます。

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 23:46 はてなブックマーク | コメント(2) | トラックバック(0) | 療育一般

2009年11月05日 [ Thu ]

アメリカン・カジュアルゲーム

また療育とは関係ない話題ですが、ちょっと楽しい話題についてです。

最近、アメリカ製のカジュアルゲームにちょっとはまっています。

カジュアルゲームというのは、短い時間で気軽に遊べるゲームのことで、複雑で時間のかかる「ハードコアゲーム」の対極に位置するものですが、ここではあえて、「カジュアルゲームサイトだけで配布されているオリジナルゲーム」をカジュアルゲームと定義したいと思います。

ハードコアゲームでも日本の存在感の低下が著しいと言われますが、今回遊んでみて、カジュアルゲームも海外のほうが一枚も二枚も上手だということを痛感させられました。独自の進化をとげたアメリカン・カジュアルゲームは、値段も安いうえに、子供だまし的な要素がなく、大人がじっくり楽しむことができます
英語だと敷居が高いように感じられますが、日本語訳されたものがたくさんあるので問題なしです。

というわけで、今回はアメリカのカジュアルゲームを取り扱っているサイトと、そこで遊べるゲームについて書いてみたいと思います。(ちなみに、今回、記事中にアフィリエイトはありません。ご安心?ください。)

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:45 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記

2009年11月02日 [ Mon ]

そらまめ式電子タイマー・マルチランプ64の話題(5)(製作編その1)

自閉症児の時間の構造化・視覚支援のための、LED(発光ダイオード)を使ったオリジナル電子タイマー、「そらまめ式電子タイマー・マルチランプ64」についてのシリーズ記事です。(タイマー名を決めたのでタイトルを変えました)
この記事でとりあげている電子タイマーの「製作キット」を、ご希望の方にお配りしています。興味をもってくださった方は、ぜひそちらもご覧ください。


↑このシリーズ記事でとりあげている自作の電子タイマーです。(動画が古いので実際の機能はだいぶ変わっています)

電子タイマー頒布案内
↑この電子タイマーの回路図等の情報と、「製作キット」の頒布についての情報はこちらです。

今回は、この製作キットにご興味をお持ちの方に役立つよう、このキットの実際の製作のプロセスについて書いてみたいと思います。
といっても、ただ手順を追いかけるだけだと、既に公開している「製作マニュアル」と同じになってしまいますので、手順そのものは製作マニュアルに譲ることにして、マニュアルで十分に触れられなかった、プラスアルファの話題を中心に書いていきたいと思います。

まず最初に。
このシリーズ記事で掲載している写真は、基本的にどれも電子タイマーの「表側」、つまり電池とかLEDとかが乗っている側ばかりが写っていますが、「製作」ということでいえば、実は「裏側」のほうがずっと重要です。
それは、裏側の写真を見れば一発で分かります。

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:49 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | オリジナル教材

2009年10月29日 [ Thu ]

自閉っ子的心身安定生活!(立ち読みレビュー)

明らかに間違った方向に進んでる気が。



自閉っ子的心身安定生活!
著:藤家 寛子、浅見 淳子
花風社

まえがき
自閉っ子は進むよ
うつとの長い戦いを乗り越える
「自立」の難しさを乗り越えられた理由
セルフ・エスティームを保つためには
家族に思いやりがもてるようになった理由
心身を安定させるため、自分に言い聞かせていること
ほしい支援、いらない支援
あとがき

花風社が5年ほど前に出した「自閉っ子、こういう風にできてます!」は、新しい発見に満ちた興味深い本でした。


自閉っ子、こういう風にできてます!(レビュー記事

弁が立ち、自らの内的世界を詳細に描写できる2人のアスペルガー症候群の人に、花風社の浅見氏が「定型者」として少し離れたところからツッコミを入れる、という形式がうまくはまっていて、「当事者もの」の自閉症本として、今までにない魅力を放っていました。

ところで、「当事者もの」は、一般論として読まれるべきものではありません。

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:35 はてなブックマーク | コメント(15) | トラックバック(0) | 療育一般

2009年10月26日 [ Mon ]

そらまめ式絵カード療育法 (14)

今回で、「要求のコミュニケーション」は最終回です。

4.要求のコミュニケーションを教える(続き)

(5)ステップ3がうまくいかない場合


ステップ3において初めて、子どもは絵カードに「何が描かれているか?」を初めて意識する必要が出てきます。
それまでは絵カードはどれも全部真っ白でも、実はよかったわけですね。(絵カードに対応するアイテムは、場所に依存していたため)
ですから、このステップ3に入って、お子さんの学習が急に進まなくなる可能性も十分ありえます。相当長い期間ステップ3のトレーニングを続けても、絵カードをランダムにしか選べないといった場合は、絵カードに印刷された画像が区別できていない、ということになります。
ステップ3の本質は、この「絵カードの区別」にあるので、この区別ができない場合は、ステップ3は「習得できていない」ことになるのです。

そんな状態になってしまったときには、少し工夫することにしましょう。

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 20:30 はてなブックマーク | コメント(3) | トラックバック(0) | 実践プログラム

2009年10月22日 [ Thu ]

意図しない記事の投稿の件

本日、22:00ごろから2時間ほど、26日に掲載予定の記事が誤って公開状態になっていました。(こちらの記事にあるように、娘がインフルエンザにかかっていて、26日に私が投稿できない場合を想定して、自動投稿を指定していたのがうまくいかなかったようです。)

当該記事はいったん取り下げて、本来の26日に改めてアップする予定です。

ご迷惑をおかけします。

posted by そらパパ at 23:51 はてなブックマーク | コメント(5) | トラックバック(0) | 雑記

2009年10月19日 [ Mon ]

変革を定着させる行動原理のマネジメント(ブックレビュー)

ABAの優れた応用例です。



変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか
著:中島 克也
ダイヤモンド社

第1章 なぜ、変革は続かないのか?
 多くの職場が直面する7つの悩み
 2つの根本原因とその処方箋
第2章 人の行動原理をマネジメントする
 人は「きっかけ」ではなく、「結果」で動く
 行動を促進させる・ストップさせる法則
 「望ましい行動」の回数を増やす法則(承認による行動強化)
 無理強いは絶対に長続きしない(脅迫による行動強化)
 ある行動を減らす法則(処罰による行動弱化)
 無視・無関心が行動を減少させる(無視による行動弱化)
 4つの行動結果を使い分けて部下を変える
 4つの行動結果を活用した会議の活性化
 行動の背景をつかむPIC/NIC分析
第3章 変革行動を継続させる5つのステップ
 「望ましい行動」を引き出し、定着させる
 ステップ1・成果と行動の特定化
 ステップ2・測定
 ステップ3・フィードバック
 ステップ4・承認
 ステップ5・飽き防止
第4章 人と組織の「慣性」をマネジメントする
 「慣性」が変化を押しつぶす
 「人の慣性」をマネジメントする
 「職場の慣性」をマネジメントする
 「会社の慣性」をマネジメントする)
第5章 自走する組織・チームのつくり方

ABAをビジネス場面で応用しましょう、という、これまでにも何冊か出ているタイプの本ですが、なかなか完成度の高い本です

コンパクトな中に理論から実践までが網羅されていて、ABAをビジネスに応用する本としての実用性は、もしかすると当ブログで過去に殿堂入りさせている「行動分析学マネジメント」より上かもしれません。

よくよく見てみると、表紙が「ABC分析」になっています(笑)。



ただ、「当ブログで」紹介する本としては、ちょっと厳しめに評価しておいたほうがいいかな、と感じるところがあって、それは、

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 22:44 はてなブックマーク | コメント(2) | トラックバック(0) | 理論・知見

2009年10月15日 [ Thu ]

ABAでダイエット(ダイエット日記)

今回は自閉症療育とはまったく関係ありませんが、ABA(応用行動分析)とは深い関係がある話題です。

最近、「記録をつけることによってダイエットをする」というダイエット法が流行しているようです。
具体的な名前を出すと知的所有権的にトラブルになるケースもあるようですので、ここでは一般名称として「ダイエット日記」と呼びますが、これは端的にいえば、「ABAによるダイエット」だと言うことができます

強化子ないし罰になるのは、定期的に測定し記録される体重です。
体重が減ればそれが強化子となり、増えれば罰となります。

そして、そのとき同時に、過去の「体重が減った原因と思われる行動(運動や食生活など)」「体重が増えた原因と思われる行動(間食など)」を確認することによって、「(過去の生活を参考にして)今日からはこういう風に行動しよう」という意識をもつことができます。
これは、ABA的にいうところの「ルール支配行動」によるセルフマネジメント、ということになるでしょう。

ダイエット日記をつけることによって、望ましいルール支配行動を自ら定着させていき、生活習慣を変えていく(その結果としてダイエットに成功する)、というのが、ダイエット日記によるABA的ダイエット法ということになります。

そんなわけでABAという側面からちょっと興味をもっていた「ダイエット日記」ですが、たまたま先日、妻から「人間ドックの結果も気になるし、ダイエットをやってみようかな」という話が出たので、それなら自分で作って妻に提供してみようかな、ということで、市販のものやネットで紹介されているものを参考に、オリジナルのダイエット日記を作ってみました

汎用性があるように作ったので、こちらでそれをダウンロードできるようにしておこうと思います。

ダイエット日記 ダイエット日記・表紙と解説

左が実際の「ダイエット日記」で、右が使い方の説明(表紙として使うこともできます)になっています。
ダイエット日記は、A4見開きで2週間分の記録ができます。何枚か印刷して真ん中で折り、ホッチキスなどで閉じれば、A5サイズのダイエット日記として使えます。

PDFファイルになっています。右クリックで「対象をファイルに保存」すれば、ダウンロードできます。

記入する項目は、体重(朝と夜の2回記録できます)のほかに、食事や運動などです。労力を考えて、栄養素やカロリーを記入するところまでは考えていません。また、我が家では歩数計を使っていますので、「運動」の欄に、歩数計専用の項目を設けました。体脂肪率などを記入したい場合は、空きスペースを使ってください。
どちらかというと、短期集中的なダイエットを志向するのではなく、日々の生活をざっくりと把握して、緩やかに生活スタイルを改善していくような方向性のダイエット日記になっていると思います。

なお、著作権は一応留保しますが、基本的にはご自由に使っていただいて結構です。転載も歓迎です。


↑参考:市販品としては、こういったものがあります。

posted by そらパパ at 20:43 はてなブックマーク | コメント(4) | トラックバック(0) | 雑記

2009年10月12日 [ Mon ]

行動分析学を学ぼう−療育リテラシー最初の一歩(補足)

先日、「行動分析学を学ぼう」という記事を書いて、自閉症の療育をすすめるにあたっての「まず身につけたい基本的な考えかた」として、「内的モデルを介したトートロジー(同語反復)に惑わされないようになること」をあげ、そのノウハウを学ぶための近道として、ABAのベースにある「行動分析学」の基礎理論を学ぶことが有意義である、ということを書きました。

この「行動分析学的な考えかた」というのは、もちろん一般的な意味で、「いかがわしいものにだまされにくくなる」という効果があります。
ただ、前回の記事では、そこからさらに踏み込んで、なぜそれが特に自閉症の療育について重要なのか、という点についての説明が十分ではなかったように思いましたので、今回の記事で補足したいと思います。

なぜ、行動分析学的な考えかたが、何よりも「自閉症の療育」において重要なのか。

それは、

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:00 はてなブックマーク | コメント(3) | トラックバック(0) | 理論・知見

2009年10月07日 [ Wed ]

アスペルガー症候群(クイックレビュー)

うーん、これもまた・・・



アスペルガー症候群
著:岡田 尊司
幻冬舎新書

第一章 アスペルガー症候群とはどんなものか
第二章 アスペルガー症候群の症状はどのようなものか
第三章 アスペルガー症候群を診断する
第四章 アスペルガー症候群の脳で何が起きているのか
第五章 アスペルガー症候群が増えている原因は何か
第六章 アスペルガー症候群と七つのパーソナリティ・タイプ
第七章 アスペルガー症候群とうまく付き合う
第八章 学校や家庭で、学力と自立能力を伸ばすには
第九章 進路や職業、恋愛でどのように特性を活かせるのか
第十章 アスペルガー症候群を改善する

お金を払って本を買うときは、もちろんその本が素晴らしいものであることを期待して買って、それが自閉症関連の本の場合は、ぜひレビュー記事で皆さんにおすすめできれば、と思っているのですが、残念ながら、ここ最近、その期待は裏切られ続けています。

この本も、せっかく読みやすい新書で出た新刊なので、できればいい内容で皆さんにおすすめできるものだといいなあ、と思って買ったのですが・・・

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 22:01 はてなブックマーク | コメント(9) | トラックバック(0) | 理論・知見

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